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店長情報

2004年03月31日

3日、4日 湯田温泉白狐まつり



 山口祇園祭、山口七夕ちょうちんまつりと並ぶ山口三大まつりのひとつ「湯田温泉白狐まつり」が、4月3日(土)と4日(日)の2日間、湯田温泉街で行われる。恒例の内湯開放やもちまき、パレードなどが繰り広げられ、多くの人出でにぎわうと予想される。また、メーンの湯田温泉総踊りでは、市民250人が「湯田温泉白狐音頭」(スロータイプ)に合わせて踊る。

 白狐まつりは、3日午前10時から高田公園で行われる神事で幕を開ける。湯の神、温泉の神、医薬の神に、お湯が枯れずにいつまでも続くことと、白狐まつりが成功するように祈る。

内湯無料開放 3日、4日とも午前10時半から午後2時半まで、旅館・ホテルや保養所など、13施設が内湯を無料開放する(入場は午後2時まで)。
 実施するのは、ホテル松政、プラザホテル寿、西村屋、防長苑、翠山荘、ホテル喜良久の7施設が両日とも。西の雅・常盤、かめ福、かんぽの宿、ホールサムインやまぐちの4施設が3日のみ、セントコア山口、松田屋ホテル、ビジネスホテル富士の家の3施設は4日のみ。
 また、足湯を巡るスタンプラリーを通じて湯田温泉の魅力を再発見する「湯の町探検隊」も催される。

もちまきとフリーステージ メーン会場となる高田公園の野外ステージでは、3日・4日の2日間にわたって、一般参加によるフリーステージが繰り広げられる。また、3日午後4時頃からは、湯田温泉イメージレディーのお披露目もある。
 3日午後1時頃と、4時頃、4日午前11時頃と午後1時頃には、湯田温泉料飲社交組合、湯田地区商工振興会、湯田温泉配給組合などによる、恒例の「もちまき」が行われる。

パレードとたいまつ行列 3日の夜の部は、午後7時からのパレードでスタートする。歩行者天国となる県道204号線(宮野大歳線)を、湯田温泉イメージレディーを先頭に、山口地域消防組合音楽隊、町内会の子供みこし、鼓笛隊などが練り歩く。昨年好評だった、旅館組合や料飲組合の女性らによる「湯田のおかみさん」パレードに加え、今年は新たに「ヤッパンマルス」が参加。これは、幕末の長州藩が、西洋式集団戦法の合図として取り入れた、日本で最初のマーチング。商工振興会の有志らが、パレードでの発表を目指して、週1回の練習を重ねてきた。
 さらに、7時40分頃からは、松明を手にした白狐の行列が、子どもたちの太鼓演奏とともに練り歩く。

湯田温泉総踊り 3日午後8時からは、かめ福~松政間の県道で、メーンイベントの湯田温泉総踊りがスタート。実行委員会が昨年発表した「湯田温泉白狐音頭」(スロータイプ)に合わせ、全参加チームが輪になって踊る。全チームに「パフォーマンス」「コスチューム」「ダンス」のいずれかの賞が贈られるほか、各賞の中から1チームがベストチーム賞に選ばれる。合間には、和太鼓の演奏や歌手・頼田有梨さんのショーなども行われる。

白狐福引きと露店 まつりの期間中、高田公園の特設テントでは「白狐福引き」を実施。1回200円で空くじなし。さらに、福引きコーナーでは、先着300人(両日とも)に「山口県産・安全たまご」のプレゼントも行う。
 また、公園内には露店も軒を並べるほか、4日午前11時から午後3時までは特設の釣り堀(無くなり次第終了)が登場。3日午前10時半から午後5時までは、無料フェースペインティングも実施する。

白狐湯豆腐試食会 4日正午から高田公園で、白狐湯豆腐の試食会を実施。湯田温泉の名物料理開発を目指し、温泉で温めた湯豆腐を無料配布する。  

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2004年03月28日

3日、4日に生協まつり



 生活協同組合コープやまぐち(TEL083-927-3600)は、4月3日(土)と4日(日)の2日間、県スポーツ文化センターをメーン会場とした維新百年記念公園一帯で、第29回「生協まつり」を開催する。今年は公園内の桜の見頃とも重なりそうで、コープやまぐちは、組合員や生産者、一般消費者など2日間で10万人の人出を見込んでいる。時間は午前10時から午後5時半(4日は午後5時)まで。

