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2004年05月30日

洋舞フェスティバル



 山口県洋舞連盟発足記念「洋舞フェスティバル」が、6月6日(日)午後2時から山口情報芸術センターで開かれる。総勢170人が出演し、個性あふれるステージを繰り広げる。前売券は2千円(当日2500円)で、同センターなどで販売している。問い合わせは、加藤舞踊学院内の同連盟事務局(TEL083-922-1963)へ。

 山口県洋舞連盟(林義郎会長)は、県内のクラシックバレエと現代舞踊の研究所8団体が集まって昨年6月に発足した。会員はいずれも ⑳ 日本バレエ協会、 ⑳ 現代舞踊協会に所属する団体で、それぞれの地元で人材を育成しながら公演や他団体とのコラボレーションを行うなど、着実な活動を続けている。
 連盟の発足を記念して行うフェスティバルには、各団体から総勢170人が出演。バラエティ豊かなステージを繰り広げる。
 オープニングでは、黒田節子バレエスタジオの橋口彩子さんが、洋舞の基本であるストレッチやバーレッスンの様子を作品風に紹介。続く第1部には、現代、クラシック2団体ずつが登場する。
 まず、加藤舞踊学院は、「燦めいて踊る」と「相聞」を上演。「燦めいて踊る」は、今月16日に阿知須町きらら浜で開かれた「全国野鳥保護のつどい」で披露し、来賓や入場者に大好評だった作品。広田早苗さんによる「相聞」は、6月13日の邦楽アンサンブルの会に先だっての上演。また、ダダ・ダンスカンパニー(岩国)は、複雑で繊細な日本語の美しさ・面白さをモチーフにした「言霊の幸ふ国と」を披露。アキヨバレエ研究所(防府)は、チャイコフスキーの名作「眠れる森の美女」から「花のワルツ」「幻想の場」を50 人で上演、瀬戸バレエ研究所(下松)は、交通事故をテーマにした創作バレエ「お母さんをかえして」を披露する。
 第1部に続いて、現代舞踊協会中国支部会員による合同作品「生かされて生きる」を上演。これは、8月19日に東京の新国立劇場で開かれる「現代舞踊フェスティバル」の参加作品で、振り付けは、同連盟理事長の加藤燿子さん。ある老人ホームでのひとときを通して、痴呆や介護など現代社会の問題をスケッチ風に描いている。
 第2部は、AYAKOモダンバレエスタジオ(下関)の「ボレロ」で幕開け。創設者がラヴェルの名曲に振り付けした遺作を、姉・姪2人の日本舞踊家と研究生が協力して仕上げた。また、宮崎裕美バレエスタジオ(岩国)は、豊かな夢と情熱の音楽を踊りにした「ファンタジック」を、黒田節子バレエスタジオ(下関)はハチャトゥリアン作曲の組曲「仮面舞踏会」の中から3曲を抜粋した「マスカレード」をそれぞれ上演する。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2004年05月30日

札の辻・21

 本山荻舟の「飲食事典」によると、幕末外交の紛糾時代に江戸幕府は、西欧の賓客を招待した晩餐にタケノコ料理を出した。実は日本人の膳にだけ本当のタケノコを出し、外人には青竹の輪切りをアクセサリーとして膳に供えただけ。ところがタケノコをばりばり食べる日本人を見た外人たちは、歯力が強靭だと驚嘆したという。
 ヨーロッパには竹の自生はないからタケノコを食べる食習慣はない。その点、東洋では中国の呉の時代に、孝子孟宗が母の願いをかなえるため、雪の竹林にタケノコを求めたという伝説があるように、古くから食材として活用された。
 しかし現在では、雪の季節に早掘りのタケノコが登場する。これはニクロム線を地中に張りめぐらし、黒ビニールで土を被い、電流を通して生育を促進させたもので、まるで電気毛布にくるんで育てたようなタケノコだから、じっくりと自然に育つものとは味が違う。
 ともかく家人があきれるほどのタケノコ好きのわが身にとって、爛漫の春は花よりタケノコである。サクラがほころびる3月末から4月いっぱいは、朝掘りのタケノコを求めて東奔西走する。仁保や長門峡の道の駅には再三足を運んだ。とくに阿東町は高冷地だけにモウソウチクの時期が長い。その間、美祢の知人からも到来し県央部里山の春の味覚をたんのうできた。
 初夏になると、淡竹、真竹とタケノコが続き、それぞれの個性ある風味がたのしめる。
 タケノコを食べると湿疹が出来て、見るもの嫌だという友人がいる。お気の毒に、気性は竹を割ったような男なのだが。 (鱧)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)札の辻

