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店長情報

2005年04月30日

駅通りに「サイン」登場



 「この通りは萩往還道だったの!?」「一の坂川はこっちに行けばいいんだ」--。駅通りの歩道に丸いサイン(標識)が登場し、道行く人の目を引いている。


 このサインは、駅通り地区ブロック協議会(中村好文ブロック長)が、まちの回遊性を高めようと試験的に設置したもの。萩往還道、サビエル聖堂、一の坂川、美術館、山口駅の5種類があり、今回はそれぞれ2枚ずつ、計10枚を作成。県の許可を得て、歩道沿いの花壇の側面に取り付けた。大市商店街もこのたび、「萩往還道」のサイン2枚を堂の前交差点に設置するという。
 同ブロック協は00年の設立当初から、駅通りが萩往還道であるという意外に知られていない事実を中心に、商店街の埋もれた歴史を掘り起こそうと模索。住民ワークショップや歴史勉強会などを開きながら、取り組みの方向性を探ってきた。そして、大内氏の時代から商業地として栄えてきた中心商店街と、観光ゾーンの大殿地区や白石地区を「歴史」の観点から結びつける手段として、サインの設置を思いついた。観光地などへの順路を統一サインで細やかに示すことによって、観光客や買い物客が歩いて楽しめるまちづくりを足元から整備。回遊性を持たせることで、交流人口の増加を図るねらいだ。
 地元活性化の願いが込められたサインは、昨年度1年間をかけて作製。素材には耐用年数5~10年のしっかりとしたアクリル板を採用し、デザインについては活動に賛同する市内デザイナーの協力を得た。白地に黒ではっきりと描かれた文字やイラストは、遠くからでも目に付きやすい。
 中村ブロック長は「まずはモデル的に設置してみたが、来街者の評判は上々。今後は種類や数を増やし、中心商店街はもちろん観光資源を抱える周辺地区にも範囲を広げたい。サインを設置させてくれる場所、また協力者を求めている」と呼びかけ。至る所に設置することで、きめ細やかに道順を示していきたいという。また、サインに対する意見やアイデアも募集中だ。問い合わせ先は、山口中心市街地まちづくり推進協議会事務局(TEL083-925-2300)。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2005年04月29日

高田公園 減らぬゴミ いたずら悪質化



 自主清掃の男性は「情けない」
 井上馨の生家跡であり、井上の銅像、中原中也や種田山頭火の詩碑、七卿滞在の碑なども立ち並ぶ湯田温泉の観光名所・高田公園。旅行者や近隣住人らの憩いの場にもなっているこの公園の早朝の顔は、目を覆いたくなるほど荒れている。さらにここ最近、ゴミ投棄やいたずらがエスカレート。4年前から毎朝休まず自主清掃を行っている下市町の岡﨑利夫さん(75)は「観光名所がこれじゃあ恥をさらしているようなもの。常識がないにもほどがある」と怒りをあらわにしている。

 早朝6時、黄色い帽子と「公園ボランティア」腕章を付けた岡﨑さんが、200㍍ほど離れた自宅から道路沿いのゴミを拾いつつ、まだ誰もいない公園へやってきた。手のゴミ袋には、空き缶や菓子袋、タバコの吸い殻などがすでにどっさり。
 公園に着くと、園内をくまなく歩き回り、あちらこちらに散らかるゴミを一つひとつ拾っていく。水路や池は網でさらい、トイレの便器に詰められたゴミを取り除き、踏みつぶされた缶の灰皿を広げ直して元の場所に据え付け、碑や遊具の破損を点検し…。アッという間に1時間が過ぎ、見るとゴミ袋の中はいっぱい。何事もなかったかのように、公園はすっかりきれいになっている。最後にゴミの分別を済ませ、通勤などで人足が増えるころには、もう公園に岡﨑さんの姿はない。
 岡﨑さんは5年前、脳梗塞の後遺症で不自由になった足のリハビリにと、早朝の散歩を始めた。杖をつき、足を引きずって歩く姿を人に見られるのが恥ずかしく、まだ夜が明けきらない時間を見計らって。そんな4年前のある朝、高田公園を訪れていた旅行者が「せっかく来たのに、汚い公園」と話している言葉を耳にした。「みっともない」--その日から、岡﨑さんの公園清掃が始まった。
 公園には週4日、午前8時から正午まで市の委託でシルバー人材センターが清掃に入る。岡﨑さんは、日中も2、3回は公園に顔を出すほか、代表を務める「角下市いきいき湯遊サロン」の会員とともに、隔週での美化活動も行っている。それでも、毎朝ゴミは散らかり放題、減るどころか増える一方なのだ。
 「陳情に行ってやっと新しい遊具を整備してもらったと思ったら、遊びに来た親子連れが菓子袋やジュースの缶をポイ捨てして帰る。若者が足湯につかりながら飲食する、何かにつけて物を壊す。本当に情けない」と岡﨑さん。集めてまとめておいた缶やビンをばらまかれたり、家庭ゴミをトイレのそばに置かれることもある。ゴミのせいで、カラスの数も最近一気に増えたのだという。
 それでも岡﨑さんは「足が良くなったのはこのおかげ。動けなくなるまで続けます」とひと言。“まちの顔”ともいえる観光地を市民が汚している現状を知り、人任せではなく、一人ひとりが重く受け止めていく必要があるだろう。
  

