サンデー山口

　久光良一氏から、俳句作家選集“走り雨”が届いた。
　久光氏は、57歳で退職し、郷里田布施町に帰り作句を始めた。田布施町には、山頭火のデビュー時代の句友であった江良碧松が創始した「周防一夜会」という伝統ある自由律俳句の会があった。久光氏はそれに入門し、それから現在78歳まで、一日三句作ることを目標に励まれている。ご出版おめでとうございます。
　句集から私の好きな作品を紹介します。（　）内は私のつぶやき。
こうしてても飯どきになるばちあたり（何もしない日こそ腹が減る…）
あごを引いてわかれのしぐさとする（言わずともわかっています。大人ですもの）
連休だからって　さてこの青空をどうする（行きたい所もないけれど、この空の青さ罪だよね）
生きるに飽き春にとまどい　どっこしょ（春って、折角悟った心を無にする匂いを放ちますよね）
小さな余罪たくさん持ち生かされてる（余罪という積み木でできてます私）
飯食って薬食ってわたしのくらしの朝（久光さん、私も同じです。私は、それに昼寝がつきます）
　ねえ、素敵な俳句ばかりでしょ。  

　このほど、会長を務める湯田セーフティネットワークが、その10年あまりの活動が評価され「安全・安心なまちづくり関係功労者表彰」で内閣総理大臣表彰を受賞。17日に首相官邸で表彰式に臨んだ。「さすがに緊張したが、にこやかな笑顔の安倍総理から表彰状を受け取ったときは感動した」と振り返る。
　同団体は、増加傾向にある湯田地区の違法駐車や少年の深夜はいかい、犯罪などを食い止めようと、地元の有志や市・警察関係者ら11団体が集まり、01（平13）年10月に設立。毎月2回、湯田地域交流センターを起点に、湯田全域を声かけ運動を行いながら、防犯パトロールしている。現在の参加は14団体に増え、隊員は40人。
　「この受賞を励みに、さらに安心してもらえるまちづくり活動を継続させていきたい」と意気込む。

49（昭24）年10月、旧徳地町生まれ。旧多々良学園卒業後、清水建設に10年勤務。帰山し、旭建設工業に8年勤めた後、86（昭61）年に昭和建設を設立、現在も社長を務める。趣味は、盆栽と錦鯉の飼育。  

　県内の高校生とボランティア受け入れ先とをつなぐことを目的に、県教委は今年8月に「高校生ボランティアバンク」を設置。第1回目となる活動が14日、県児童センターで実施された。高校生11人が同所で開催されたスポーツイベントの運営補助員として活動し、市内からは山口高の生徒7人が参加した。
　同バンクはボランティア活動を通じて、高校生が社会の一員であることを自覚し、社会参加を促すのがねらい。現在、登録生徒のいる高校は全部で15校で、市内では、山口高、山口中央高、西京高の計58人。
　問い合わせは、同庁高校教育課（TEL083－933－4627）へ。  

　山口大「第64回姫山祭」が、11月3日（日・祝）正午から午後7時まで、同大吉田キャンパスで開かれる。
　今年の無料お笑いライブのゲストは、人気芸人「モンスターエンジン」「ジャングルポケット」「シソンヌ」の3組。午後5時から理学部前特設ステージである。また、自分の名前をそろえる「マイ・ネーム・イズ・ビンゴ」やミスコンテスト、ふく鍋の振る舞い（先着300人）、フリーマーケットなど、催し盛りだくさんだ。問い合わせは同実行委員会（TEL080－5233－3287）へ。
　さらに、共通教育棟26番教室では同大学生赤十字奉仕団（TEL090－8977－2741）による講演会「つながる命　かがやく光～移植医療を通して命を考える」が開かれる。時間は1時半から3時まで。山口ライオンズクラブなど協催。同大医学部附属病院医師やドナーの家族らが登壇し、角膜移植の実例などについて話す。  

　23日、下小鯖の古刹・泰雲寺（富田哲宗住職）に伝わる「闢雲志上・下」を読み解いてきた「史文伝承奉賛会」（重田克美世話人）が、同書の研究・調査を実施する「闢雲志・維新志研究会」を立ち上げた。
　「闢雲志」は、1404（応永11）年の開山以来、闢雲寺（現在の泰雲寺）の歴史と資料をまとめた書物で、1701（元禄14）年に226代住職の雲外龍峰禅師が作成。同寺の創建に関わった大内氏にまつわる記述も確認されている。
　同会の世話人を務める重田さん（71）は、かつて国鉄に勤務していたころに訪れた際、闢雲志に出合ったという。
　その後、個人での研究活動を始め、08（平20）年11月、大内氏関連の歴史に興味を持つ知人らと奉賛会を設立。毎月1回、「闢雲志　上・下」の輪読会を開催してきた。今後は、大学教授などの専門家らも交えて、仮説の裏付け、調査・研究を進めていくという。
　重田さんは「もっと山口の歴史を探りたい。地元の歴史に興味を持つ人の参加も待っています」と呼びかけている。
　問い合わせは、重田さん（TEL080－1924－8705）へ。  

