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2005年10月30日

九州国立博物館特別展に善生寺の内藤興盛肖像画



山口市から 唯一! キリスト教布教に貢献

 九州国立博物館(福岡県太宰府市)で開かれている開館記念特別展「美の国 日本」に、古熊・善生寺(熊野栄道住職)の肖像画「内藤興盛像」が展示されている。山口市からは唯一の出品。
 連日多くの来場者でにぎわっている同館。特別展には、九州初公開の正倉院宝物など、国宝や重要文化財を含む122件が並ぶ。そんな中、3階第3室に設けられた肖像コーナーに、「織田信長像」(大徳寺本坊・京都)や「豊臣秀吉像」(サンフランシスコ アジア美術館・アメリカ)など18件と肩を並べ、「内藤興盛像」が展示されている。
 同館から善生寺に借用依頼があったのは昨年6月。熊野住職は「もっと有名な人の肖像画はたくさんあるのに、なぜあまり知られていない内藤興盛なのか意外だった」と振り返る。しかし特別展で、日本とキリシタンやヨーロッパとのかかわりに焦点を当てると聞いて納得。戦国時代の武将で大内氏の家臣だった興盛は、ザビエルやフェルナンデスを大内義隆に面会させるなど、キリスト教布教に大きく貢献した人物だからだ。
 熊野住職は「大変名誉なことでうれしく思う。山口市民でも、寺に興盛の肖像画をはじめ、墓や位牌があることを知らない人は多い。博物館に行く機会があれば、ぜひ見ていただきたい」と話している。
 展示は11月27日(日)まで。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2005年10月30日

札の辻・21

 関門の潮は時に緩く
 時に激しく
 西へ東へと全てを
 洗い流してゆく
 多くの歴史よ今いずこ
 ならば今を大切に
 あなたの大事な人の
 ために、そして
 あなたのために
 この愛の鐘を

 これは、10月15・16の両日下関市で開催された国際ロータリー地区大会(山口・広島)の記念事業として下関市へ寄贈が決まった「愛の鐘」に刻まれる詩文である。
 鐘は青銅鋳造で高さ3.5㍍の塔と共に、水族館である海響館に近い海峡の岸壁に設置されることになった。
 関門海峡は周防灘と響灘を結ぶ運河的な存在で、潮流が満潮時には西へ、干潮になると東へと流れる。流速は最高10ノットに達し、1日に4度流れの方向を変える。
 海峡の歴史は約800年前の源平合戦がよく語られているが、それより更に古く神話伝説の頃から紀・記の時代を経て、遣隋、遣唐の使節たちも、この青い海の廊下を渡って行った。
 今回の地区大会に出席し、会場である海峡メッセ下関の8F展望ルームで満珠・干珠両島から巌流島に至る海峡パノラマを俯瞰した。
 「歴史と海峡の町」を合言葉に、下関市は海峡の風景を生かした町づくりを進めており、壇の浦砲台跡に旧長州砲5門を置き、旧英国領事館の整備やサビエル上陸地点記念碑など、対岸の門司を含む海峡観光ゾーン開発の潮音が聞こえてくる。
 すでに完成している恋人灯台につづいて「愛の鐘」の音が潮流にひびく日は近い。  (鱧)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)札の辻

2005年10月29日

一貫野候補地問題 市民の責任は?



 椹野川の源流にあたる仁保一貫野地区で今、一般廃棄物最終処分場建設をめぐる反対運動が起こっている――市民19万人のごみを投入する新処分場建設は、新市の最重要課題。市は仁保坂本地区へ立地を打診するが、市水道水源地の上流であることなどを理由に、住民たちは断固拒否の姿勢を取った。しかし8月、さらに上流部の一貫野で誘致計画が浮上。坂本地区住民は「全市民に諮るべき」と立ち上がり反対運動を展開している。
 市民生活に欠くことのできない施設、決まらぬ受け入れ先、美しい水や自然を守ってきた住民の心、減らぬごみ…。廃棄物を生み出す市民一人ひとりが当事者として真剣に考えなければ、問題は繰り返される。

