アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 70人

店長情報 トップページ
店長情報

2006年04月30日

山口地裁が模擬裁判 



憲法週間 裁判員制度導入まで4年 他人事ではない「まず知って」

 憲法記念日(5月3日)を挟むあす1日から7日は「憲法週間」。また、4年後の09年5月までに、刑事裁判に一般市民が参加する「裁判員制度」が導入される。山口地方裁判所では今年の週間記念行事の一つとして、現職の裁判官、検察官、弁護士の法曹3者に裁判員を加えた模擬裁判を、5月9日(火)に開催。市民意識としてはまだまだ縁遠い同制度を、迫真の演技でわかりやすくPRする。

 裁判員制度は、地方裁判所で審理される殺人などの重大事件について、選挙権を持つ国民の中から無作為に選ばれた裁判員が裁判官と対等な立場で裁判に参加し、有罪か無罪か、有罪ならどのような刑にするのかを決めるもの。一般市民の社会常識を反映させた分かりやすい裁判の実現が目的。司法に対する国民の理解と信頼を深める狙いもある。最近続いた“スピード裁判”は、同制度導入を前に昨年から始まった「公判前整理手続」(検察・弁護士双方が事前に争点と証拠を整理する)の適用が功を奏したものだ。
 制度開始まではあと4年。しかし、主役である市民の理解はまだまだ得られていないのが現状だ。05年10月から今年1月にかけて全国開催された「裁判員制度フォーラム」の来場者に最高裁が行ったアンケートの結果では、4割を超える人が「判断に自信がない」「精神的に負担」と回答。「脅迫や危害を受けるのではないか」と不安視する声も多く、制度に関心が高い市民でも、裁判員になることに抵抗があることがわかった。各裁判所では新制度をわかりやすく市民に知らせ、少しでも抵抗感を和らげようと、広報活動に一層の力を注ぐ。
 山口地方裁判所では05年1月から、裁判所内を巡りながら裁判の仕組みをわかりやすく紹介する見学ツアーを定期化。毎月第2水曜日の午後1時半から3時にかけ、係員が毎回10人を丁寧に案内して回っている。同時期に始めた広報誌の発行、裁判官や書記官が公民館などに出向いて裁判手続きなどを説明する出張講座も、まずは裁判所を知ってもらおうという取り組みだ。そして今年の同週間記念行事では、1日から15日まで市役所市民ホールで「裁判員制度パネル展」を行うほか、9日には法曹3者による模擬裁判の傍聴席に市民20人を招待して、同制度を使った「裁判員裁判」を公開する。当日は裁判官3人と裁判員(市民)6人が参加する法廷審理、評議・評決、判決宣告の一連の流れを、一日かけて具現化。裁判官や検察官、弁護士は皆現職で、本番さながらの雰囲気を味わうことができる。「4年後には、市民の誰かが裁判員として裁判にかかわることになる。あまり敬遠せず、気軽に裁判所に足を運んで欲しい」と同裁判所事務局の岩井守人総務課長。今年完成した最高裁制作の広報映画「評議」(60分)のビデオ・DVDの無料貸し出しも行っている。
 模擬裁判、見学ツアーなどの申し込みは、同裁判所総務課庶務係(TEL083-922-1330)へ。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2006年04月30日

札の辻・21

 「鉄の胃袋中国漫遊」など、料理に酒に食文化の研究家として知られる石毛直道氏の近著「ニッポンの食卓-東飲西食」の中に、わが山口県になじみ深い春野菜のひとつチシャが登場している。
 曰く「チシャ、チサ、ともいうキク科の野菜でサラダにするレタスと同種である。東地中海から小アジアが原産地で中国を経由して日本に渡来、奈良時代にはよく食べられた記録がある。日本で栽培されたのは掻きチシャという種類で、茎が伸びるので下の葉から順に掻きとり、あえ物、おひたしにしたがサラダ風に生食はせず(中略)生食目的ではサラダ用にレタスが栽培され、伝統野菜のチシャは絶滅に近い」とあるので少し異議がある。山口、島根、広島では郷土食としてチシャはまだ生食されている。
 農文協の「日本の食生活全集」にも、山口のチシャもみについて-チシャは赤いちりめんヂシャがうまい。洗って食べやすい大きさに手でちぎり水にさらしたあと、漁村部では焼き魚を、農村部では煮干イリコなどを焙り酢ミソであえる-と記述される。おとなりの韓国ではチサと呼び、焼き肉を包んで食べる。
 チシャもみといえば、まだ野田の菜香亭が料亭として営業していた頃、タレクチイワシの刺身とチシャもみがよく出てきた。湯田あたりで出されるものは品良く少な目だが、菜香亭流は皿も大きく、豪快で風土の味覚に溢れていた。
 座談会で来山した藤村志保、草柳大蔵、河竹登志夫の3人が、チシャもみとタレクチの刺身を食べて「山口は海と陸との味の十字路だ」と喜んだ思い出がある。
         (鱧)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)札の辻