　豊かな自然と伝統にはぐくまれた「ふるさと」の味覚を再発見できる10日間―。下関大丸で、11月13日（水）から22日（金）まで、「山口ぶちうまい物産展」が開催される。これに合わせ、17日（日）にバスツアーが催行。参加は無料で、定員120人（先着順）。バスは山口駅を午前8時半、新山口駅を9時に出発する（10時半頃下関着、午後4時帰路へ）。
　注目は、1871（明4）年創業の老舗料亭・古串屋（下関市）の「長州晋作寿司」。奇兵隊誕生から150周年を記念し、晋作の大好物といわれる「長州鮨」を再現させた。人気のスイーツコーナーでは、季節限定の「栗のシューロール」（トロアメゾン、山陽小野田市）が購入できる。さらに、創作洋菓子ロイヤル（宇部市）のイチ押し、あんもちを特製のパイで包んで焼き上げられた「おもちのきもち」も登場する。
　年に一度、下関大丸で特別販売される「二見饅頭」（ときわ屋、下関市）や、岩国寿司（寿司の花子、山口市）はすぐに売り切れそうだ。
　イートインコーナーでは、仙崎港に水揚げされた魚介類がふんだんに盛り込まれた「海鮮丼」（活いか料理本家・㐂楽、長門市）も楽しめる。
　参加の申し込み・問い合わせは、ＪＴＢ中国四国山口支店（TEL083－924－2369、平日午前9時半～午後5時半）へ。  

　11月10日（日）午後1時から4時まで、湯田温泉のホテルかめ福で、小中学生のための明治維新講座が開かれる。18（平30）年の「明治維新150年」を前に、山口ロータリークラブ（河野康志会長）が企画した。参加は無料だが、事前の申し込みが必要で、現在募集中だ。
　湯田温泉に残る維新の歴史遺産を、地元の小中学生に体感してもらう同講座。まず、各地で引っぱりだこの明治維新研究家・松前了嗣さんが「明治維新と湯田温泉」と題して講演。維新の歴史や人物について、裏話を交えながら、ユーモアたっぷりの山口弁で語る。
　その後会場を飛び出して、湯田温泉周辺の維新にまつわる場所を巡る。井上公園や瓦屋跡など、歴史の舞台となった場所を実際に訪れ、理解を深めていく。歴史に詳しくなくても、松前さんの解説付きなので安心だ。解散後には、湯田温泉に入浴もできる。　
　申し込み・問い合わせは、同クラブ（TEL083－922－5677）へ。保護者の付き添いも受け付けている。  

　環境をテーマに、自然体験や仲間との集団行動を通じて、子どもたちの豊かな人間性を育ませようようと、秋の「やまぐち子ども環境共育楽習塾」が開かれる。日時は、11月9日（土）午前8時から午後5時まで（日帰り）で、防長青年館の主催。
　当日は、神田町の同館に集合後、マイクロバスでヒュッテ桂谷ランプの宿（小郡上郷）へ移動。まず、竹で弁当箱を作り、かまどでご飯を炊くなどして弁当を作る。続いて、その弁当を持って登山をし、山頂で食べる。下山後は、まき割りやアスレチック体験などがある。
　対象は小2～小5の児童25人（先着順）で、参加費2千円。申し込み・問い合わせは、同館（TEL083－923－6088）へ。  

　今夏、なかのＺＥＲＯ大ホール（東京・中野区）で開催された「全国青少年　夏の舞踊祭2013」で、加藤舞踊学院（後河原、TEL083－922－1963）の「囀りの季節」が全31作品の中からジュニア賞（現代舞踊協会制定）に選ばれた。
　同作品は、森の中の小鳥たちが新たな「ひな」の誕生を喜び、さえずる様子を3歳から小学5年までの7人が約3分半で表現。細やかでスピーディな動きを軽やかにこなし、その童心あふれる演技が高く評価された。同学院の同賞受賞は5年ぶり4度目。
　振り付けを担当した加藤耀子院長は「コンテスト出場は、子どもたちにとって初めての体験。受賞は今後の大きな励みになった」と喜ぶ。なお、同作品は11月3日（日・祝）午後6時から、市民会館大ホールで開かれる市民文化祭で披露される。  

第6272号 2013年10月30日（水）号掲載の広告

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