 「生協まつり」は、生産者と消費者との交流を目的にしたコープやまぐち最大のイベント。直売会のほか、スポーツ大会や抽選会、キャラクターショーなど多彩な催しがあり、人気も高い。
 スポーツ文化センターのロビー1階と前広場には「食べ歩きコーナー」を設置。コープやまぐちに商品を卸している約70の生産団体・メーカーが出店し、「安心・安全」を訴えながらソーセージや焼き鳥、菓子、牛乳、アイスクリーム、野菜、水産加工品などの食品を直接消費者に販売。JAはもちつき大会を行う。
 レクチャールームでは、紳士服・婦人服の格安販売と、食品・菓子・雑貨などの百円均一販売を実施。コンピューターによる住宅リフォームのシミュレーション、オール電化住宅の説明会、生ごみ処理機の実演なども行われる。
 毎年大人気の「お楽しみ抽選会」(空くじなし)は、ロビー2階で実施。今年は特賞の「東京ディズニーリゾート1泊2日ペアチケット」をはじめ、ミニコンポ、食器乾燥機、体脂肪計、寝具などの景品をそろえている。抽選券は1枚200円(キャラクターショーの50円割引券付き)で、コープ各店舗と共同購入担当者で販売中。当日は、ロビー1階の大会事務局で購入できる。
 組合員コーナーも盛りだくさんの内容。掘り出し物を数多くそろえたリサイクルコーナー、うどんや焼きそばが味わえる大食堂などを企画。リサイクルコーナーの収益金の一部は、ユニセフを通じて世界の子どもたちの健康を守るために利用される。昨年の寄付金額は30万円。
 また、飢餓や貧困に苦しむ地域に住む人々を救う活動「ハンガーフリーワールド」にも協力。大会事務局で、使用済みの切手やテレホンカード、中古CDを回収する。
 アリーナでは、3日にコープやまぐち杯争奪第15回「ミニバスケットボール県選抜大会」、4日に第10回「中学校バスケットボール県選抜大会」を開催。年度替わりのこの時期は、他に大きな大会がないため、毎年県内のトップチームが集う。山口市からは平川ミニバスケットクラブ(男子)、大内ミニバスケットクラブ(女子)、平川中(男子)、鴻南中(同)、附属山口中(女子)、鴻南中(同)が出場し、それぞれトーナメント方式で熱戦を繰り広げる。
 この他、新車展示会、運転適性検査などもある。  

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2004年03月28日

札の辻・21

 両国の江戸東京博物館を見学する。前庭の白梅・紅梅は隅田川の川風に散り、ソメイヨシノの数本は、ほころびはじめた花の枝がゆれていた。
 この博物館は失われつつある江戸東京の歴史遺産を守るとともに、江戸時代からの過去をふり返ることによって、未来の東京へつなぐ場として、1993年に開館した。地下1階地上7階で6、5階の常設展示室から見学コースとなる。
 まず6階の江戸ゾーンに入ると、実物大のお江戸日本橋の橋桁50メートルにおどろく。ケヤキ材でつくられ、チョウナのあとも見事に、1603(慶長8)年に架けられた姿だ。橋を渡ると1657年に江戸の大半を焼失した明暦の大火により、10万人に及んだ死者を供養するため建立された囘向院があり、江戸城の本丸や現在の三越の前身三井越後屋とつづく。江戸を代表する芝居小屋であった猿若町の中村座も存在する。
 武家屋敷や八さん熊さんの住んだ長屋に江戸の町並と暮らしを知る。
 黒の着ながしに茶の帯で、落し差しの浪人姿の長谷川平蔵と小間物売のおまさが現れてもよい鬼平犯科帳の世界である。
 江戸の町火消「す組」の半天と纏もあった。芝の神明祭で鳶職人と相撲取りの争いを芝居にした「め組の喧嘩」を思い出す。
 東京ゾーンでは、文明開化の鹿鳴館、関東大震災、空襲と都民、占領下のTOKYOへと、人力車から輪タクまで時代のプロフィルを伝える。
 琳聖太子、遣明船、雪舟、サビエル、大内義隆、明治維新と並べれば、西の京山口歴史博物館ができると思った。(鱧)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)札の辻

