アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE
※カテゴリー別のRSSです
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 67人

店長情報 トップページ
店長情報

2019年03月06日

咲きません

実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

 一週間前、私の誕生日でした。誕生花は“富貴菊”。富と貴となんと畏れ多いことでしょう。花言葉は“常に華やかで輝かしく。いつも快活”。花言葉に完敗。華やかでも明るくもありませんもの私は。全国老若男女のこの日が誕生日の方の中には、富貴菊にピッタリの人はいらっしゃるでしょうね。皆様、おめでとうございます。
 花といえば、今年は我が家の椿が少ししか咲きません。二十本くらいあるのですが、いつもは一本に百近くの蕾があり、次から次と咲いて楽しませてくれていたのですが、今年は一本の木に十数個。中にはひとつの蕾もないものまであります。
 きっと素人で知識のない私が剪定したからでしょう。椿の大切な物を切ってしまったのだと思います。高枝鋏を通販で買って調子に乗って伐り過ぎたのです。いつもは師走に剪定を、庭師の久保原さんに頼んでいたのです。彼は綺麗に見事に刈ってくれていたのですが、秋に電話したら夏に亡くなられていたのです。血色の良い元気な穏やかな方でした。寂しく残念です。仕方がないので私が伐りました。椿は私に心を開かなかったのです。久保原さんを慕っていたのです。今年の冬の庭には色がありません。
 鉢植えの富貴菊を机の上に飾りましょうか。あやかれるように。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2019年02月27日

春になったら

実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

 一月は“行く”、二月は“逃げる“と言われるように今年も早や二か月経ちました。もうすぐ三月。三月は“去る”。三月もあっという間かしら? 
 いえ、いえ、今まで静かだった山々や公園、我が家の庭も春らしく騒めいてきます。いろんなモノたちが活動する準備をしています。時の流れが少し緩やかに、なってきた気がします。空気の匂いも甘く軽やかになってきています。
 山口県の一月一日の日の出が七時二十分。日の入りが十七時十五分。三月一日の日の出が六時四十四分。日の入りが十八時十分(国立天文台暦計算室)。ほら、ほんの少々だけれど日は長くなっているでしょ。
 私は、寒い日の朝はパジャマを脱ぎ、服に着がえるのも大儀になります。上着だけ着て下はパジャマのズボンのままなんとなくそこらにある雑誌をめくってみたりするのです。幼い頃(かなり長くまで)母に「早くしなさい」と怒られたのに直らないまま古希を数年過ぎてしまいました。今は叱る人がいないのでノタノタ鼻歌交じりに靴下を床に座って片足ずつ履きます。片足立ちでサッサと履けたのは、随分前のこと。支度して部屋を出るまで三十分はかかります。春になったら着る服の枚数も少なくなるでしょうから楽になりますね。春はもうすぐです。

  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2019年02月20日

トイレ事情

実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

 近頃のトイレって、進化(?)し過ぎていると思いません?
 先日デパートのトイレに入りました。さあ、水を流そう、としたらボタンが見つかりません。レバーもない。手かざしセンサーもない。ゆっくりと室内を探しました。こんなことは、もう何度もありましたから慌てません。必ずどこかにあるはずです。数分後、見つけました。タンクの右横に手かざしセンサーがありました。正面からは見えない所です。無事、脱出です。
 ある日、レストランに行き大理石のトイレに行きました。便器に座ると同時に「立ち上がって扉を閉めたら水が流れます」というアナウンスがあったのです。ここまで来たか、と独り笑いました。扉を閉めた瞬間に勢いよく水が流れました。
 ずっと前にスーパーのトイレに行き、どうしても水の流し方がわからず、扉の隙間から顔だけ出して次に待っている人に訊ねました。すると、足踏み式と言うのです。良く見ると左下の床に金色のボタンがありました。足で恐る恐る踏むとドッと水が流れ出ました。ああ良かった。お礼を言って次の人と交代です。
 トイレの水を流すという単純なことが、何故こんなに難しいの? デザイン優先なの? トイレに入るとすぐに水の流し方をとことん調べ、それから安心して使用します。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2019年02月13日