2006年04月29日

中也賞贈呈式 作家・高橋源一郎氏の講演も



 第11回「中原中也賞贈呈式」と中原中也生誕祭「空の下の朗読会」が、きょう29日に開かれる。今回の贈呈式では、作家・明治学院大学教授の高橋源一郎氏が記念講演。恒例となった朗読会では、詩人・伊藤比呂美さんのポエトリーリーディングライブなどが行われる。また、企画展「第11回中原中也賞」開催中の中原中也記念館(TEL083-932-6430)が無料開放される。

 中原中也賞贈呈式は、29日午後4時半から湯田温泉のホテルニュータナカで開かれる。誰でも入場できる。
 現代詩人の登竜門として知られる同賞に今回は、公募・推薦合わせて327冊の詩集が寄せられた。2度の推薦委員会を経て選考会に残った作品は7冊。そして、東京都在住の水無田気流さん(35)の詩集「音速平和 sonic peace」(思潮社)が中也賞を受賞した。
 大学の非常勤講師を務めている水無田さんは、1970年生まれ。受賞作品は、「現代詩手帖」02年6月号から03年5月号までの投稿欄に掲載された作品を中心にまとめたもの。中でも特に思い入れのあるという「オンリツ」は、9月11日に起こったアメリカ同時多発テロ事件の無音の恐怖と強度をそのまま写し取ろうとした結果生まれた作品で、これを書き上げた後、自身の作風が変わったという。
 選考会は「従来の現代詩の言葉にはない詩の言語を使い、大量生産が大量廃棄にほかならないような現代社会の虚無感とたたかう詩の文体をつくりだしている」と高く評価している。
 5時20分からは作家の高橋源一郎氏による記念講演「『ニッポンの詩』と『ニッポンの小説』」。明治学院大学教授でもある高橋氏は、小説「さようなら、ギャングたち」でデビュー。88年「優雅で感傷的な日本野球」で三島由紀夫賞を、02年「日本文学盛衰史」で伊藤整文学賞を受賞した。このほか著書に「虹の彼方に」「ジョン・レノン対火星人」「ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ」「官能小説家」などがある。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2006年04月28日

アートふる山口のテーマ館誕生 よみがえった町屋に



 大殿大路に再生された三つめの「町屋」に、アートふる山口実行委員会(堀博之委員長)の入居が決まった。「いつでもアートふる山口」の拠点となる常設展示場、観光案内所、アンテナショップの機能を持つテーマ館「大路Lobby」として、5月20日にオープンする。同実行委では「観光客や地域住民が気軽に立ち寄り、くつろげるにぎわいの場にしたい」と話している。