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2005年04月29日

No.61 山口商工会議所青年部会長 山田次朗さん



 山口商工会議所青年部の05年度会長に今月就任した。明治維新を成し遂げた長州の先人にあやかり、スローガンは「維新伝心」。青年部だけでなく、他団体や市民を含めた人的ネットワークを構築して積極的に情報を交換していこう、という意味も込められている。
 県央合併で、商議所青年部も新・山口市の各地区と統合され、より大きな枠組みとなる予定。今まで立場や環境の違っていた人たちが集うことで新たな対立や困難も生じてくる。「さまざまな思いを持った人たちの心を『より良い山口を創る』という共通項で結びつけてゆくための橋渡しを担いたい」と抱負を語る。 街づくりに大事なのは「情報交換」と「街への愛着」というのが持論。現在、研修旅行に、愛知県で開かれる全国商工会議所青年部連合会の大会への参加を企画している。会員一人ひとりが全国の人たちと交流することによって「新たな情報を得る」「山口について再認識する」というのが狙いだ。
 良い街とはどんな街、との問いには「子供が笑って暮らせる街」と答える。趣味は家族と過ごすこと。モットーは「明るく、楽しく、元気よく」。

1967年山口市生まれ。90年専修大学卒。「銀座かねまつ」(靴店)に勤め、93年にUターン。シューズ&バッグ ヤマダへ。同時に山口商工会議所青年部入会。38歳。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)聞かせて

2005年04月29日

シロウオ(自宅水槽)



 萩しーまーとで素魚を求める。自宅に戻り、トレイを開けると1匹だけの目線を感じ、すぐに水槽に移したところ、メダカ、フナ、エビ、ドジョウと共に今も生きている。白魚とは別種で、各地の汐入川に生息し、春に産卵のために小石の多い河口を遡る。ハゼ科の海産の硬骨魚の生命力は奇跡だと思う。

1週間に1度位しか姿を見せなく、透明なシロウオの撮影は苦労した。
(ニコンF90 50㍉マクロ F8 1/125秒)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)山口周辺

2005年04月27日

ゴールデンウィーク 県内イベント情報



 ゴールデンウイークまであとわずか。この大型連休の期間中、県内各地で数多くの催しが企画されている。「どこに行こうか、まだ迷っている」という人のために、気軽に楽しめる市外で開催されるイベントを紹介する。