2004年05月29日

初夏の貴重な生き物たち



 春から夏にかけては、一年中で最も生き物の活動が盛んなとき。自然豊かな山口県央部では、ゲンジボタルをはじめ様々な生き物に出会うことができる。そこで、この時期限定の珍しい生き物などを一挙に紹介。貴重な光景を探しに、ちょっと出かけてみてはいかがだろうか。

鋳銭司地区の宝 ベッコウトンボ
 体が黄かっ色で羽に特徴的な斑紋があり、4月中旬から6月下旬にかけて姿を現す。「種の保存法」で「国内希少野生動植物種」に指定されている貴重なトンボで、調査であっても捕獲は禁止。毎年千数百匹が確認される全国有数の発生地、鋳銭司の流通団地調整池では、地元有志でつくる「鋳銭司ベッコウトンボの会」が熱心に保全活動を行っている。さらに6月になると、世界最小型種の一つとして知られるハッチョウトンボ、真っ黄色なキイトトンボ、真っ赤なアカイトトンボと、珍しい種類が次々に出現。この池は「トンボの宝庫」でもある。

春にセミが鳴く!? ハルゼミ
 セミと言えば、照りつける太陽の下でにぎやかに鳴く「真夏の昆虫」というイメージが強いが、すでに鳴きはじめているセミが身近にいることをご存じだろうか。日本全国の松林に生息するハルゼミは、4月中旬から6月中旬にかけて晴天の昼間に「ギィーギィー」と断続的に鳴く。姿が目に付きにくく、鳥やカエルの鳴き声と勘違いされやすいが、よく聞けばやはりセミの声。市内では亀山公園などに多く、夏のセミが登場するまでに姿を消してしまう。

泡から子がポトリ モリアオガエル
 澄んだ水辺の上の枝に、白い泡状の卵塊を生むことで有名なモリアオガエル。産卵期は5月から6月で、約1週間ほどでオタマジャクシになると、ポチャンと真下の水面に落ちていく。山口県は生息地の南限で、市内では常栄寺や荒谷ダムなどでその姿を見ることができる。毎年100個以上の卵塊が確認されている常栄寺中庭のモリアオガエルは、01年3月に県の天然記念物に指定された。

美声を耳にホタル鑑賞 カジカガエル
 4月から8月の繁殖期、夜になると「フィーフィーフィフィ…」とカエルらしからぬ美しい声で鳴く、この時期の風物詩。県の準絶滅危惧種に指定されているが、仁保上郷地区には今でも、カジカガエルが多くいる。仁保川にはホタルも多く、6月4日に夢の椀プール周辺で行われるホタル祭りでは、ホタルの舞を見ながらカジカガエルの声を堪能できるかもしれない。地区の人の話では、口笛を吹くとすぐに反応して鳴き始めるとのこと。お試しあれ。  

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2004年05月28日

にぎわいのある都市核づくり構想策定



 山口市は、県都の顔にふさわしい機能の充実や空間づくりなど、都市核整備の方向性を示した「にぎわいのある都市核づくり構想」を策定した。第5次総合計画の各部門計画を「都市核活性化」「にぎわいの創出」に主眼を置いてとらえ直した。今後、具体的な方策などを盛り込んだ基本計画を策定し、新市建設計画に反映させるという。