習う

実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

 私は、様々な場所でいろんな人と出会う。深い付き合いもあれば、数時間、いや、瞬間のこともある。
 食事をする時、きれいな食べ方をする人がいる。例えば、食べにくいものは器を引き寄せしっかりと箸で掴む。身体はほんの少し前屈みであるが、曲がってはいない。私は、器を自分に引き寄せるのではなく身体を前屈みにして首を突きだし口を器に持っていく。美しい人を見て習う。練習する。
 会話でもそうだ。にこやかに絶妙な相槌で聞いてくれる人がいる。その人といると心地良いのでしゃべり過ぎてしまうが、思いが伝わり自分の存在を認められたという満足感がある。私は、ついつい相手の会話の途中に口を挟み話の腰を折ってしまうことがある。それで話が横道に逸れ、相手の言いたかったことが伝わらなくなってしまう。じっと、見て習う。
 通りですれ違う瞬間、センスの良い人がいたら、素早く目で習う。お礼の仕方。これは難しい。物事にもよるが、何かをしてもらった時、品物を貰った時、助けてもらった時等々。その嬉しさや感動をお礼として伝えることは難しい。感謝の気持ちや喜びの気持ち、尊敬の心を伝えるのは至難の業。それを品良く程良く伝えられる人がいる。私は、うーんと唸ってしまう。習う。習うことが多くて身につくか? 習い続ける。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2019年02月06日

深夜便

実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

 NHKラジオの“深夜便”をご存知ですか? 夜十一時から朝五時までの番組で興味ある構成で放送されています。私はたいてい夜九時頃にはうつらうつらしています。十時には完全に寝入っています。それで午前三時頃には眼が覚めるのです。ラジオをつけてぼんやりと深夜便を聞き始めます。その時間は懐かしい歌などがよく流れています。四時には完全に目覚めます。
 深夜便は熟年、高齢者層の聴衆者が多い番組で、中でも午前四時は聴衆率が一番高い時間帯なのだそうです。これを聴いてから寝ようという人達と、これを聴いてから起きようという人達がぶつかる時刻。「潮入り」の時だそうだ。私はこれを聞いたら起きよう、というグループです。
 午前四時から「明日への言葉」に耳を澄ませる。様々な人がインタビューを受け人生を語るのです。作家、農業一筋、伝統芸能継承者、旅館業等々、約一時間。聞きながら泣いている時もあります。あまりの勇敢な決断に喝采を送る。ご苦労なさったのだと頭を垂れることも多々あります。皆さん、真摯でめげずに生きる人達ばかりです。私も今日一日勇気を持って溌剌と生きよう、とエイッと起き上がります。サッとカーテンを開け背伸びをします。
 本州の西の端に住む深夜便愛聴者の一日が始まります。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2019年01月30日

今日は分裂がいいわ

実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

 『人類が生まれるための12の偶然』という中学生向けの本を読んでいた。地球が誕生した時から現代までの命の旅を易しく説明してある本。といっても私にはなかなか難しい。40億年前に生命が誕生し、35億年前に原核生物出現。21億年前に真核生物が現れる。約10億年前に多細胞生物出現。
 その頁をぼんやり眺めていたら、ミドリムシの分裂の絵があった。
一つの萎んだゴム風船のようなミドリムシが二つに分裂している。頭(?)の上のベン毛もちゃんと二つに分かれる。葉緑体もミトコンドリアも分離する。同じものが二つできる。そっくり同じなのだ。ここにいわゆる死はない。形質も遺伝も同じものが生き続ける。
 南極にも北極にも花の都パリにも私がいる。ふらりふらり分裂を繰り返し地球の上を漂う。「こんにちは、あら、あなた、何度目の分裂の私なの」なんて会話もいいなあ。
 有性生殖には生殖細胞がいる。雄と雌が出会わないといけない。人間なら恋が芽生え愛が生まれる。子は両方の遺伝子を半分ずつ受けつぐので親と違ったものができる。多様性は生き抜く力。夫々は唯一で私は一人しかいない。あなたも一人だけ。
 今日は気持ち良い晴天。なんか分裂できそうな気がする。昼から分裂の練習をしようかな。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2019年01月23日

そうだったのか。

実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

 冬の早い夕暮れ、近所まで出かけた。外はもう暗い。懐中電灯を持って行こう。これはゴムのようなスイッチを押すとパッと明るく灯るのだが、スイッチから手を離すと消えるのだ。おかしいなあ。こんな事ってあるのかなー。
 これは亡き伯母からの貰い物。「この懐中電灯は変だよ。ずっと押していないといけんから指が疲れるわ。アンタにあげる」。私はスイッチを親指で押し続け歩いた。指がしびれる。
 前から自転車が来た。私の方に不自然に寄って来る。危ない、よける。懐中電灯を落とすまいと強く握った。ぶつかる直前、自転車はするりと私の側を何事もなかったように走り去った。何よ、乱暴ね。
 あら? 懐中電灯が点いている、スイッチを押していないのに点いている。何故? そうか、強く押せば点くのだ。軽く押すと接触した時だけ点く。離すと消える。
 高齢の叔母は強く押す力がなかったのだ…。自転車と接触しそうになった瞬間、懐中電灯を握りしめたその時に、スイッチを強く押したのだ。自転車の無礼な男が懐中電灯の使い方を教えてくれた。
 帰り道、懐中電灯は、明るく灯り、横断歩道を照らし、私を家まで無事に連れて帰ってくれた。懐中電灯を着ていた割烹着で丁寧にぬぐい長く頭を垂れた。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2019年01月16日

