2007年12月28日
狛犬と鳥居 (山口市野田)
野田神社参道に一際目立つ狛犬が鎮座されているが、口を閉じた形の吽形である。明治24年周防国吉敷郡北部士族中とあり、多くの灯籠や鳥の石造物は、敬親公、元徳公が祀られた場に競う様に寄進された中のひとつである。製作者は萩石工師、山中武資と彫られ、萩には多くの石工が活躍したといわれるが、毛利家300年の歴史の中で必要な職業であったと思う。
神社の雰囲気を表現する為に鳥居と狛犬を一緒の構図にする。
(ニコンF4 200ミリ F8 1/4秒)
2007年12月28日
夢膨らむお菓子の家
きょう28日、中河原町のC・S赤れんがで、子どもたちの夢がいっぱい詰まったお菓子の家(高さ1・5メートル、奥行き1メートル)がお披露目される。入場無料。開場は“家”完成予定の午後4時ごろから5時まで。
これは、スポーツクラブNAP(黒川)が、来夏から開講するイベント教室のお試し企画で、“遊び”を通して子どもたちの自主性を伸ばそうという試みだ。
お菓子の家づくりには、平川、大殿、小郡南、大歳、白石、大内南小学校の1年生から6年生まで15人が参加。24日にベニヤ板を切って土台を作り、27日、一級洋菓子技能士の大日田哲男さんとともに、“無添加”にこだわった30キロのサブレを思い思いの形に焼いていった。そしてきょう、午後1時から土台にサブレを付け、バタークリームを塗ってチョコレートやクッキーなどで飾り付ける。
会場ではミニ喫茶も開かれ、320円で“お菓子の家ひとかけら”(飲みもの付き)が食べられる。白石小2年の芳松千恵ちゃん(8)は「中に入るのがとっても楽しみ。絵本の世界みたい」と喜んでいた。
2007年12月23日
31日~元日 岩杖地区に竹灯籠150本 明るい正月を迎えよう!
31日(月)と翌元日の午後5時から、宮野上の岩杖地区では約150本の竹灯籠に火が灯され、幻想的で温かなろうそくの光が道を照らす。また、31日には「しし鍋」の無料サービスなども行われる。
同地区に住む渡辺紘三さん(63)と野村三雄さん(61)が、繁茂する竹を伐採した後の処分に困り、何とか有効利用できないものかと考え、06年12月に竹灯籠を製作し始めた。そして「せっかく作るのなら、自分たちの住む集落に飾り、みんなで明るい正月をむかえよう」と、地区住民の協力を得て同年の年末年始に、大みそかにちなんだ108本の竹灯籠を飾った。
この竹灯籠の点灯は、地区外からも見に来る人がいたほど好評だったため、今年はさらに本数を増して行うことを決定。12月上旬に18人が集まって「雪の結晶」や「来年の干支・子」などの型に切り抜いた竹灯籠を制作した。昨年同様108本が宮野温泉バス停前から約1キロにわたって立てられるほか、同地区を流れる杖坂川の上にも短くしたものも浮かべられるなど、計約150本ものろうそくの光が同地区を包み込む。また、31日には「しし鍋」の無料振る舞いも行われる(先着100人、ただし雨天中止)。
「1回だけで終わらず、2回目を続けられることがうれしい。今年もみんなで明るい正月が迎えられそうだ」と渡辺さん。また、野村さんは「竹灯籠の製作を始めてからは、みんなで休耕田や花壇に花を植えるなど、地区住民の連携がより深まった。岩杖地区全体が明るくなった」と笑顔で話している。
2007年12月22日
全国高校駅伝 西京高校・中村女子高校が出場 都大路でタスキをつなぐ
あす23日、男子第58回・女子第19回「全国高校駅伝競走大会」が京都市の西京極運動公園陸上競技場をスタート・ゴール地点に開催される。男子は西京高校、女子は中村女子高校が県大会を勝ち抜き、県代表校として出場する。スタートは女子が午前10時20分、男子が午後0時半。
西京高校
県大会新記録の実力
11月4日に開かれた県大会では全区間で区間賞を奪い、大会新記録のタイム(2時間7分21秒)をたたき出して完勝。15年連続20回目の全国大会出場を決めた。