 「にぎわいのある都市核づくり構想」は、都市計画マスタープラン、中心市街地活性化基本計画、情報文化都市基本計画、文化振興ビジョン、観光基本計画など5次総の部門計画の中から「都市核活性化」「にぎわいの創出」をキーワードにピックアップして「串刺し」にしたもの。目標年次は、5次総の計画期間である2010年度だが、長期にわたる事業については、都市計画マスタープランと同じ15年とした。
 「亀山周辺」「中心商店街」「湯田温泉」「情報・文化」「大内文化」の五つのゾーンを都市核エリアに設定。特に、亀山周辺ゾーンと中心商店街ゾーンは、山口市の顔であることから、合わせて都市核における「中心地区」と位置づけた。
 まず中心地区については、亀山周辺と中心商店街との一体感を創出する。県道・宮野大歳線沿線の交差点改良や電線類地中化などの修景整備などを具体策として考える。また、商店街のショッピングモール化、回遊性の促進を目指し、商業路地の整備と商店の誘致を実施。誘導サインの整備、道路のユニバーサルデザイン化、歩道の整備などにも取り組む。さらに、亀山公園を都市核のシンボルとして整備する案も盛り込まれた。山口駅前に関しては、シンボルの設置やターミナル化など、玄関口にふさわしい機能充実を目指す。
 次に湯田温泉ゾーンは、中心地区とともに都市核の両輪と位置づけた。街なかの温泉地として、宮野大歳線の修景整備や温泉情緒を醸し出す一方で、宿泊施設機能の質的向上やコンベンション機能の充実を図る。また、国道9号線との連結強化など、広域交通網とのアクセス改善も進める。
 情報・文化ゾーンでは、市民の芸術文化活動を育成・支援、情報関連産業、研究機関などの立地や文化と産業との交流を促進。大内文化ゾーンでは、歴史的遺産の保存や伝統産業の継承・集積を図るほか、歴史に関する研究組織の設立、ふるさとへの愛着心や誇りの醸成にも取り組む。
 構想の推進にあたっては、市民の声を聞き、市民との協働で進めることを基本に、民間と行政、行政間の連携を強化する。また、既存の計画との整合性を確保しながら、中心地区と湯田温泉ゾーンについては基本計画を策定。庁内の横断的な組織による効果的な施策展開を図ることにしている。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2004年05月26日

年金手続き あなたは大丈夫?



 国会で年金改革法案の審議が進められる中、国民年金の未納問題が持ち上がった。「払っていたつもりが、実は未払い状態だった」という思わぬ”落とし穴”。私たち国民にとっても他人事ではない。将来年金を受け取るために必要な手続きは何なのか。そのポイントを整理した。

 日本の公的年金制度は、明治時代に官僚や職業軍人を対象に作られた恩給制度が始まり。1942年に厚生年金の前身・労働者年金保険制度ができ、一般サラリーマンにも対象が広がった。61年には、それまで公的年金の対象外だった自営業者や農家などが加入できる国民年金が誕生。85年の改正の際に、それまで異なっていた各年金制度の土台部分が現在の一つの制度に統合され(図参照)、86年4月以降、国民年金への加入が義務化された。
 最も注意が必要な「未加入」(加入していない状態)は、主に国民年金が強制加入になった86年以前の制度に原因がある。当時は国会議員や主婦、学生などは任意加入だったため、自ら手続きをしていなかった人はその間が未加入になっているのだ。こういったケースは特にサラリーマンの妻に多く、02年4月以降は、配偶者の事業所等が自動的に加入手続きをしてくれるようになった。
 将来年金を受け取る上でまず問題になるのは「加入期間」。過去の国民年金・厚生(共済)年金の加入期間、免除期間などを合計した年数が25年以上なければ、受給資格がない。その上、年金が満額支給されるのは40年以上保険料を支払った人で、期間が短ければ受取金額は当然少なくなる。
 では、自分の加入期間を調べるにはどうすればよいのか。方法は簡単だ。年金手帳を持って社会保険事務所年金相談センターに行けば、過去の加入歴を教えてもらえる。さらに、加入歴が分かれば、社会保険庁のホームページ(http://www.sia.go.jp/index.htm)で、現時点での受給見込額が算出できる。

加入手続きのポイント
◆夫が退職した
 つい忘れがちなのがこのケース。厚生(共済)年金に加入していた夫が退職した場合、本人はもちろん扶養されていた妻も、国民年金の加入手続きをしなくてはならない。
◆パートを始めた
 勤務時間と勤務日数がそれぞれ一般社員の4分の3を超える場合には、パートでも厚生年金の被保険者となり、下回る場合には国民年金に加入。夫や妻の被扶養者の立場でパートに出る場合にも、収入が交通費を含めて年間130万円を超えると被扶養者にならないので厚生年金か国民年金に加入する必要がある。
◆独立して会社を設立
 会社勤めをしていた人が独立して自営業を始めたときは国民年金へ切り替えが必要。ただし、会社を設立したときや雇い人が5人を超えた場合には、組織として厚生年金に加入するとともに、社長である本人も厚生年金被保険者となる。
◆国会議員に当選した
 国民年金への加入義務がある。大臣や政務次官に抜擢されると特別職公務員となるが、特別職は一般職が加入する共済年金の対象とはならないので、大臣になっても引き続き国民年金に加入。
◆加入期間が足りない
 満額の年金を受けたい人は65歳まで高齢任意加入が可能。期間が足りず受給権を得るためなら70歳まで加入できる。
◇学生納付特例制度
 20歳以上の学生で前年の所得が68万円以下であれば、加入資格を残したまま保険料の納付が免除される。また免除期間中の障害や死亡といった不慮の事態には、満額の障害基礎年金または遺族基礎年金が支給される。
◇保険料免除制度
 失業などで収入が少なく、保険料を納めるのが困難な人は、国民年金保険料の全額または半額を免除してもらえる。ただし、免除されている期間は加入期間に含められるが、将来受け取る年金額は減額される。


