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2003年05月30日

ノハナショウブ自生地(山口市下小鯖)



 鳴滝を通り過ぎると棯畑に着くが、その先2キロメートル行くとノハナショウブの自生地がある。標高380メートルの山中は湿地帯で、咲く花の色は、桃、白、黄、紫と変化に富むが、今年は紫色の花しか咲いていない。県の天然記念物に指定されている自生地には、多種の植物も生い茂り、脅かされている感があるが、ノハナショウブは一生懸命咲いている。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)山口周辺

2003年05月30日

No.5 山口市議会議長 武田寿生さん



 このほど、山口市議会議長に就任。「市民から頼もしく思ってもらえるような議会にしたい」と抱負を語る。
 「私自身、5回目の選挙戦を通じて、『市長は替わった。議会も変わって欲しい』という声を強く感じた」といい、①市議会の内部改革②市民の声を(的確に)聞く③市議会で行われていることを市民に分かりやすく知らせる││の三つに取り組む。
 その手段として、市議会の公式ホームページを立ち上げるほか、「市議会だより」の充実にも力を入れる。「情報提供は、できるだけリアルタイムでやりたい」という。また、市民の中に積極的に入っていくために、「市長が取り組んでいるリレーミーティングの市議会版のようなものを実現したい」とも。
 県央部合併協議会では「会長として会全体をまとめなければならない市長に代わって、山口市民の思いを、他の委員とも協力しながら主張していきたい。小郡町との合併協議が不調に終わった過去の経験を、2市4町全体が良くなる将来像づくりに生かしたい」と考えている。
 神田町の自宅で、夫人、長女と3人暮らし。

1947年山口市大手町生まれ。66年小野田工業高校卒。87年山口市議会議員初当選。03年度県市議会議長会会長も務める。55歳。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)聞かせて

2003年05月25日

札の辻・21

 ことしも河骨の黄色い花が鮮やかに咲いた。
 河骨は多年生の水草で湖、沼、池などの浅い場所に自生する。初夏の頃水面に伸びた花茎から丸っこく黄色い花をつける。丈夫な根茎を折ると白い骨に似ていることから、河骨又は川骨と呼ぶようになったらしい。
 一昨年知人から株分けしてもらい、大きめの水がめに土と水を入れて植えた。俳句の季語では夏の花なのだが、ことしは晩春の気温が高かったせいか早く花を開いた。
 河骨の二もと咲くや
 雨の中    蕪村
 この句のようにわが家の河骨も二輪である。
 東北地方では、この地下茎を薄く切り、ゆでて水にさらし揚げ物やミソ汁の実にし、ワカメ状になっている水中葉は洗って刻み、油いためにすると聞いたが、可憐な黄色い花の風情からは想像もつかない。
 晩春から初夏にかけて咲く花には黄色いものが目立つ。カタバミ、ミヤコグサ、エニシダ、キンシバイなどだが、山口盆地を囲る山々に多いシイノキも、この時期にはむせ返るほどの匂いを漂わせて黄色い花をつけ、遠目には黄金色に盛りあがって見える。
 以前、大手町に住んだ頃、亀山公園を散歩すると、花をつけたシイノキの樹間に巣箱があり、箱の主人は大体ヤマガラであった。野鳥の本によるとヤマガラの嘴はシイの実の大きさに適応しており、ヤマガラとシイノキの関係は深いとある。
 洋画に「黄色い大地」「黄色いリボン」、邦画に「黄色いからす」「黄色いハンカチ」と映画にも黄色い季節があった。
(鱧)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)札の辻

2003年05月23日

江良の地蔵尊(山口市宮野江良)



 明国の使節である趙秩が倭寇の禁止を求めて来日、文中元年(1372)、時の守護職の大内弘世の招きで山口日新館に滞留する。この時、山口の美しい十景を記した山口十境詩のなかに”初瀬晴嵐”がある。初瀬の堤の事は記憶に残っているが、現在は造成され面影は全くない。その山手を登ると地蔵尊といわれる霊場がある事を知る。その場の雰囲気と石仏像群に一瞬おののくが、滝の流れが気持ちを安らげてくれる。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)山口周辺