年賀状

実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

 奥本町、花見、六地蔵、此花区伝法、医生ケ丘、竜王町、並木路、百道等々。これ等は賀状の中の面白い住所です。
 奥本町って旧家の奥座敷、静かで落ち着いた町のような気がする。ここには遠い親戚が住む。花見、ここは南国宮崎。美しい果樹園を持つ詩人が住んでいる。医生ケ丘には、嘘のようですが知人のお医者さんが暮らしているのです。医療関係者ばかりかしら? ならば突然の発熱や腹痛にも安心な地区ですね。医で生かしてもらえる、なんてね。並木路? 古賀メロディーが聞こえる。“泣くな妹よ 妹よ泣くな”で始まる『人生の並木路』。Uさんが住んでいるこの町は銀杏並木。遊びに行った時は秋で美しい金色に染まっていた。“生きて行こうよ 希望に燃えて”そんな並木路でした。
 市内荒高町在住の先輩Eさんから猪親子勢揃いの賀状が届いた。
『荒高町・これをアラタカというようになったのは、いつ頃からか明らかでないが、語源はアラタ・カで、アラタとは新田(アラタ)か荒田(アレタ・アラタ)で、カは単に接尾語か、または「処」とも考えられる。地形的にはこの付近は一の坂川が曲流する西側に位置していることから「荒れた・所」かも知れない』。(山口市町名覚え書・高橋文雄著)
 古くからの地名には長い物語がある。想像力をかきたてる。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2019年01月09日

買い物籠

実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

 いつ頃から私達は買い物籠を持たずに買い物に出かかけるようになったか?
調べてみたら、「一九七〇年頃から丈夫で水漏れにも強いことから、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売店で紙袋に代わってポリ袋やビニール袋等が大量に使われ始めた。レジ袋とは、レジで渡されるポリオレフィンなどの材料で作られた袋を指す通称」と記してあった。
 私は、籐で編んだマチのある籠を下げて近くの八百屋や肉屋、魚屋に毎日行っていた。約四十八年前。当時小売店では、算盤をはじいたり、店番のおばさんが暗算して天井に吊り下げられた籠からお金を出し入れしていた。山口市に大型スーパーが出来たのもこの頃だ。
 レジ袋が無料で配られるようになってから私達は買い物籠を手放した。私達側からレジ袋を要求したわけではない。考えることなく渡された袋に入れた。これが自然環境を悪化させることになるとは思ってもみなかった。それがわかると、皆マイバッグを手にし始めた。環境破壊を手助けする気はない。レジ袋廃止の一つには、レジ袋をやめることで店側の備品コストが減り、エコバッグの販売により収益が上がるという。
 何事も良く考えねば意図せぬ内に加害者にされてしまう。なってしまう。踊らされてはいけない。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2019年01月03日

新年

実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

 明けましておめでとうございます。皆様には、平和で穏やかな新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。 二〇一九年の干支はイノシシ。亥年。私事で恐縮ですが、私は一九四七年の亥年生まれ。月日の流れは早くアッという間に干支を六回繰り返しました。ざっと二万五千九百二十日。立派な初老の女性となりました。ふふふ。
 一九四七年から四九年の出生数は毎年二百七十万人(昨年は九十四万人)。だから今年はイノシシがわんさかわんさか。なんで? 敗戦後、海外からの引き揚げ者は六百万人を超えた。無事母国に帰った彼等は未来に夢を見、安心して出産した。お腹を空かした我々にユニセフから脱脂粉乳が、米国からは小麦粉が寄贈された。脱脂粉乳とコッペパンの給食が始まった。我が同胞よ、給食は美味しかったか不味かったか? 我等は小さい両手を合わせ感謝していただいた。
 とある本によれば一九四七年の亥年生まれの人は『遊び猪』なんですって。『遊び』というのは人生を楽しく過ごしているということ。長所は、呑気・感受性豊か・芸術的…ああ、なんて素敵なんでしょう。短所は、お天気や・気が小さい…当たりです。まあ、いいや。
 皆様、そして我が同胞よ、今年もよろしくお願いいたします。元気で、『遊び猪』を生きましょう。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目