受給手続きは自分から 年金加入が義務なのに対し、受給は権利。自分で手続きに行かなければ年金は受け取れない。国民年金の場合、65歳になったら年金手帳、戸籍謄本などを用意して、社会保険事務所で手続する。約1カ月後に「年金証書」が届き、約1カ月~2カ月後に初回分(65歳の誕生日の翌月分から)の年金が指定口座に入金される。以後は2カ月に1回、偶数月に2カ月分が振り込まれる。

  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2004年05月26日

旅に出よう

 ”たとえば饅頭が一個のった皿と二個のった皿を出されても、幼すぎればなんのことか解らない。ある程度成長してくると迷わずに二個のったほうを選ぶようになるが、これを心理学では「物心がついた」と規定している。自己の誕生である。しばらくすると遠慮することを覚え、二個の皿に伸ばす手に迷いが生まれてくるが、それを「智慧づく」とか「分別がつく」というのである”。(玄侑宗久著・禅的生活)
「幼子の次第しだいに智慧づきて、仏に遠くなるぞ悲しき」(古歌)
 うーん、なるほど。分別がつくということは、自己を規制する。自己を規制する時、悲しみと喜びがある。分別がつくと、人とコミュニケーションがとれるようになる。そして、そこから複雑な人間関係が生まれてくる。仏とはどんどん遠くなることが多い、と禅を知らない私は古歌をそう考える。
 ”不思議だが、人間というものは、豊かさの中で破滅への準備をするものらしい。豊かさの中で、人はそれを失うまいとして、足をすべらせて破綻へといたる”(橋本治著・二十世紀)
 先日テレビで、世界中を単車一つで旅をしてきた青年が話をしていた。「ウラジォストックから船で日本に着いた時、日本が未来都市に見えた。食べる物がいたる所にある。水もお湯もでる。こんな生活ができるのは、世界でもほんの少しの人だ。なんでこれが不況なんだ。日本人は狂っている」。私達は狂っているのか? 
 どの本にこの解決策が記されているのだろうか。歴史書か、哲学、詩集、宗教書、写真集…。迷える私は、また本の旅に出なければならない。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2004年05月23日

市の商業、不況色濃く



 山口市は「02年商業統計調査報告」をまとめ、このほど発表した。バブル崩壊後の長引く不況により、年間商品販売額が落ち込むなど、山口市の商業の厳しい状況が浮き彫りとなった。

 商業統計調査は、商業の実態を明らかにし、より良い施策づくりに生かすため、国が1952年から周期的(52年以降2年ごと、76年以降3年ごと、97年以降5年ごと)に実施している。今回、山口市が発表した報告書は、経済産業省と県が集計した02年6月現在の商業統計調査結果をもとに、卸売・小売業の山口市分をピックアップして取りまとめたものだ。
 まず山口市の卸売業を見てみると、事業所数は329で前回調査(97年6月)より45増え、91年から3期ぶりに好転した。しかし、従業者数は3107人(前回比246人減)、年間商品販売額は2690億3530万円(同281億4122万円減)で、共に3期連続の下落。特に年間商品販売額はピーク時(91年)の8割まで落ち込み、不況の深刻さをうかがわせる。
 一方小売業は、増加中の市の人口、大規模小売店の進出などの影響で、卸売業ほどの急激な減少傾向は現れていない。事業所数は1450(同64減)で88年の1687事業所から減少し続けているが、逆に従業員数はバブル崩壊後の91年以降も増加しており、02年は9726人(同1220人増)。これは店員の少ない小規模小売店が多く閉店している一方、従業員の多い大規模小売店が進出している影響が大きいと考えられる。ただ、年間商品販売額は66年以降増加の一途をたどっていたが、個人消費の落ち込みからか02年は1666億4436万円(同20億1980万円減)と初めて減少に転じた。
 卸売業について産業分類別に見ていくと、販売額が最も多かったのは「飲食料品卸売業」で1419億円。前回より393億円の大幅増を記録した。しかし、前回1147億円でトップだった「機械器具卸売業(小分類では自動車・一般機械器具・電気機械器具卸売業等)」は537億円と611億円もの大幅減。卸売・小売業全体の販売額減少に大きな影響を与えた。