2004年03月27日

よみがえった河川敷



 椹野川の中央高校付近に架かる新鰐石橋と鰐石橋間の河川敷が、見違えるほどきれいになって、よみがえった。鰐石町の坂田利明さん(77)が、自発的に2月半ばから清掃活動を開始。一人で黙々と、土手の石垣を覆っている土や雑草の除去に励んでいる。

 3年前、鎌倉から引っ越してきた坂田さんを清掃活動に向かわせているのは、頭の中に残っている美しい椹野川の記憶。50年程前、坂田さんが山口に住んでいた時の椹野川は、蛍が飛び交い、子どもたちが楽しく遊ぶ美しい憩いの清流だった。
 しかし、久しぶりに見た川の周りは、見るも無惨なゴミ捨て場状態。雑草や雑木が生い茂り、その間には空き缶や弁当殻、大きいものでは自転車や電気釜などが捨てられていた。変わり果てた川を見てショックを受けていた時、近所の人が鰐石橋横の「重岩」周辺を掃除している姿を目にし、自分も何か手伝えないかと考えた。
 先月半ばから始まった鰐石橋の補強工事に合わせ、坂田さんは河川敷一帯の清掃活動を開始。まずは、生い茂ったカズラ、トゲのあるノイバラなどを取り除くことから始めた。トゲに注意しながら、一枝ずつ切っていくと、雑草の中から、本来なら県が管理するべき小さな公園を発見。長い間放置されていたため、公園は雑草に覆われ、今までその姿は失われていた。そこで、雑草を除去した後、3月の初めに新しいツツジの苗を補植。公園を元の美しい姿によみがえらせた。
 その後、土手沿いに2近く伸びた雑木や雑草を刈り取りながら、石垣にへばりついた厚さ約20の草土をスコップやクワを使ってはぎ取っていった。すると、川土手の景色は一変。「毎朝、妻と散歩する時、日に日にきれいになったのを確認でき、うれしかった」と笑顔を見せる。
 大変な作業の中、坂田さんが毎日楽しみにしていることがある。それは、川の鯉に餌をやること。今では、20匹近く集まってくるようになっている。また、川沿いの住人や通りすがりの人から「精が出ますね。今までヤブだったのに、眺めが本当によくなった」などと声をかけられることも励みになったという。
 約1カ月間の作業で、川土手の清掃をほぼやり終え、この間拾ったゴミの量は、空き缶・瓶類が市のゴミ袋5個分、刈り取った雑草・雑木類は軽トラック約10台分にも及んだ。 
 「川は昔から、地域の住民が管理していたもの。土手の方はだいぶきれいになったので、これからは河川敷の清掃作業を気長に続けていき、きれいな川をとりもどしたい」と意欲に燃えている。  

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2004年03月26日

タラの芽の栽培(山口市吉敷中尾)



 吉敷にタラ木を栽培している地を訪ねる。春の暖かい日が続く中で、タラの芽は大きく膨らんでいた。我が家の庭の蕗の薹は天ぷらで食べ、残りは花となった。木の芽時は、山菜を求めて散策することを楽しみとしているが、新芽の季節は色々なエネルギーが発生すると思う。高価なタラの芽のため了解を貰っての記載である。

タラの芽を大きく表現するため広角レンズを使用した。
(マミヤRZ6×7 56ミリ F11 1/125)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)山口周辺

2004年03月26日

昼のサイレン中止へ



 山口市は、正午に鳴らしていたサイレンを今月末で中止する。人々の生活スタイルの変化が主たる要因で、昼の時間を知らせていたサイレンの音は、長く続いたその役割を静かに終える。