-新市19万人の次期最終処分場-
絶対必要 でも どこに…

 現在使用中の神田一般廃棄物最終処分場の埋立容量は約34万立方㍍で、残る容量は約4万立方㍍。08年4月から稼働する中間処理施設による減量効果を考え合わせても、5年後の2010年には満杯になる計算。さらに10年から、新市民のごみは新市内で一括処理される。次期処分場候補地としていた秋穂二島の市有地・塩田跡は、6年前の高潮台風による堤防決壊が引き金となり、地元合意が得られぬまま保留に。処分場建設に要する期間は約5年、現処分場のリミットも5年と、いよいよ状態は切迫。市民のごみの行き場に頭を痛める市は、仁保、宮野、小鯖、平川、吉敷の自治会長に候補地を打診し、仁保自治会からのみ回答を得たという。
 まず候補に上がった坂本地区は、話があった3月に住民集会を開き、満場一致で反対と返答。8月中旬に再度打診があったが、住民の総意で断固反対を表明した。その数日後、今度は一貫野地区の部落役員らで誘致の話し合いが持たれ、1人の委員が決議に反対したことで住民説明会を開くことに。同月28日の説明会では、9月に先進施設を視察した後、判断するとした。上流部で誘致話が進んでいると知った坂本地区住民は「流域全体にかかわる問題を一部の人間だけで決めさせない」と結束。「ごみ処分場対策委員会」を立ち上げ反対運動を始めた。今月6日に468人、19日に921人分の署名を市へ提出。現在も署名活動を展開している。
 一方、一貫野地区は11日夜にあった3回目の住民説明会で賛否が分かれ、態度決定を見送り。説明不足の指摘を受けた市は、11月初旬に再度集会を設けることにした。仁保自治会では20日、岩国市の最終処分場を先進地視察した後に総会を開き、一貫野地区が出す結論を尊重することを確認。「椹野川の源流を守る会」などは、立地は決まっていないもののこの問題を契機として、処分場を管理・監視、市民へのごみ減量化を啓発する新たな市民組織を11月2日に発足させる。  
  ◇  ◇  ◇
市環境保全課
 ――安全と言われても心配する気持ちは分かるが、水管理、維持管理、閉鎖後の管理まで責任を持って対応する。一貫野住民の合意が得られれば、処分場は設置する。
仁保自治会 山本繁正会長
 ――これまで仁保は、集落排水やほ場、道の駅の整備など、市民の手厚い応援によって豊かな村づくりを進めてきた。本当に市民が困っているのならと、手を上げた。公害が出るなら絶対反対だが、視察や度重なる説明で納得している。どのみちどこかへつくらなければならない施設だ。
ごみ処分場対策委員会
水津弘美代表
 ――処理後の排水について市は「きれいな水だが飲み水にはならない」という。必要であっても、水源地域に建設することを市民は納得しているのか? また、大事なのはごみを減らすこと。山奥ではなく、市民の目に触れる場所を考えても良いのではないか。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2005年10月28日

スポーツクライミングで メダル栄光 小田桃花さん(小郡小6)



 8月19日から21日にかけて富山県南砺市で開催された国内最大のユース大会「JOCジュニアオリンピックカップ」スポーツクライミング競技女子の部に初出場し、見事優勝を果たした小郡小学校6年・小田桃花さん(11)にこのほど、県からメダル栄光が授与された。「何度もメダルを噛んでみた」と喜びを語る小田さんは、次なる目標「男女総合優勝」に向け練習に燃えている。

 とにかく高い所が大好き。小さな頃からよく木登りして遊んでいたという小田さんは、02年に阿知須のきららスポーツ交流公園トリムの広場で開かれたクライミング大会への参加をきっかけに、このスポーツに関心を持った。03年7月に県山岳連盟ジュニアクラブが発足したことで、本格的にスポーツクライミングの世界へ。クラブ自体も、全国規模の大会は今夏が初めての経験だった。
 「正直、1位になるとは思いませんでした」と古林喜明監督。中学2年生以下のアンダーユースB部門に出場した小田さんは、予選で15㍍の壁を完登。決勝では11㍍のところで落下したものの、他を引き離し見事優勝を飾った。「男女総合で1位になれなかったことがとても悔しい」と振り返る小田さん。負けん気の強い彼女は初の全国大会で大きな弾みを付け、さらに難しいルートの練習に挑んでいる。先月10日に出場した九州の大会「長崎シーハットカップ」でも、ビギナーの部で高校生や大人にまざり2位の成績を残した。
 クラブの設立者であり指導者でもある古林監督は「クラブの選手は皆経験が浅く、まだまだこれからといったところ。今後の成長が楽しみ」と期待。県内には秋穂二島の県セミナーパークにしかクライミング場がなく、国体選手らにまじって練習していることも、ジュニア選手の大きな刺激になっているという。「ちっちゃな目標は来年の男女総合優勝。大きな目標はオリンピック出場」と小田さん。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2005年10月28日