白石地区で減少傾向続く
 続いて、市内16地区別の事業所数(卸売・小売業総数)のトップは「白石」の466(前回比46減)。次いで「大内」211(同26増)、「湯田」168(同12減)、「大殿」153(同14減)、「大歳」139(同3増)、「吉敷」127(同13増)、「平川」106(同22増)などの順だ。宅地・商業地開発が進む大内、吉敷、平川などの近郊地域で事業所が増え、ドーナツ化が進む白石、湯田、大殿の中央地域では減少が目立っている。
 従業者数でも、トップは「白石」の2527人(同233人減)。以下、「大内」2113人(同231人増)、「大歳」1308人(同56人減)、「平川」1097人(同490人増)、「吉敷」1085人(同41人減)と続く。
 年間商品販売額は、「仁保」の718億円(同702億円増)が最高で、「白石」577億円(同136億円減)、「大歳」503億円(同326億円減)、「大内」498億円(同485億円減)、「嘉川」473億円(同100億円増)、「平川」282億円(175億円増)など。中心商店街を抱える白石は事業所数、従業者数、年間商品販売額とも上位に入っているものの、全てが減少傾向にあり、厳しい状況が続いている。
 また、県内で最も事業所数(卸売・小売業総数)が多かったのは、県下最大の人口を抱える下関市で3852。宇部市2369、旧徳山市1893と続き、山口市は4番目。従業者数は、下関市2万4062人、宇部市1万6106人に次いで3番目だった。年間商品販売額のトップは下関市の7005億円で、前回4番目の山口市が宇部市4331億円と旧徳山市3673億円を抜いて2番目に入った。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2004年05月23日

札の辻・21

 空缶、空瓶、新聞雑誌、不燃物など、わが家の回収処理係である。家人は「環境庁」と呼ぶが、おだてとからかいがふくまれている言葉だとは充分承知の上だ。
 月数回になる回収日をむしろ楽しみにしている。それはわが家から廃棄物の集積場所となっている地区集会所まで、往復約40分ほどの道のりで、朝食前の早朝散歩ができるからである。
 まず仁保川沿いの自転車道を歩き、次は水田と畑の畦道を通り、3・4軒ある民家の庭先の道を行くと、庭園用の樹木が植えられた造園林となるが、年輪を重ねたケヤキの大木やクロマツ、クスノキなどがあって、ちょっとした森の状態になっている。ここを通り抜けると集会所に到達する。
 ただそれだけの道だが四季各々の朝がある。
 いまの季節、新芽を吹いたアシの群落を抜け、仁保川の川面にさざ波を立てて渡ってきた新しい風が肺の中まで入ってくる。花の終わったレンゲ畑に、キジのオスが赤い鶏冠も見事に佇っていることがある。民家の庭の花壇はチューリップに代わってバラが咲く、真っ赤な花弁が朝の空間に貼りついたようだ。造園林では野鳥のコーラスである。ひところはウグイスが囀り、梅の枝にはメジロが群れていたが、近頃は時々群から離れたムクドリが2・3羽で姿を見せることが多い。
 秋、霜の畑に大根が太りはじめた頃、林の中に黄葉したヤマイモのツルがムカゴを実らせていたので採ったこともある。
 そして冬には、まだら雪の畦道を走るイタチを見かけた。
 自然の鼓動がつたわる早朝の40分。(鱧)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)札の辻

2004年05月22日

山口・防府圏の都市計画方針



 県は、山口防府広域都市圏の都市計画の方針案に対する県民意見を募集している。この方針は、各都市計画区域のマスタープランを策定する上で、広域圏内の都市づくりに関する共通理念や基本的な考え方を示すもの。県が、今回初めて策定を進めている。資料は、県庁情報公開センター、県都市計画課(TEL083-933-3725、メールa18400@pref.yamaguchi.lg.jp)、各地方県民相談室、関係市町の都市計画担当課で閲覧できるほか、県のホームページでも公開されている。意見の締め切りは6月6日(必着)。