 市内には、旧市内(白石、大殿、湯田)を除く13地区の出張所に防災サイレンが設置されている。その使用目的は多岐に渡り、災害発生時の地域消防団員招集、住民へ避難勧告発令の知らせ、時刻の知らせ、広島・長崎の原爆投下同時刻、選挙投票の開始・終了の合図など。音の届く範囲は半径約2キロだ。
 時刻を知らせるサイレンがいつから始まったかは不明だが、現在、正午と午後5時(夏季は午後6時)に毎日鳴らされている。その理由も明確ではないが、市総務課は「戦前からサイレンが鳴っていたという話もある。昔は農業に従事する人たちが多く、今のように時計を携帯することもなかった。そうした屋外で農作業している人たちに、昼食と作業終了の時間を知らせるために始まり、それが慣習化したのだろう」と推測する。
 しかし、高度経済成長期以降、市内も都市化が進み、農業従事者が減少し、会社勤めの人が多くなるなど、人々の生活スタイルは大きく変化。サイレンで時刻を知るニーズが減る一方で、大きな音を迷惑がる人が増え、市にはここ数年、「子どもの昼寝の妨げになる」「夜の勤務で昼過ぎまで寝ていたいのに、サイレンで目が覚める」「他市から引っ越してきたが、あの大きな音に毎日悩まされている」などの苦情が多く届くようになった。
 そこで、市は昨年4月からサイレンの鳴る長さをそれまでの40秒から25秒に短縮する措置を試行的に実施。しかし、思ったような効果を上げることが出来ず、今年の4月1日から正午のサイレンだけ鳴らさないことを決めた。同課は「苦情の多くは昼のサイレン。夕刻については、外で遊んでいる子どもが帰宅する合図に使っていることや、防災サイレンのテストという意味からも引き続き毎日鳴らすようにした」と説明する。
 正午のサイレン中止の知らせは、市報(3月15日号)に掲載したが、これまでのところ市民から「困る」などの苦情は寄せられていない。「これも時代の流れだが、当たり前のようにあったものなので、少し寂しい気もする」と同課。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2004年03月24日

作詞・作曲講座ファイナルコンサート



 作曲家・シナリオライターの古屋国忠さんが主催する作詞・作曲講座「ふたりでつくろ」のファイナルコンサートが、27日(土)午後3時半から山口情報芸術センターで開催される。親子や兄弟、友達同士などで参加した受講者29人のオリジナル曲を、宮野小学校のコーラス隊「どんぐり」やオペラ歌手・歌丸眞也子さんらが心を込めて歌い上げる。入場料は1500円。

 「自分を育ててくれた故郷に恩返しがしたい」――昨年3月、療養のため東京から帰郷した古屋さんは、この一年間、宮野公民館を会場に3回の講座を実施。今回、その集大成として1期生、2期生と、現在受講中の3期生の作品を合わせた合同コンサートを開催することにした。
 受講者の年齢は小学生から70代までと幅広く、楽譜が読めない人も多かった。素人を対象にした作曲講座は初めてのチャレンジだったので、少し不安もあったという古屋さんだが「曲を完成させる喜びを味わってもらいたい」との思いで、一年間奮闘してきた。
 「自分の詞が本当に曲になるのかなぁ?」と半信半疑で入った人も、今では古屋さんのユニークな指導に共感し、その声を一言も聞き漏らしたくないと、毎回テープに録音する人も多い。
 中には、この講座を通して人生観が変わったという人もいる。精神的に辛かった時、友達に誘われて入った池田峯代さん(71)は「通っているうちに、少しずつだけど明るく生きようと思えるようになった」と笑顔で話す。気持ちを素直に歌詞にのせ、同じ目標を持った仲間たちと楽しい時間を共有するうちに、生きがいを見つけ出した。
 講座では、まず受講者が伝えたい思いを自由に詞に書いていった。その後、古屋さんのアドバイスで文字数をそろえたり、誰もが共感できる言葉にアレンジするなどして曲づくりを進め、最後に古屋さんが編曲。一人ひとりの個性あふれる力作が完成した。
 当日は、1~3期までの受講者が勢ぞろい。「ともだち」「かあさん」「手のひらいっぱいの幸せ」「宮野の四季」「この星のみんな」など、気持ちの込もった自信作に、関係する映像とナレーションを付けて披露する。歌は、宮野小学校のコーラス隊「どんぐり」や山口市で活躍中のバンド「べすぱ」のボーカル岡村香織さん、女性デュオ「かすたねっと」、オペラ歌手・歌丸眞也子さんらが担当する。
 古屋さんは「みんなのためにと思って始めた講座だが、逆に私の方こそ元気をもらい、心の療養になった。受講者全員の『こころの込もった歌』は、誰もが共感し、感動することができる胸打つ作品ばかりなので、ぜひ多くの人に聴いてもらいたい」と呼びかけている。
 前売券は、同センター事務局、山口十字堂楽器店、三好屋楽器店などで販売している。問い合わせは、古屋さん(TEL090-2803-2516)。  