「大路Lobby」 5月にオープン
 大内氏時代の趣を受け継ぐ町屋は、間口が狭く、奥行きの深い造りが特徴。現存する町屋のほとんどが明治から昭和初期に建てられた古民家で、老朽化も激しいため次々に取り壊されているのが現状だ。そんな中、NPO法人山口まちづくりセンターは03年度から、空き家となっている町屋を募集して改修・活用し、歴史的景観を維持する「町屋再生モデル事業」を市の補助を受けて開始。これまでに再生した2軒には、NPO法人デジタルアーカイブやまぐちの「ほたる工房」と、2人の若者が経営する手作り木製家具の店「LB ファーニチャーワークス」が入居している。このたび改修を終えた町屋も、大殿大路の通りに面した2軒と棟続き。延べ床面積は60平方㍍ほどで、事業費は約550万円。
 市民ボランティアでつくる同実行委が毎年秋に開催している「アートふる山口」は、一の坂川・竪小路周辺地域の古民家や商店、公共施設などに秘蔵の“お宝”を展示し、会場一帯を小さな美術館に見たてるというイベント。昨年2月からは小規模ながら年中展示を楽しめる「いつでもアートふる山口」も始め、歴史文化に恵まれた同地域の回遊性や集客力を高める取り組みに積極的だ。しかしながらこの通年イベントには“いつでも”観光客をもてなせる案内所がなく、それが波及の最大のネックに。そこでこのたび再生された町屋を「アートふる山口」の拠点として活用し、年末年始を除く毎日、来街者を迎えることにした。
 明るく開放的な造りのテーマ館は、展示場、観光案内スペース、アンテナショップで構成。「いつでもアートふる山口」の常設展示や企画展示を行いながら、常駐スタッフがまちの見所を紹介する。休憩所にもなる観光案内スペースでは中国茶を無料提供するほか、抹茶の有料サービスも行う。アンテナショップでは山口の伝統工芸品や菓子など多彩な商品を販売。新たに開発するオリジナルブランド「大路小路」のグッズも扱う。
 5月20日はオープンを記念して、午後1時半からセレモニーを実施。市長、山口観光コンベンション協会理事長らも出席して開設を祝う。セレモニー後と翌21日の午後1時からは、二胡奏者・MIKIさんによるコンサートもある。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2006年04月28日

杉の森大師堂 (山口市二島惣在所)



 今年は例年になく強風の日が多く、いつが春一番かわからない4月17・18(旧暦3月20・21)日に大師まいりに行く。自転車、マイカー、マイクロバスとお参りの人も多様で楽しい。僕のお気に入りの大師堂は畑の中にポツリと鎮座され、風景の中にマッチしている。惣在所の地名はその昔、徴税役所があった事によるものと思われる。本尊は愛染明王である。

画面右側に大師堂を配し、田園の中にある風景を表現した。
(マミヤRZ6×7 90㍉ F111/125秒)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)山口周辺

2006年04月26日

山口ケーブルビジョン 隣接地に新スタジオ建設 



山口の情報集積・発信基地へ

 中園町の山口ケーブルビジョン(齋藤宗房社長)が隣接地に、地域情報の集積・発信基地となる新施設「C&Sスタジオ(仮称)」の整備を進めている。ITとメディアの融合による地域コンテンツ(多様な情報媒体から提供される情報の中身)の構築と人材育成を目的とする場で、完成は06年度内の予定。新たな地域情報発信のあり方を模索しながら、ビジネスモデルの創出や情報分野からの地域活性化も狙う。

 整備用地は、同社が買収した隣接の元県有地約2800平方㍍。うち1050平方㍍に2階建ての新社屋を建設し、1階をC&Sスタジオ、2階を同社の業務ゾーンとして使用する。中央公園側の外壁には大型ビジョンを取り付け、多彩な映像を市民に提供。約100台分の駐車場も確保する。
 C&Sとはクリエーション(創造)とサプライ(供給)の略で、スタジオにはIT関連や映像系、クリエーティブ系のベンチャー企業、市民ディレクターなどの入居を想定。サロンスペースも設け、学生や一般市民も自由に出入りして交流、活用できるようにする。具体的な計画・準備はこれからだが、多分野の人間が集まることによって、情報産業での人材育成、地域コンテンツやシステムの開発、さらには新たなビジネスモデルの構築と、さまざまな可能性が広がると同社では期待する。また、市内初となる大型ビジョンの設置については、中央公園を活用して市民に集いの場を提供し、街ににぎわいを創出したい考え。
 中園町一帯は、市が93年に策定した「やまぐち情報文化都市基本計画」で情報・業務・文化ゾーンに位置づけられており、山口情報芸術センターもこの計画に基づいて整備された中核施設。05年はNHK山口放送局が移転整備されたが、残る県有地、情芸センターと山口ケーブルビジョンの間約5千平方㍍は情報関連産業の誘致が進まず、市が同センターの駐車場に借りていた。

情芸センターの 駐車場確保は?
 なお、同社の施設整備により、情芸センターの駐車場スペースは大幅に減ったが、残る県有地2176平方㍍(情芸センター既設駐車場に隣接)は市土地開発公社が3月末に買収。縄で駐車枠を張り、八十数台分の駐車スペースを確保した。また、特に混雑の見込まれる休日については、市教育委員会(旧NHK会館)の駐車場約50台分を開放することで対応している。
  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2006年04月26日