岩国市
【錦帯橋まつり】
(4月29日 錦帯橋周辺)大名行列、奴道中、南条踊り、岩国藩鉄砲隊による火縄銃の実演などのアトラクションが行われるほか、観客参加の時代ふん装やジャンケンクイズ大会なども。
【錦帯橋 牡丹・つつじ祭り】
(4月23日~5月8日 吉香公園)押花展や竹細工教室、季節の花と史跡めぐり、つつじの苗プレゼントなど。
【日米フレンドシップデー】
(5月5日 米軍海兵隊岩国航空基地)航空自衛隊ブルーインパルスなどによる航空ショーと航空機の展示。ライブコンサートなどの催しもある。
下松市
【笠戸島まつり】
(5月3日 笠戸島内)うなぎのつかみ取り、もちつき、よさこい、吹奏楽など。先着100人に名物ひらめ雑炊プレゼント。「よしもとお笑いライブ」(出演・ルート33)もある。
周南市
【永源山公園
つつじまつり】
(5月3日~5日 永源山公園)3万5千本のつつじの咲く園内で盛りだくさんの催し。フリーマーケットや花の苗プレゼント、野外ライブ、なんよう太鼓、子ども絵画展、お汁粉サービス(200人分)、のど自慢大会などが企画されている。
阿東町
【原っぱまつり】
(5月3日~5日 船方農場)子牛の体重当て、乳搾り体験、花釣りゲーム、スケッチ大会など。5日には、ちびっ子草地一周マラソン大会が行われる。農場の特産品販売やバーベキューコーナーも。
防府市
【緑化祭】
(4月29日 防府駅みなとぐち広場)午前9時の開会式後に、もちまきがある。その後、苗木の無料配布、アマゴのつかみ取り、クロスワード抽選会などが行われる。緑の相談所、緑化ポスター優秀作品展、剪定講習会、植木市、フリーマーケットも開催される。
阿知須町
【きららスプリングフェスティバル】
(5月7日 きららスポーツ交流公園)野球・テニス・サッカー、ウオークラリーなど多彩な参加型スポーツイベントが行われる。紙飛行機作りや潮干狩りも楽しめる。
宇部市
【新川市まつり】
(5月3日~5日 市役所周辺)今年から古式豊かな「うべ狐の嫁入り行列」が始まる。そのほかにも錦町まつり、子どもまつり、花みこしなど催し多数。5日には月待ちがに大鍋(千食限定 300円)も。
山陽小野田市
【寝太郎まつり】
(4月29日 厚狭駅前・商店街)厚狭に伝わる「三年寝太郎」の伝承にちなんだ祭。宝船山車パレードや寝太郎踊り、寝太郎太鼓などのアトラクション、もちつき、よさこい、フリーマーケットなどが企画されている。午前11時半から商店街が歩行者天国になる。
下関市
【土井ケ浜弥生まつり】
(4月29日 土井ケ浜弥生パーク)吹奏楽の演奏や銭太鼓、バナナのたたき売り、もちまき、弥生なべ(イノシシ鍋)などのほか、火起こしや乗馬の体験などもできる。
【つのしまECOフェスタ】
(4月29日 角島灯台公園など)灯台記念館の無料公開、FMやまぐちの公開録音、クラシックコンサート、バザーなど。ロンドンバスの無料運行も行われる。
【唐戸市場まつり】
(5月1日 唐戸市場)昨年始まった新しいイベント。さまざまな鮮魚や水産加工品を格安で買える。袋せりオークションやマグロ解体即売のほか、平家太鼓やバンド演奏、花のバイキングなどの催しも。先着600人には、ふく鍋を1杯100円でサービス。
【しものせき海峡まつり】
(5月2日~4日 あるかぽーと周辺)まつりの中心は3日で、壇ノ浦の合戦にちなんだ「先帝祭」や「源平船合戦」「源平武者行列」が行われるほか、源平ふく鍋(3千食限定 200円)も。2日は前夜祭。4日は「巌流島フェスティバル」。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2005年04月27日

働いて下さい、お願い!

 「働いてね、もう少し。くたびれたのは良くわかるけれど…私にもいろいろ事情というものがあるのよ。毎日身近にいるのだから、わかるでしょ。お願い動いてよ」。我が家の冷蔵庫、洗濯機、それに掃除機。全部25年は使っている。だから、少しずつ故障がでてきている。
 冷蔵庫は、庫内の冷える場所では、豆腐まで冷たくカチカチに固まってしまう。冷えない場所に置くと、夏はジュースも人肌になってしまう。温度設定が狂っているのだろう。掃除機は、ゴミを吸い込む力が弱くなった。部屋に掃除機をかけても、音ばかり大きくって、綿屑なんぞはちゃんと残っている。その綿屑めがけて掃除機の吸引部をくっつけても、なかなか吸わない。綿屑はいつまでも踏ん張っている。
 洗濯機がこれまたヨタヨタ。二層式なのだが、1回に薄いシャツを3枚しか洗うことができない。どこがどうなっているのやら、多く衣類を入れると、ゴーと音がして、空回りするばかり。脱水も同じで一遍に人形の服2枚分くらいしかできない。洗濯に時間がかかって嫌になる。
 買い換える時期にきているのだろうけれど、決定的に動かなくなるか、爆発でもしない限り、買う決心ができない。倹約家なのではない。日頃は本当にお世話になっているのに、こういう家の道具を買うのは惜しいのだ。旅行や遊びに使うお金なら惜しくない。そういう人間なんだ私は。「お願い、動いて」と今日も彼等を撫でたりさすったりしながら機嫌をとって働かせている。もう少し…。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2005年04月24日