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2004年03月24日

進化中

 まだ風は冷たいけれど、桜の便りがあちらこちらから聞こえてくる。盛りの春まであと一歩。
 今年の冬は、洋服ダンスを数回開けただけで過ごした。私は、1度着た洋服は、洋服ダンスの中にしまわずに、部屋の柱や壁に取り付けたフックなどに吊るしておく。気温が下がってくると、洋服ダンスを開けて、それに適した洋服を出す。そして、しまわずに外に吊るす。私は洋服を捨てないので、同じ温度で着る服は数枚ある。若い時は、何度も洋服ダンスを開け閉めして、ファッションを楽しんだ。だんだんおっくうになって、洋服ダンスを開けずに、外に吊るしてあるものの中で、何か着られる洋服はないかと探すようになった。同じ物ばかり着た。
 誰に見られたいとも思わないし、好感をもたれたいとも思わない。時と場所を考えた装いをすべきだ、なんていわれているけれど、そんなことは、この冬は考えなかった。歩きやすい靴をただ1足、雨でも雪でも履いた。下駄箱は1度開けただけ。格好を考えなかったので、楽だった。もっと早くからこんな心根になっていたら、人生安らかだったと思う。
 数年前までは、人にどう見られるのかとても気になったし、皆に好かれたいと思った。格好良さを求めて、腰を痛めながらもハイヒールを履いた。「相撲取りみたいな歩き方だ」と言われた。相撲取り? 結構じゃないですか。安定があって。生きてきた歴史に合う歩き方しているんです。
 春が来たら、またどんな心の変化が起こるだろうか。私はまだ進化中。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2004年03月21日

皇徳寺「木造地蔵菩薩立像」県指定有形文化財へ

 県文化財保護審議会は、市指定有形文化財に指定されている皇徳寺(仁保中郷)の「木造地蔵菩薩立像」を、有形文化財に指定するよう県教委に答申した。
 菩薩立像はヒノキの一本造りで、高さ159センチ、最大幅44センチ。両手先や足先がなく、目鼻や衣、袖がわずかに現れ、内刳りもされていないことから、制作を途中で止めた未完成品だと推定。制作時期は、一本造りの構造や細身の姿などから平安時代後期(12世紀頃)と考えられている。
 皇徳寺は明治時代になっての創建で、この仏像は従来地元民によって守り伝えられてきた。県文化財保護審議会は「理由はわからないが、制作途中の未完成と考えられる仏像が久しく伝えられてきたことは奇跡に近く、全国的にもほとんど例を見ない。制作過程を知る上でも大変貴重だ」としている。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2004年03月21日

札の辻・21

 今年のサクラは駆け足で咲く。大寒前後に暖かい日があり蕾は早くから大きくふくらみを見せていたから。
 季節風の交代する春は、北寄りの風と南寄りの風が日本列島付近で入り乱れて衝突すると低気圧が発生する。春の天候の変わり早さを表現した季語に、「涅槃西風」「春一番」「桜まじ」がある。桜まじとはサクラの開花時期に強く吹く南風のことである。
 植物の発芽、開花、紅葉、落葉などの期日を地図上に記入し、等期日線を引くと、各々の移動日がわかる。とくに花の等期日線を、気象前線になぞらえたものが、菜の花やサクラ前線である。
 「花は里より咲き始め、紅葉は山より染める」の古い言葉があるように、春の花前線は南から北へ、山麓から山頂へと進み、すでに南の地方では開花がはじまり、北上速度は平均時速25キロというから、山口にも間もなく到達する。
 サクラは日本の花といわれてきた。農耕生活が主体であった萬葉人は農作業の開始にあたっては、その時期に咲くヤマザクラの花姿を見て稲の実りを占い、これを祠に供えて山の神を迎えた。
 東北地方では残雪の中で今も行われている伝承である。
 サクラの花には幻想を誘うものがある。花の下は空虚で、満開の静寂さには鬼気すら感じたという坂口安吾に「桜の森の満開の下」の短編がある。彼がサクラに恐怖空間を想ったのは、戦争末期の焦土の町に見た満開のサクラの異様の姿であったという。
 ともあれ一ノ坂川の河畔で、サクラ色の風に吹かれたい。(鱧)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)札の辻