働く 2

 朝10時にハローワークに着いた。車の行列の間を縫って、満杯の自転車置き場のわずかなすき間に、自分の自転車を押し込んだ。
 まず、受付でパソコンを使用するための番号札を貰う。仕事の情報を探すのは全部パソコンでするのだ。30台くらいある。私の使用できるのは、17番のパソコン。ほぼ満席。私の右隣には20代の女性が、すらりとした足を組んで、難しい顔をしてパソコンの画面に向かっていた。左は40代の女性。なにもしないで、ただじっと座っている。 パソコンでの検索は、指示どおりにやれば誰にでもできる。私は、まず、女性、59歳と入力する。次に職種、賃金、休日、場所、全てに「こだわらない」とする。フルタイム、パート、臨時の三つの中から、フルタイムを選ぶ。すると1369件あった。すばらしい! 詳しくみると、これが曲者。年齢が20歳から60歳がひと単位なのだ。だから件数が多い。私は60歳まで後数カ月、もし、面接に出かけたとて、若い人達と一緒に競争することになるのだ。それは不利だ。ちなみに同じ条件で、パートは449件、臨時は39件。
 私が興味をもった職業を紹介すると、“時給1000円。山口市内。レジ”。“時給660円。行政機関。事務職”。“月給19万8千円。山口市内。販売員”。私は家では座ってばかりいるので身体を動かす仕事がいい。パソコンの前に座ってもう一度真剣に調べた。左隣の女性がパソコンを動かし始めた。頑張って! 私の詩集は上梓できるでしょうか。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)おんなの目

2006年04月23日

中村女子高校の試み 山口インフォメーション・カレッジと連携 



新時代の女子教育を見つめて 授業単位を認定 県内初

 女子専門教育機関として、140年の歴史を持つ中村女子高校(桂雄三校長)。開校以来、女性としてのたしなみや振る舞いに重きを置き、女子高校ならではの特色ある教育を追究してきた。女性の社会参加が活発な近年では、現代社会を生き抜く能力と知識を兼ね備えた人材の育成にも力を注ぐ。特に今年度は、山口インフォメーション・カレッジ(伊東孝夫校長)との協力で高・専連携事業をスタート。19日には、1回目の授業が行われた。

 同校は1867年、女子教育の先駆者・中村ユス氏が創設。共学化の波にも動じず、「健全な日本女性の育成」という理念を貫いてきただけあって、他校にはない独自のカラーを持つ。まず、重要視しているあいさつの徹底は、気持ちの良い笑顔とはつらつとした態度をどこへ行っても、誰に対しても示せるようにするのが目的。地域の人たちとの交流を図るため、交通安全を呼びかける立哨にも参加している。また、社会に役立つ第一歩として、校外でのボランティア活動にも積極的。女性らしさや慈しみの心を育む取り組みでは、年中花が絶えることのない花壇づくりが伝統的に続けられている。「生徒自らが考え、目指す女性像を追求できるよう、後押しするのが我々の役目。時代の変化にも敏感に対応しつつ、女子高校だからこそできる教育・指導を大事にしたい」と中野靖子副校長。04年には商業科に代えて情報ビジネス科を設置し、情報化社会で即戦力となる人材の育成にも努めている。