2003年05月23日

No.4 市議会新人議員シリーズ 入江幸江さん



 初挑戦の市議会議員選挙で当選。「子どもたちの未来のために、人が元気になるまちをつくりたい。そのために、女性らしさ、やさしさを原点に諸課題に取り組む」と抱負を語る。
 選挙期間中は、生まれ育った大内地区を中心に市内をくまなく巡り、様々な人の声に耳を傾けてきたという。「一人ひとりの意見が新鮮だった」と感じ、これからも様々な世代の人たちの中に入って、将来のまちづくりについて話し合いたい意向。「特に、子育て中のお母さんや、これから結婚する人たちの意見を聞きたい。若い女性が『ここで子供を産みたい、育てたい』と思うようなまちは、他の人にもきっと住みやすい」
 他の女性議員とともに教育民生委員会に所属。「それぞれ会派は異なるが、女性同士でしっかり意見交換していきたい。新人らしく謙虚に、先輩議員を見習いながらも、言うべきことは言うつもり」ときっぱり。
 押し花や生け花、編み物などものづくりで多彩な才能を発揮してきた。「議員も本質は今までやってきたことと同じ。自分らしく自然体で務めたい」という。
 長女、長男は親元を離れ、夫と2人暮らし。

1951年山口市大内生まれ。山口中央高等学校卒。現在、県立大学国際文化学研究科で生活文化を専攻する。51歳。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)聞かせて

2003年05月22日

クオーター制

 4月27日に03年統一地方選挙の後半戦が行われた。山口市は市会議員選挙。その結果、30人、平均年齢約54歳の新しい市会議員が誕生した。男性27人、女性3人。新聞に掲載された当選者の顔写真を見ながら、私は平成8年に開かれた、「女性のための政治セミナー」の事を思い出した。その中の公開セミナーで”世直し笑女隊・男女平等を考える-三井マリ子・中島里美”があった。2人が政治の話を漫談調でするのだ。印象に残っているのが、次のくだりだ。
 三井「クオーター制について。クオーターとは割り当てという意味です。一般的には1/3以上が常識的なクオーターです。ノルウェーでは、それを超えて女性に4割から6割を割り当てているのです。男女平等法の21条で明文化したのです。なぜ、1/3なのか? なにか物事を決定する時、Aという所にBというものがちょっと入っても、Bというものは見えない。1/3くらいBというものが進出してきた時Bらしさを発する。男の中に女が一人というのは、その人はバカにされるか、アイドル化されるかのどちらかです。だから一気に女性を30%以上増やさなければいけないのです。そうやって男達の占めてきた政策に影響力を与えられるのです。つまり影響力を与えられる数字それが30%なのです」。
 山口市議会議員を見ると、女性は少なくとも9人必要だ。足りない。3人の彼女達の力が発揮できるためには、在野の女性達の援護射撃が必要だ。議会に目を向けよう。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2003年05月16日

高森城址(美和町)



 広島県との県境いに位置する高森城址を訪ねる。宝徳元年(1449)、大内氏の家臣、岐志四郎左衛門通明が築城したと古書にあり、大内氏の安芸への戦いの拠点となった山城ともいわれる。大内氏滅亡後、厳島で陶晴賢を破った毛利氏は、武将坂新五左衛門を入城させ、山城五ヶの地(美和町)を平定させるが、毛利氏の東進、中国制覇への歩みと共に、130年続いた城の役目を終え、廃城となる。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)山口周辺