過去大会でも上位の安定した結果を残してきており、県大会新記録を更新した今年は例年以上に入賞への期待がかかる。「特に主力選手がしっかりしており、ここ数年で1番実力のあるチーム。しっかり準備もできているので、あとは普段どおりに走るだけ」と堀田茂利監督。また、刀祢健太郎主将は「今年は今まで以上に選手の層が厚く、また故障も少なく、チーム全体がまとまっている。全国大会でも入賞する自信はある」と力強く話している。
登録選手は次の通り。
[3年]刀祢健太郎(主将)▽岡村悠平▽末山貴文▽核孝諒▽植木新▽林直樹▽志熊克成 [2年]寺田裕成▽住中翔▽篠原義裕 (敬称略)
中村女子高校
ベスト記録更新を目指す
県大会では、終盤の逆転劇で悲願の初優勝を果たし、4年ぶり2度目(県代表校としては初)となる全国大会行きのキップを手にした。
登録選手のほとんどが昨年からすでに主力として活躍しており、「負ける悔しさ」も「勝つ喜び」も知る、駅伝経験の豊富なチーム。今年は全体練習「チーム一丸練習」を積極的に取り入れ、部全員の意識の統一と総合力を高めた。「全国大会では、ねばり強い走りで個人・チームともにベスト記録を更新することが最大の目標」と三原昌子監督は話す。阿武成美主将は「走者も応援してくれる人も、みんなが笑顔になれるよう、最高の走りを見せたい」と意気込みを語っている。
登録選手は次の通り。
[3年]阿武成美(主将)▽村田美波 [2年]濱崎佑梨▽石津舞▽林由衣▽玉木志穂▽羽山瞳▽近藤愛 (敬称略)
2007年12月22日
楽しみな2008
今年も残り少なくなってきました。毎年、年の瀬になると、時間の過ぎ去る速さに心の底から恐怖を覚えるのです。が、華やかな町の様子に浮かれ、すぐに忘れてしまうのです。しかし、一つ忘れられないことがあるのです。
11月5日付けの新聞にこのような記事が掲載されていました。
“女流文学者会が活動休止。記録集だし、70年の歴史に幕” 。時代や文壇状況の変化で「女性」という属性で作家が集まることの意味が薄れたことが主たる理由。女流文学者会は、1936年に吉屋信子や宇野千代らが親睦団体として作った。現会長の津島佑子さんは「文壇で少数派だった女性作家が手を差し伸べあった発足当時とは異なり、女性作家が増えて、冷遇されることもなくなった。女性が集まる意味が分かりにくくなった」と、語っている。
女性の社会的進出は、もはや特別なことではない。しかし、主要な位置にいる女性は少ないし、給与や昇進で冷遇されている女性が多数だ。作家の集団では、もう女性ということで冷遇されることはなくなったのだ。これは重大な社会的変化だ。
女性作家のこの現象が世の中を牽引していくだろう。彼女等の作品が生きて動き出し、世の中が変化していく。来年が楽しみだ。どうぞ皆様良いお年をお迎え下さいませ
11月5日付けの新聞にこのような記事が掲載されていました。
“女流文学者会が活動休止。記録集だし、70年の歴史に幕” 。時代や文壇状況の変化で「女性」という属性で作家が集まることの意味が薄れたことが主たる理由。女流文学者会は、1936年に吉屋信子や宇野千代らが親睦団体として作った。現会長の津島佑子さんは「文壇で少数派だった女性作家が手を差し伸べあった発足当時とは異なり、女性作家が増えて、冷遇されることもなくなった。女性が集まる意味が分かりにくくなった」と、語っている。
女性の社会的進出は、もはや特別なことではない。しかし、主要な位置にいる女性は少ないし、給与や昇進で冷遇されている女性が多数だ。作家の集団では、もう女性ということで冷遇されることはなくなったのだ。これは重大な社会的変化だ。
女性作家のこの現象が世の中を牽引していくだろう。彼女等の作品が生きて動き出し、世の中が変化していく。来年が楽しみだ。どうぞ皆様良いお年をお迎え下さいませ
2007年12月22日
札の辻・21
先夜、家人が所用で出かけたので、佐藤春夫の秋刀魚の歌