キンチジミの清水(山口市天花)



 二十一世紀の森から六軒茶屋までの道沿いに、尾根からしみ出る清水がある。かつて萩往還道を通った旅人がこの湧水で渇きを癒やしたといわれ、暑い時期でも冷たい事からキンチジミ(キンは睾丸の俗称)といわれる。評判を呼びトコロテンを冷やして売る茶店が大正初年まで続いたと聞くが、この近くの見晴らしの良い場所に、駕籠建場があったともいわれる。

往還道を画面右側に配し、旅人が利用した時代を表現した。(ニコンF4F8 28㍉ 1/60秒)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)山口周辺

2005年10月26日

徳地の森の芸術一家 のぞいてみませんか?



 国道375号線に沿って仁保から徳地へ向かう途中に「自由創作いとう」と書かれた木の看板が目に入る。そこからぽっかりと開けた山の中には、元牛舎だった母屋を中心に木造の工房が数棟。竹林の脇には小川が流れ、森からは小鳥のさえずりが聞こえてくる。こののどかな地に工房を構えるのは、木工、染め織り、ガラス、洋服、紙すきと、それぞれに違った分野で創作活動に打ち込む伊藤さん一家。個性的な作品を次々と生み出す家族は人づてに知られるようになり、訪れる人足が絶えなくなった。

 伊藤家は、木製の小物や家具を手がける文男さん(58)、木綿を使った染め織りにいそしむ雅代さん(53)、テレビ東京の人気番組・TVチャンピオンの「ガラスアート王選手権」にも出場したグラスアート作家の太一さん(30)、服飾デザイナーの実起さん(28)、英会話指導のかたわら、廃材を原料にユニークな紙をすく友美恵さん(26)の5人家族。兄妹3人は、県内各地で活躍するアフリカ太鼓奏者でもある。
 周南市で代々楽器店を営んできた伊藤家が、この地にやってきたのは今からちょうど5年前。当時アメリカの大学を卒業後富山のガラス造形研究所でガラス工芸を学んでいた太一さんの工房を建てる目的で静かな土地を探し、知人のつてでやっと見つけた土地だ。「ここに移り住まなければ、こうして毎日家族が団らんし、同じ場所でそれぞれに充実した日々を送ることはかなわなかった」と一家が振り返るように、感性を研ぎ澄ましてくれる大自然の中での暮らしが、家族の創作意欲をかきたてた。
 文男さんと雅代さんは引っ越しの2年4カ月後に店をたたみ、趣味で長年続けてきた工芸の世界へ。同研究所を卒業し修業から帰った太一さんは、ガラス工房を自らの手で建て始めた。アメリカに留学していた実起さんは、ビザの更新で一時帰国した際に新居に一目惚れ。日本に戻り、徳地を拠点に自分の道を進もうと決心した。語学留学を終え英会話講師として就職した友美恵さんも、夢だった自分の教室を持ち、空いた時間で紙すきをするようになった。「それぞれが好きなことに没頭できる環境で自分の納得がいくものを作り上げ、それを認めてくれた人が作品を買い求める。これこそものづくりの原点だと感じる」と雅代さん。訪れた人は決まって「心潤う場所」と話すが、家族にとっても特別な土地なのだ。
 一つとして同じものがない芸術一家の作品は、木工工房の隣室と母屋のギャラリーでいつでも手に取ることができる。
  