2003年05月16日

No.3 市議会新人議員シリーズ 原ひろ子さん



 初挑戦の市議会議員選挙だったが、3番目の得票数で当選した。「責任の重さを痛感しています。経験不足ですが、支援してくれた皆さんのためにも、一つひとつ勉強をしながら、精一杯がんばっていきたい」と気を引き締める。
 選挙期間中、常に訴えてきたことは、女性の視点で街づくりを行うということ。有権者からも男女を問わず、そのことを期待する声が圧倒的に多かったという。「山口市はまだまだ女性議員の占める割合が少なく、今回も全体の1割ほど。その中で、女性だからこそ目の届く、生活に密着した諸問題を取り上げ、市政に反映させていくことが重要」と考える。
 具体的には、高齢者のためにごみ出し方法の改善、小学校に更衣室設置、生活習慣病予防のために学校給食の充実、幼児医療費の無料化――など。栄養士の資格を持ち、市食生活改善推進協議会平川地区理事、健康生きがいづくりアドバイザーなどを務めていることもあり、健康・福祉には特に力が入る。
 自分の性格については、物事にこだわらず、全て前向き考えて行動する「典型的なB型タイプ」と分析する。
 子どもも独立し、吉田で夫と2人暮らし。

1948年、山口市水ノ上町生まれ。県立山口女子短期大学家政科(現県立大学)を卒業。公明党山口支部副支部長を務める。54歳。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)聞かせて

2003年05月15日

詩9



 少年期   吉本隆明
くろい地下道へはいってゆくように
少年の日の挿話へはいってゆくと
語りかけるのは
見しらぬ駄菓子やのおかみであり
三銭のくず煎餅に固着した
記憶である
幼友達は盗みをはたらき
橋のたもとでもの思いにふけり
びいどろの石あてに賭けた
明日の約束をわすれた
世界は異常な掟があり私刑(リンチ)があり
仲間外れにされたものは風に吹きさらされた
かれらはやがて
団結し 首長をえらび 利権をまもり
近親をいつくしむ
仲間外れにされたものは
そむき 愛と憎しみをおぼえ
魂の惨劇にたえる
みえない関係が
みえはじめたとき
かれらは深く決別している

不服従こそは少年の日の記憶を開放する
と語りかけるとき
ぼくは掟にしたがつて追放されるのである(青春の詩より)

 屈辱、忍従、反抗…少年期、敏感な彼等は考え続けるのです。そんな少年達、大人の女性の目にはこう見えます。吉本隆明は吉本ばななの父。

 若もの  滝口雅子
丸っこいよく引きしまったお尻が
酢で食べるとうまそうな
こりこりとした
若もの

言葉のかげに
うぶ毛がこまかく光っている
青い煙が
眉の間からたちのぼっている
若もの

小石も沈まない清流かと思うと
幾百尾の魚が住んで、うろこを光らせる
一日のうちに 幾度も照りかげりする
若もの

語りかけようとして身を乗り出すもの
ふいにやめて蒼ざめるもの (女たちの名詩集より)
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2003年05月11日

札の辻・21

 「五月の軍旗」という中原中也の訳したランボーの詩がある。
 菩提樹の明るい枝に
 鹿笛の音は息絶える。
 しかし
 意力のある歌は
 すぐりの白い花に
 舞いめぐる。
 血が血管で微笑めば
 空と天使は美しく
 聖 拝受。
 聖五月、五月祭と、聖母マリアや花の女神フローラに寄せるイベントが、世界各地で新緑の5月をいろどる。
 東京では神田祭りや浅草三社祭りの神輿が薫風の中ではずむ。
 冬の間すべての葉を落としていた裸木が、春、アメ色の芽を吹き出すのは、ランボーの「血が血管で微笑む」という言葉のごとく、神につながる季節の生命力であろう。
 いま県立美術館前のケヤキ並木を歩くと、青葉の鼓動が伝わってくるような気持ちになる。ここ数年たくましく根太くなった幹が並列し、盛り上がり重なり合った緑の塊がつづく。
 先日ある集まりで、山口市里山自然誌の会の三宅貞敏さんから、「残したい巨樹・名樹50選」の解説を聞いた。そのうちまだ見ていない宮野龍王社のムクノキ巨樹群、大内長野にある通称シャシャンボ(アカヅラ・シドノキ)、上小鯖洞海寺のカヤなどをたずねたいと思っている。
 「男は一本の木と、一軒の家と、一人の息子を持たねばならぬ」という戯曲があった。論旨の可否は別として、8世紀ごろに建立された世界最大の木造建築、奈良東大寺の大仏殿をみるとき、日本文化はひとつには樹の命に支えられてきたと思う。 (鱧)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)札の辻