専門学校で
“学び”の視野を広げる
 そして、今年度新たに取り組むのは、高校と専門学校とが連携して授業を実施し、単位認定を行うという県内で初めての試み。05年11月に山口インフォメーション・カレッジと高・専連携事業の調印を交わしたことにより実現するもので、情報ビジネス科2年生の科目「文書デザイン」の授業のうち18回を、同専門学校が受け持つ。
 授業は、情報検索能力や画像処理技術の習得といった専門的・実践的な内容が中心。専門学校だからこそ用意できる多彩なソフトを駆使して、最終的には独自のホームページの作成にも挑む。また同時に、情報の氾濫によるトラブルを回避するためのメディアリテラシー(正しい情報を選び、発信する能力)も身につけていく。
 19日にあった初めての授業には、同科の生徒15人全員が出席し高校で学んできたタイピングなど文書作成の基礎技術を復習した。戸嶋裕子さん(16)は「新しい環境での学習にわくわくしている。将来はIT関係の職に就きたいので、ステップアップにしたい」と意気込む。
 授業を引き受ける山口インフォメーション・カレッジは、情報処理の実践力に富んだエキスパートの育成に力を注いでおり、IT系エンジニアやオフィススタッフなど社会で即戦力となる人材を数多く輩出している。同専門学校の片岡陽子教頭は「情報技術について学ぶことは生涯教育ともいわれ奥が深い。まずはいろいろなことが“できるんだ”という意識づけをし、興味を駆り立てたい」と意欲を見せる。夏休みには普通科の生徒を対象に体験学習も計画。情報教育の拡大を目指していく方針だ。
 中村女子高校は、専門学校との連携に引き続き、今後は企業とも提携していく。また、携帯電話を活用したモバイル機器の学習も予定している。同校の織田村哲男教諭は「携帯電話の持ち込み許可など、情報化社会に向けて柔軟な対応をとっている。多くの情報を吸収し“学び”の視野を広げてほしい」と話す。
 女子教育という大きな枠の中で同校の果敢なチャレンジは続く。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース

2006年04月23日

札の辻・21

 詩人草野心平の生誕101年を期して刊行された「草野心平日記」全7巻限定1千部が完結し、このほど版元の思潮社から手もとに届いた。
 磊落にして洒脱であった詩人のくらしぶりを、戦前、戦後から最晩年に至るまで半世紀にわたる日記・手帳113冊をまとめたもので、生前の1982年に出版された筑摩書房発行の「草野心平全集」全11巻につづく詩業の集大成でもある。
 筑摩版の全集にはもちろん、今回の日記にも中原中也は登場する。
 中也と関係の深かった小林秀雄や大岡昇平とはまた別に、詩人同志のつき合いからにじみ出る心平流の中也論は、詩誌「歴程」の合評会で自作を朗読する中也の肉声が聞こえてくるほどの実感がある。
 草野心平もまた天衣無縫であった。
 日記83年の4月8日(日曜)。
 本当にめざめたのは12時。それまでうつら。TVで阪神・巨人戦をみる。5-3で阪神勝つ。掛布の3ラン(9回表)。冊子人民中国を読了。詩「蛙の合唱」のことを考える。ヨミウリの「サクラと日本人」の記事を読む。5時半から夕飲をはじめる。もう何年もおれの日記には夕飯と夕食はなし。夕飲である。5合と肴少々。就寝前One・Cup。
 この心平日記は04年5月から出版開始、出身地の福島県川内村、財団法人セゾン文化財団、資生堂などが基金提供した。
 
 「草野心平日記の全巻購読ありがとうございました。感謝の気持ちとして最終巻を無料とさせていただきます。思潮社」

 蛙の歌が近い。 (鱧)  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)札の辻

2006年04月22日

徳地地域「森林セラピー基地」に認定 



全国6カ所 癒やし効果お墨付き

 徳地の大原湖周辺が、森林浴で癒やし効果が得られるエリア「森林セラピー基地」として18日、林野庁などから認定された。認定地域はこのほかに山形県、宮崎県、長野県など全国6カ所あるが、中国地方では唯一。渡辺純忠市長は「徳地地域の付加価値が高まった。今後は来訪者に提供する“癒やしのメニュー”などを考え、地域活性化につなげていきたい」とコメントしている。
 認定された「東大寺再建のふるさと~杣入りの地 徳地」は、自然林が美しい大原湖周辺と貴重な森林資源の宝庫・滑国有林から長者ヶ原一帯の3700ヘクタール。この地域は、独立行政法人森林総合研究所や日本医科大学の研究チームが森林浴で体にリラックス効果が現れると科学的に裏づけたことに加え、重源の郷や観音の滝、滑の三本杉など観光地の充実、国立山口徳地少年自然の家、大原湖キャンプ場といった宿泊施設の整備状況、さらにアクセスが良いことなどが総合的に評価された。
 市林務水産課は「今後は講習会を重ねながら、その人に合ったメニューを考え、来年4月には本格的な森林セラピースタートを目指したい」と話している。問い合わせは、同課(?934-2819)へ。  

Posted by サンデー山口 at 00:00Comments(0)ニュース