-男ありて
今日の夕餉にひとり
さんまを喰ひて
思ひにふける と。
ではないが、このところ忘年会料理がつづくので、晩酌の肴はとりあえずサンマならぬ仙崎のカマボコと徳地の根ワサビで板ワサにした。
ひるすぎまで降っていた山口盆地特有の鳳翩時雨もあがって夕刻には木枯らしとなる。
県産のカマボコは、日本海、響灘、周防灘と三方の海の魚に恵まれているので仙台、小田原、宇和島にヒケをとらない。
このカマボコの端正な白さと徳地は滑渓谷育ちのワサビの緑でアクセントをつける板ワサのシンプルな味は、燗酒はもちろん冷酒に焼酎にも良く合う。
ワサビは日本の原産で学名も「ワサビイア・ジャポニカ」とされる。アブラナ科の水生植物で早春の頃に純白な小さい十字花を茎先にむらがってつける。つねに清洌な流れのある場所を好み夏季の高温には弱い。
産地としては伊豆の天城、信州は穂高などが有名だが、島根、山口も知られており、県内では錦川、佐波川、阿武川などの源流近くの渓谷にワサビ畑がある。
地産地消の板ワサで地酒から焼酎となり、年の暮れのひとり酒も悪くないとテレビに眼をむけたら、氷川きよしがズンドコを唄っていた。 (鱧)
-男ありて
今日の夕餉にひとり
さんまを喰ひて
思ひにふける と。
ではないが、このところ忘年会料理がつづくので、晩酌の肴はとりあえずサンマならぬ仙崎のカマボコと徳地の根ワサビで板ワサにした。
ひるすぎまで降っていた山口盆地特有の鳳翩時雨もあがって夕刻には木枯らしとなる。
県産のカマボコは、日本海、響灘、周防灘と三方の海の魚に恵まれているので仙台、小田原、宇和島にヒケをとらない。
このカマボコの端正な白さと徳地は滑渓谷育ちのワサビの緑でアクセントをつける板ワサのシンプルな味は、燗酒はもちろん冷酒に焼酎にも良く合う。
ワサビは日本の原産で学名も「ワサビイア・ジャポニカ」とされる。アブラナ科の水生植物で早春の頃に純白な小さい十字花を茎先にむらがってつける。つねに清洌な流れのある場所を好み夏季の高温には弱い。
産地としては伊豆の天城、信州は穂高などが有名だが、島根、山口も知られており、県内では錦川、佐波川、阿武川などの源流近くの渓谷にワサビ畑がある。
地産地消の板ワサで地酒から焼酎となり、年の暮れのひとり酒も悪くないとテレビに眼をむけたら、氷川きよしがズンドコを唄っていた。 (鱧)
2007年12月21日
モミの木と敬親公の像 (山口市亀山)
サビエルが来山し布教したのは1550(天文19)年、大内義隆の時で、後の義長はキリスト教に深い理解もあり、布教の裁許状を与えた1552(天文21)年、宣教師らが賛美歌を歌って祝った史実があり、日本のクリスマス発祥の地であることが証明されている。モミの木は「日本のクリスマスは山口から」の運動を行っている山口商工会議所青年部により植栽されたもの。
モミの木と毛利敬親公の像とを同じ大きさで表現する為、標準レンズで撮影する。
(ニコンF4 50ミリ F11 1/125秒)
2007年12月21日
23日 農業テーマにファッションショー 舞台は県立美術館
県立大学服飾研究会主催の「ルーラルファッションショー~スローライフ ヤマグチ」が、23日(日)午後5時半から6時20分までと、午後7時10分から8時までの2回(内容は同じ)、亀山町の県立美術館で開催される。“都市と田園の融合”をテーマにした市民参加型のファッションショーや学生が製作した作品の発表が行われる。サンデー山口など後援。入場無料。
14年目となる今回は、文部科学省現代GP(地域貢献型)支援事業の一環として、農業や野菜、花などに着目した作品が披露される。美術館で行われるのは初めてで、舞台は大学生と市民が雑誌の写真ページや色紙で作った花のオブジェで飾られる。
前半は、市民参加型のファッションコンテスト。高校生から社会人まで19団体60人が、ホウレンソウやダイコンなどをテーマに作ったカラフルでユニークな作品が披露される。