山口にも危険性はある 市内に活断層を確認



新潟・福岡・千葉… 頻発する地震
 山口でも地震は発生する-ここ数年の間に、内陸地震の発生源となる断層が市中心部などで次々と見つかった。これらの活断層が動いた場合、私たちは直下型地震の被害を受けることになる。山口大理学部の金折裕司教授(54)は今年2月末、県の防災対策会議専門部会で、3年間にわたる県内調査の結果を報告。新たに確認した活断層を公表し、震災対策の必要性を訴えた。3月20日の福岡県西方沖の地震についても「山口県内の活断層系が動いてもおかしくなかった」と分析する。

 「阪神淡路大震災を予測した科学者」として全国に名の知られる金折教授は、山口大に着任した97年から、これまでほとんど手つかずだった県内の断層について調査・研究を続けている。かねてから県央部には大原湖断層と下郷断層の存在が指摘されてきたが、金折教授は01年、二つの間に新たな断層を確認。徳地町から宇部市に伸びる「大原湖断層系」の存在を明らかにした。この断層系は山口盆地を通過している可能性が高く、金折教授はさらに詳しく調べる必要があると判断。02年に山口大メンバーを中心とする「地震テクトニクス研究グループ」を結成して3年計画の調査に乗り出した。
 新たに見つかった断層は、仁保川、木戸山西方、山口盆地北西縁、吉敷川、宇部東部の五つ。大原湖断層系はこれら七つの断層で構成され、市中心部を通過している。うち木戸山西方と下郷はおよそ3500年前に活動、地震を起こす間隔もそれぞれ2万年以上であり、この先数千年は活動しないと考えられる。一方、大原湖の最新活動時期は約7300年より以前、宇部東部は2万~200年前、残る三つは調査中。いずれも活動時期の予測は困難だが、内陸地震の一般的な周期が千~1万年であることを考えれば、近く活動する危険性がないともいえない。また、万が一大原湖と宇部東部が同時に動いた場合、両断層に挟まれる山口市は大きな被害を受けることになる。
 さらに昨年、金折教授は島根県西部の弥畝山断層から大原湖断層系に至る約100㌔の「大原湖-弥畝山西断層系」の存在を立証し、学会で発表。97年の「山口県北部地震(M6・6)」、00年の「鳥取県西部地震(M7・3)」もこの活断層系に沿って起きており、この活動次第では将来マグニチュード7規模の直下型地震が発生する可能性があるという。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2005年04月24日

札の辻・21

一の坂川の両岸はすでに葉ザクラとなった。
 昨年より約1週間遅れた満開のサクラを見たのは4月10日の日曜である。朝早く出向いたのでまだ人影もまばらで、文字通り爛漫の万朶の花が朝風にゆれるのをゆっくりと見ることができた。
 せせらぎの音も高い錦水橋のそばに、旧制山口高校の寮歌を刻んだ記念碑がある。

 柳桜をこきまぜて
 春も錦となりくれば
 後河原の枝並みに
 若き思いを寄せるかな

 白線帽に朴歯の下駄、
意気軒昂たる鴻南健児の往年の姿が眼に浮かぶ。若人にはサクラが似合う。
 錦水橋の上流、春日橋の上からは重なり合う花影に遠く瑠璃光寺の五重の塔の最上部の屋根が見えた。古都山口の版画的風景である。
 このとき、近くに住み河畔を散歩中のK氏に会う。彼はいま山口商工会議所の「新観光拠点づくりデザイン会議」の責任者のひとりとして、歴史と文化を学べる観光の街づくりに取り組んでいる。とくに一の坂川周辺は大殿地区を中心とする大内文化ゾーンの一角で、K氏はサクラの朝の散歩により自然と歴史の調和した空間を体感していたのかも知れぬ。
 あの日から2週間、一の坂川周辺はツツジが彩りはじめ、赤レンガの前にある2本のクスノキの大樹は、飴色の若葉に燃えている。
 水辺には菖蒲やイタドリの芽が勢いよく伸びてきた。花筏の流れる清流にはオイカワが銀鱗を光らせて走り、腹部を婚姻色に染めているはずだ。
 行く春へと自然の回り舞台はつづく。  (鱧)
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)札の辻

2005年04月23日

29日に中也賞贈呈式 宗教学者・山折哲雄氏の講演も



 第10回「中原中也賞贈呈式」と中原中也生誕祭「空の下の朗読会」が、それぞれ29日(祝)に開かれる。今回の中也賞贈呈式では、宗教学者の山折哲雄氏が記念講演。恒例となった朗読会では坂田明さんと片岡直子さんのライブなどが行われる。また、当日は企画展「第10回中原中也賞」開催中の中原中也記念館(TEL083-932-6430)が無料開放される。

 中原中也賞贈呈式は、29日午後4時半から湯田温泉のホテルニュータナカで開かれる。入場無料。
 現代詩人の登竜門として知られる同賞に今回は、公募・推薦合わaせて287冊の詩集が寄せられた。2回の推薦委員会を経て選考会に残った作品は7冊。2時間を超える議論の結果、東京都在住の三角みづ紀さん(24)の詩集「オウバアキル」(思潮社)が中也賞に決まった。
 三角さんは1981年鹿児島県生まれ。東京造形大学の学生で、難病を患いながらも詩の創作に励んでいる。「オウバアキル」はここ1、2年で作った詩を集めた処女詩集。選考会は「日録風に身上雑事を日常的な言語で表現しているようにみえるが、実は日々の生活に潜む不安、現代における若者の心的状況を鋭く深く凝視している」と評価している。
 式では、合志市長の祝辞や三角さんのあいさつなどが行われる。午後5時20分からは宗教学者の山折哲雄氏による記念講演「中原中也と宮沢賢治」。東北大学でインド哲学を学んだ山折氏は、白鳳女子短期大学長、京都造形芸術大学大学院長などを経て、01年から国際日本文化研究センター所長を務めている。著書に「日本人の宗教感覚」「臨死の思想」「涙と日本人」などがある。
 問い合わせは市文化振興課(TEL083-934-2718)へ。
  

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2005年04月22日

増え続ける救急車の出動



 「救急車はタクシーではありません」--。総務省消防庁は先月中旬、増え続ける救急出動の回数を減らすため、救急車有料化の本格的な検討を開始した。山口市、小郡町、阿東町を管轄する山口地域消防組合でもここ数年、救急出動件数は増加傾向にあり、昨年は初めて6千件を突破。このままのペースで増え続けると、現場への到着が遅れるなど出動に支障が出る恐れもあり、同組合では正しい救急車の利用を呼びかけている。

 消防庁が救急車有料化の検討を始めた主な原因は、緊急度の低い出動が増えているため。実際には自家用車やタクシーを使って病院に行くことの出来る程度の病気・けがなのに、「無償で連れて行ってもらえる」「救急車で行けば、待たずに診察してもらえる」などの理由で、安易に救急車を呼び出す人が大都市を中心に後を絶たず、本当に緊急を要する出動要請に支障をきたす恐れも出ているという。
 山口地域消防組合は、救急車を中央消防署と南消防署に各2台、北消防署と東出張所に各1台の計6台保有。約100人の救急隊員(うち30人が救急救命士)で患者の搬送業務などを行っている。緊急度の低い出動については「大都市ほど問題は深刻ではない」としながらも、「以前と比べ増えているのは確か。このままにしておくと、必ず支障は出てくる」と危機感を募らせている。
 同組合の出動件数はここ数年右肩上がり。00年に4723件だったのが、01年には4910件、02年には5350件と増え続け、昨年は6146件を記録。この5年間で約1・3倍の伸びを見せている。また、昨年出動件数のうち、約半数にあたる2766件が救急車で搬送されても入院の必要がない「軽症」だった。
 これらの数字だけで緊急度の低い出動要請が増えたとは言えないが、現場の隊員は「なぜ、わざわざ…」という場面に出くわすことが多くなったと実感している。ある救急救命士は「具合が悪くなった」という通報を受けて現場に急行。すると、入院道具一式を抱えた通報者(=急病人)が自宅前で平然と待っていたという。救急救命士は「タクシー代わりという感じ。通報の段階で症状を確認するが、人命が関わっているので『出動できません』とむげに断ることも出来ない」と苦しい胸の内を明かす。
 このままのペースで出動件数が増えると、緊急時に対応できなくなる恐れが出てきているため、同組合は今週、組合のホームページに正しい救急車の利用を呼びかける注意書きを掲載した。同組合警防課は「当組合は消防庁の定める車両数、隊員数より多い数で業務にあたっている。それでも出動が重なり、手薄になる事が月に何度かある。救急車は急いで病院へ搬送しなければならない場合や、他に病院へ搬送する手段がない場合に活用するもの。正しい利用を心掛けてほしい」と呼びかけている。
  

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