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2005年10月23日

ジュニアオリンピック陸上に出場 附属中の能美くん



「県代表に恥じない走りを」

 附属山口中学校2年生の能美新吾くん(14)が、今月28日から神奈川県で開かれる第36回「ジュニアオリンピック陸上競技大会」の400㍍リレーに、県代表選手として出場。47都道府県の選抜選手たちとタイムを競う。
 「走ることが楽しくてたまらない」という能美くんは、湯田小学校5年生の時に陸上を始めた。タイムが伸び悩んで苦しい時期もあったが、ライバルに負けたくないという一心で練習に没頭。日々の努力の結果、今年7月に行われた全日本中学校通信陸上競技山口県大会100㍍で、11秒8という好記録を出し優勝した。
 陸上部の部長も務める能美くんは「県代表として恥じない走りができるよう精いっぱい力を出し切り、来年の全国大会につなげたい」と意気込んでいる。また、顧問の田中敬教諭は「附属中からジュニアオリンピックに出場する選手は彼が初めて。好成績を期待したい」という。

  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2005年10月23日

札の辻・21

 10月8・9日の両日、山口市内は各種の行事にいろどられた。
 まず8日は10回目を迎えたアートふる山口のオープニング・セレモニーが行われ、午後からは山口青年会議所の創立50周年記念式典が、そして翌9日には陸上自衛隊山口駐屯地の創立50周年で駐屯地が一般市民にも開放されてにぎわった。
 その9日の夜、真昼の秋の陽の暑さを忘れるようにさわやかな夜風の中で、青くライトアップされた瑠璃光寺の五重塔を見に行った。
 山口盆地を囲む山々の稜線が薄墨色に溶けて、おあつらえむきに西の空からは栗名月に近づく月齢6・7の月が出てきた。
 司馬遼太郎が紀行文学「街道をゆく」の中で「駆けて行って塔の下までたどりついたときは、正面の塔の古色が尋常でないために、自分が幻想の舞台にとびあがってしまったようだった。(長州はいい塔をもっている)と惚れぼれするおもいであった」と書き、やはり昨年の秋、台風の翌日瑠璃光寺を訪れた作家の五木寛之が「猛台風にもゆるがぬ塔に、改めて大内文化の力強さを識った」と著作「百寺巡礼」に書いたごとく、この夜の塔は中国の文化を積極的に求めた「唐様」の室町建築がもつ雄渾と優雅の姿を、5層の塔屋に青く浮かび上がらせており、とくに塔の最上部にある相輪は、ひときわ青く闇の中にきわ立って見えた。
 塔の下部から、白妙の衣装をまとった中世の女性が現れてくるようで司馬遼太郎の幻想の舞台に通じるものを感じる。
 コミュニティバスに乗りゆっくりと帰る。塔がとっても青いから。(鱧)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)札の辻

2005年10月22日

ローカルマニフェスト型公開討論会

社 告
「見極めろ! 新しい山口市の未来を‥
 ローカルマニフェスト型公開討論会」を開催
11月4日、山口市民会館で
 ㈱サンデー山口は「新しい山口市を考える会」(木下慎一郎会長)とともに「見極めろ! 新しい山口市の未来を‥ ローカルマニフェスト型公開討論会」を開催します。日時は11月4日(金)午後7時からで、会場は山口市民会館大ホール。入場は無料です。

 10月1日に1市4町が対等合併、新しい山口市が誕生しました。11月6日告示、同13日に投開票される第1回目の山口市長選挙は、今後4年間の市政運営を託す人物を選出する、という意味合いとともに、〝新”山口市の将来を占う意味で、大変重要な選挙だという見方もできます。
 今年で創刊27周年を迎えた地域情報紙・サンデー山口は、「地域社会の動きを敏感にとらえ、それを的確に広く市民に伝えるため」にスタートしました。われわれがお届けする情報を活用していただくことで、一人でも多くの読者に、幸せになっていただきたいと考えています。
 今回の市長選に際しては、市民一人ひとりに市政への関心を高めてもらい、よりよい地域づくりについて深思してほしい。そのことへのお手伝いができないものか、と模索しておりました。その結果「新しい山口市を考える会」との共催での、市長選立候補予定者を出演者とするローカルマニフェスト型公開討論会の開催に至ったのです。
 この催しを通じて、有権者である山口市民の皆様には、立候補予定者の政策に直接触れていただき、投票行動への一助にしていただきたいと考えております。
 一方、立候補予定者の方々には、これまで政治に関わることの少なかった有権者たちに、数値目標などを盛り込み公約の事後検証まで可能にするマニフェストを示しながら、直接政策や理念を存分に語りかける場にしていただけるのでは、と期待しているところです。
 諸般の事情により、討論会の内容を、後日記事としてお伝えすることはかないません。そのため、当日は一人でも多くの方々に直接会場に足を運んでいただければと、切に願っています。
 公開討論会に関するお問い合わせは、「新しい山口市を考える会」(山口青年会議所内、TEL083-922-7646、jc@joho-yamaguchi.or.jp)まで、よろしくお願いいたします。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2005年10月21日