 県は、01年から都市計画に関する基礎調査を行って現状を把握。02年に県全体の基本方針を定めた。「山口・防府広域都市圏の都市計画の方針」は、この基本方針に従い、山口市、防府市、吉敷郡、徳地町、阿東町の2市5町の都市づくりに関する共通理念や都市計画区域指定、区域区分(線引き)の考え方、広域の都市構造および広域的・根幹的な都市計画の考え方などを示すもの。さらに都市計画区域それぞれのマスタープランを、今秋の決定を目指して策定中だ。
 方針では、山口・防府圏の現状を「人口だけでなく、開発や都市的な機能も集中する傾向にあり、通勤・買い物・交通などの流動から密接な都市間交流が見られる」と分析。その上で、整備の課題を挙げている。
 まず、土地利用と拠点整備では、用途白地地域、市街化調整区域などでの適正な土地利用の誘導や開発の抑制による拡散を最小限に押さえた市街地の形成など5項目を挙げている。地域構造や交通の面では、中心都市からの時間距離短縮など交通ネットワークの整備や中心市街地における細街路や生活道路整備が求められる。その他、都市公園や下水道の整備、すべての人に使いやすいユニバーサルデザインに配慮した都市づくりも課題。
 これらをふまえ、地域づくりの基本理念を「豊かな自然・歴史と多彩な交流・文化に満ちた県都・中核都市圏づくり」と表現。山口・防府広域圏を、山口県発展の核となる中核都市圏と位置づけた。目標年次となる2010年の広域圏人口は 33万2千人に設定した。
 一方、山口、防府、小郡、秋穂、阿知須の5カ所ある都市計画区域(合計5万921)の運用については、引き続き土地利用、自然的条件、日常生活圏、社会的・経済的条件等を総合的に検討する必要があると判断。区域区分については、一次検討の結果、山口、小郡、阿知須を「適用の必要性が高い」としたほか、防府市も「継続の必要性が高い」とした。
 山口、小郡、阿知須の3区域では、市街地拡大の可能性が高く、自然環境を保全していく必要があるため、用途白地地域における土地利用の適切なコントロールが求められる。その手法として区域区分が有効と考えられるが、今回の方針と合わせて適用するには、地域の合意を得るための期間が短い。当面は他の制度などを導入し、土地利用のあり方や実現手法などについては、引き続き地域の合意形成を図っていくことも考えられる。また山口市では、都市計画区域外である仁保地区への影響についても検討する必要がある。
 すでに県民意見の募集を終えた他の7広域圏では、寄せられた意見はいずれも10件に満たなかった。山口・防府広域圏は、県勢をリードする中核都市圏であり、区域区分についての合意形成が必要であることから、県都市計画課では「多くの意見を期待する。また、これが住民の間で都市づくりやまちの将来について話し合うきっかけになれば」と話している。  

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2004年05月21日

No.37  山口商工会議所青年部会長 中島久正さん



 山口商工会議所青年部の今年度会長に就任した。「スローガンは『前向き!』。青年部に入会した以上、様々な事業や活動に自ら積極的に参加することで、仕事につながる人脈を作るなど、何らかのメリットを会員には得てもらいたい」と抱負を語る。
 ここ数年、青年部は日本のクリスマスは山口からをテーマに掲げ、巨大ちょうちんツリーや赤れんがでの電飾を通じて山口の活性化に努めてきた。ただ、市民への広がりはまだ十分とは言えない。「日本のクリスマス発祥地が山口という史実は、上手に活用すればかなりの経済効果が期待できる。そのためには、これまで青年部主導で行ってきた催しに、市民や他団体を巻き込んでいく必要がある。その第一歩を踏み出したい」と話し、来月には大殿住民や観光コンベンション協会などと一緒に話し合うオープン例会を開く予定だ。
 会員減少が続いており、若い人材獲得も会長として重要な仕事。「青年部と聞いただけでダメという若い人もいる。我々の活動の中身を理解してもらえるよう、もっとPRしなければいけない」という。
 趣味は剣道とよさこい。剣道は3段の腕前で、大歳剣友会で指導も行う。

1960年徳地町生まれ。82年に日本工業大学を卒業後、埼玉県内の建設会社に入社。6年後Uターンし、中島工務店へ。99年、山口商工会議所青年部入会。44歳。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)聞かせて