後半は、同大学の学生による作品発表。山口県が開発したオリジナルのユリをイメージしたドレスをはじめ、在宅ビジネスウエアや新しく開発したもんぺ、別荘や山小屋でのパーティーウエア、さらに白色発光ダイオードを施したドレスなど35点が披露される。なお、特別ゲストとして、空間演出家でアーティストの毛利臣男氏デザインのドレスも発表される。
2007年12月16日
モディリアーニと妻ジャンヌの物語展
モディリアーニ展も今日が最終日。日本で初公開されたジャンヌの遺族のコレクションも山口を最後にフランスに戻される。
コレクションのなかには、病で伏しているモディリアーニを描いたデッサンなど、その場に居合わせた人物でないと描けない生々しいものがあって、二人の晩年(20歳の晩年!)の暮らしぶりが伝わってくる。
モディリアーニが最初に描いたであろうジャンヌの素描には1916年12月30日との日付が書き込まれていて、二人が知り合ったのがこの頃であることがわかる。これもこのコレクションが公開されて初めて確認された新事実だった。
モディリアーニが人物のかたちをわずかな細い線で捉えているのを見ていると、彼の素描が大胆でありながらじつに繊細でもあるとわかって、思わず「ふーん」と腕組みをしてしまう。
大コレクターになったつもりの私は、彼の油彩画もいいけどこんな素描が一点ほしいなと思った。
県立美術館学芸課長 斎藤 郁夫
2007年12月16日
親子サロン「八坂の家」オープンから4カ月
アットホームな雰囲気が人気
利用者数、緩やかに増加
上竪小路の八坂神社境内にある子育て支援施設「親子サロン『八坂の家』」が、8月末にオープンして4カ月。市シルバー人材センターの会員が、“おたすけ隊”としてサロンの世話をしており、利用者からは「子育ての先輩に色々聞ける」「アットホームな雰囲気で息抜きになる」と徐々に人気が高まっている。核家族化が進む現代社会において、サロンは、母親と子どもが高齢者と触れ合う貴重な場になっているようだ。
八坂の家は、同センターが“乳児から就学前の子とその保護者にいこいの場を提供しよう”と初めて親子を受け入れる形で開設した施設。毎週月・水・金曜日の午前10時から午後3時まで開いており、利用料は100円。
8月は42組の親子が利用したが、9月には58組、10月には77組と徐々に増加。もともと八坂神社社務所だったということもあり、利用者からは「田舎のおばあちゃんに会いに行くイメージ」「古くてこぢんまりしているけど、逆にみんなが一つの輪になって話せるのがいい」という声が上がっている。
また、車を利用する母親らにとって、駐車場が多いのも人気の秘密。「境内の中なので静かだし、近くに公園があるのもうれしい」と36歳の母親。さらに、施設には会員が作ったパッチワークや折り紙作品が飾られているほか、手作りの木のおもちゃなどもあり、シルバーならではの知恵が詰まっている。
スタッフは、子育ての経験をしている人がほとんどで、ある母親は「自分の親やしゅうとめと違って押しつけがましくないのがいい。子育ての息抜きになる」と言う。施設を利用するのが2回目という北條紀子さん(34)は「祖父母世代と触れ合う機会が少ないのでこの場はありがたい」、瀬戸亜希子さん(33)は「こういう場所が市内全域に広がってほしい。今後、たまにでいいから土日にも開設してもらい、パパでも来られるような環境ができれば」と期待している。
一方、スタッフからもサロンで若いお母さんや子どもと触れ合うのが楽しみという声も聞かれ、同センターは「会員も含め、今後3者が気持ちよく交流できる場にしていきたい」と意気込んでいる。
なお、サロンでは生後6カ月以上就学前の子どもを対象に、1~2時間程度の一時預かりも実施中。1時間500円で、前日の午前中までに電話予約が必要だ。問い合わせは、同センター(TEL083-924-5396)へ。