“トリジャンボ”が旋風



野田高出身インディーズバンド
タワレコ福岡 ランキング1位!
MTMにも出演中

 野田学園高校卒、市内出身の若者3人が立ち上げたインディーズバンド「トリジャンボ」が、いま、福岡から旋風を巻き起こしている。9月14日にリリースした初の全国発売CD「JAY WU」(JVCエンタテインメント・ネットワークス、全6曲、1785円)は、タワーレコード福岡店で発売後1週間の売り上げランキング1位を達成。福岡のHMVインディーズランキングでも、モンゴル800などを抑えてトップに躍り出た。「波に乗った」と語る彼らは、今後さらなる活躍を見せてくれそうだ。


 トリジャンボは、Rada(MC)、JAMA-UMAX(MC)、Pacho(ベース)、KEEN(ギター)、Spina(ドラム)の5人で構成。ヒップホップ、R&Bソウルなどのブラックミュージックをベースに、2人の個性的なボーカルを中心に“ファンキーでノリのいい”ライブを繰り広げる。自分たちが感じた“空気”や思いを、曲や歌詞にストレートに表現するのがトリジャンボ流。
 結成は99年。野田学園高を卒業し、進学で偶然にも同じ福岡県内に移り住んだ久光亮太さん(24/Rada)、山根一文さん(24/Pacho)、藤村哲也さん(25/JAMA-UMAX)の3人が、同郷のよしみでたびたび顔を合わせるようになったのがきっかけ。高校時代にはそれぞれにバンドを組み、活動していた彼らは、もて余す若い情熱を再び音楽にぶつけようと意気投合した。ちなみに、久光さんは小郡下郷の中華料理店・桃華園、藤村さんは藤村和男市議会議員の子息。
 ギターとドラムを加え、大学の先輩のつてで福岡市内のライブハウスを中心に活動を始めたトリジャンボ。当時を「かなり真剣だったけれど、今から考えると趣味に毛が生えたようなもの」と振り返る彼らの大きなターニングポイントとなったのは、原口あきまさ、はなわ、相沢真紀、前田健が司会を務める人気番組「MTM」(RKB毎日放送、毎週土曜日深夜1時40分~)。福岡県内と大阪府内のインディーズバンドにさまざまな試練を与えながら、一人前のアーティストに育成するという「浅ヤン」的な番組で、トリジャンボは昨年4月の番組開始から1期生として出演。そして3カ月後、彼らの将来を左右する大きな課題が突きつけられた。
 「CD千枚を3カ月で完売しろ」--与えられた時間は実質2カ月。メンバー全員が死に物狂いで奔走した。実はこの時、解散の危機にも直面した。皆が必死になったからこそ見えた“意識のズレ〟。しかし彼らは、互いの思いをぶつける中で、良い意味での“ゼロ地点”に立つ事ができた。そして課題もクリア。番組の企画で同年9月に行われたレコード会社、JVCエンタテインメント・ネットワークスへのプレゼンに出場できることになり、この秋メジャーデビューを果たした同期生「少年カミカゼ」とともにCD発売を約束されたのだった。
 今月1日には、この新作CDのリリース記念ライブを福岡天神ビブレホールで開催。詰めかけた数百人のファンで会場は埋め尽された。「周りに背中を押されたというラッキーも重なったが、これからが本番。地元・山口でもライブをやりたい。皆さんの応援をお願いします」とリーダーの久光さん。「MTM」では、番組ホームページ(http://www.rkb.ne.jp/mt-m/)でトリジャンボの情報を発信しているほか、応援メッセージも受け付けている。CDは、小郡の石井楽器店ほか全国のレコード店で発売中。

  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース