サンデー山口

　初冬に入り霧の深い朝を見るようになった。
　盆地霧は秋季、都市霧は冬季に多いという。
　霧は晴れて風もない夜に地面近くの気温が降下すると発生し、明方になってくれば放射性の霧となる。そして朝霧は晴天のしるしといわれてきた。夜間の放射冷却により発生した霧は厚さが数10メートルから200メートル以上にもなるが太陽が上昇すると急速に消滅してゆく。
　霧の発生する地域別に山霧、海霧、谷霧、川霧があり時刻によっては朝、夜に分けられる。
　姫山の麓をめぐる仁保川や椹野川には川霧の中で渡り鴨の姿を見るようになってきた。冬鳥の到着である。
　野鳥の群れには雌雄で羽の色が異なっていることはかなり多い。
　カモ仲間でも、カルガモを除いては雄が派手な羽色をして、雌はどの種類でも互いによく似た地味な羽色になっている。
　椹野川に飛来したカモを見ていると、渡来当時には雄も地味で目立たない羽色をしているが、ほどなく特徴のあるあざやかな羽色へと様変わりするようになる。
　川面を遊泳しているカモたちによると、渡来直後にはメス・オスがわかりにくいのだが、次第に2羽のカップルとなり、春となって北帰行をはじめる頃にもなれば、ほとんどが似合の夫婦鴨となってゆく。
　野鳥記によると、渡り鳥で二羽連れとなるのはカモ類のみの記述がある。（鱧）  

　Ｊリーグ入りを目指すレノファ山口ＦＣ（TEL083－941－6792）は、来シーズンに向けた「セレクション」を、12月22日に実施する。
　対象は、同チームの理念・ビジョンに賛同し、選手として活動できる人。加えて、チーム主催のイベント・サッカー教室等、サッカー以外の活動にも積極的に参加することが求められる。
　時間は午後0時半からで、会場は維新百年記念公園ラグビー・サッカー場。応募締め切りは同18日（水）で、参加費は1万円。応募書類はウェブサイト（http://www.renofa.com/）からダウンロードすること。  

　香山公園などで目撃されているカワセミ。その姿を追い続けるカメラマン23人が15日、「山口カワセミ会」を立ち上げた。
　同じ被写体を追う仲間同士の情報交換や交流の場を作ろうと、吉敷に住む村田敏夫さんが中心となって発足。同会員の作品は、吉敷下東にある大内太鼓の店内に作られた常設展示場でいつでも見ることができる。
　村田さんは「カワセミは動きが分からないとうまく撮影できない。互いに教え合い、腕を高めていきたい」と意欲を見せる。
　入会の申し込み・問い合わせは村田さん（TEL090－7372－7400）へ。  

　山口県における12（平24）事務年度の国税調査の状況が、次のように報告された。
【法人税】
　調査等の合計件数は849件（前年度比76・2％）で、申告漏れ所得金額は50億円（同56・0％）、追徴税額は8億円（同49・3％）だった。
【消費税（法人）】
　調査等の合計件数は792件（同78・7％）で、消費税の非違があったのは446件（同72・1％）。追徴税額は2億円（同52・4％）だった。
【源泉所得税】
　調査等の件数は1365件（同94・3％）で、非違があったのは357件（同85・4％）。追徴税額は1億4800万円（同78・6％）だった。
【消費税（個人事業者）】
　調査等の合計件数は807件（同124・7％）で、追徴税額は2億1400万円（同97・7％）だった。
【所得税】
　調査等の合計件数は9292件（同74・6％）で、申告漏れ所得金額は150億4700万円（同78・1％）、追徴税額は8億7600万円（52・7％）だった。
【相続税】
　調査件数は112件（同88・2％）で、非違のあったのは92件（同90・2％）。申告漏れ課税価格は30億6300万円（同65・5％）、追徴税額は5億7500万円（同99・7％）だった。申告漏れ相続財産は、現金・預貯金等が12億3100万円、有価証券が6億1200万円、土地が3億5200万円の順。  

　第38回「ふれあい農業まつり」が12月7日午前9時半から午後3時半までと8日（日）午前9時から午後2時半まで、ＪＡ山口中央本所（維新公園3、TEL083－922－5633）で開かれる。
　アンパンマン握手会（両日）、猿回し（7日）、獣電戦隊キョウリュウジャーショー（8日）など、さまざまな催しがある。さらに、飲食、産直野菜、正月用品などのバザーコーナーがずらりと並ぶ。
　また、維新百年記念公園球技場が駐車場として開放され、小郡上郷の旧Ｐクリーン第2駐車場も臨時に利用できる。後者からはシャトルバスも運行される。  

　道場門前の山城屋酒造（宮崎展一社長）で、40年前まで存在した地酒「鴻城乃誉」の復活が進められている。米、水ともに「山口」に徹底してこだわった酒として生まれ変わり、来春3月にお披露目される。
　江戸時代初期の創業で、山口の中心部で代々酒の販売を手掛けてきた同社。酒の製造が山縣本店（周南市）に委託される以前まで、「鴻城乃誉」は同社敷地内（現在の山口中央パーキング）にあった酒蔵で醸造されていた。　
　復活のきっかけは、11（平23）年に就任した宮崎社長の「酒に携わる家に生まれたからには、こだわりの酒を造りたい」という思い。仕込み水は、鴻ノ峰のふもと、山口大神宮の敷地内にわく井戸水で、酒米は阿東徳佐で有機農法によって栽培された「山田錦」の特等米が使われる。委託先・山縣本店で12月末より本格化する酒の仕込みには、宮崎社長と同社社員も携わる。
　宮崎社長は「先々代の只一が造っていた酒を生まれ変わらせ、山口の新たな地酒として次代に伝えたい。地元の酒を愛する人たちにぜひ飲んでもらいたい」と意気込んでいる。  

　日本初のクリスマスミサ（1552＝天文21年）がここ山口で執り行われたとの史実を地域のブランド力向上やにぎわいにつなげ、後世にも伝えていこうと、日本のクリスマスは山口から実行委員会（多々良健司委員長）は「12月、山口市はクリスマス市になる。」と宣言。12月31日まで市内では、趣旨に賛同する諸団体によって、40近くの催しが実施される。
　初日のあす12月1日には、サビエルカンパーナの駐車場を会場に「クリスマス市（マーケット）」が開催される。時間は、午後3時から7時まで。クリスマス雑貨、ハンドメード作品などに加え、ぜんざい、もち、うどん、焼き鳥、たこ焼き、ホットワイン、ココア、スープなどの温かい食べ物・飲み物や、「日クリ限定グッズ」などを購入できる。
　サビエル記念聖堂でのセレモニーは、5時にスタート。市民にとって“心のふるさと”でもある聖堂の鐘の音とともにライトアップ照明が点灯。シュルンマーリートによる「主よ人の望みの喜びを」のハンドベル演奏に続き、ゴスペルシンガー・亀渕友香とシンガーソングライター・陣内大蔵が登場。こどもたちも加わり、賛美歌、「アメイジンググレイス」、「うまやのイエスは」、「きずな」を歌い上げ、今年の「クリスマス市」誕生が、約30分間にわたり祝福される。
　今年、同聖堂のライトアップは、東京駅、東京国際フォーラム、六本木ヒルズ、京都駅、シンガポール国立博物館などのライトアップを担当した照明デザイン会社「ライティング　プランナーズ アソシエーツ」が初めて参画し、機器は「カラーキネティクス・ジャパン」のものが使用。国内第一人者の手による聖堂ライトアップは必見だ。さらにこの日は、400個のキャンドルが聖堂前庭にともされ、1夜限りの幻想的な演出がされる（キャンドルへの点灯は4時半からで、誰でも自由に参加できる）。
　6時には、市内各所の「山口の灯り」も一斉点灯。1カ月間にわたるイベントの詳細は、ウェブサイト（http://www.xmas-city.jp/）を参照のこと。問い合わせは、同実行委員会事務局（山口商工会議所内、TEL083－925－2300）へ。  

第6286号 2013年11月30日（土）号掲載の広告

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広告の詳しい内容については、
サンデー山口 電子ブック 第6286号 2013年11月30日（土）号を
ご覧ください。  

　「12月、山口市はクリスマス市になる。」と「日本のクリスマスは山口から」実行委員会が宣言を始めたのは、4年前の09（平21）年。今年も、山口市が「クリスマス市」になる時季が到来した。
　「1552（天文21）年旧暦12月9日、西暦では12月24日のこの日、山口の宣教師コスメ・デ・トルレスらが、司祭館に日本人信徒を招いてクリスマスの祝いを催した。修道士のジョアン・フェルナンデスがデウス（神）の話を人々に聞かせ、疲れてくるとローマ字のわかる日本人信徒の少年が、かわりに朗読した。（中略）一同は夜を徹してデウスを賛美し、翌朝、ふたたびミサと説教を聞いたのち、全員に食事がふるまわれた。トルレスらにとっては来日して以来4回目のクリスマスだったが、この日はじめて日本人信徒とともに祝うことができた」。これは、95（平7）年出版「クロニック戦国全史」（講談社）に登場する一節。同イベントのきっかけになった文章だ。
　国民的行事であるクリスマスの「『ルーツ』がここ山口にある」というのは、何物にも代え難い財産。他市・他県の人に話すと、大抵は驚かれる。史実を地域のブランド力向上につなげていこうというこの行事。もっともっと市民に浸透させ、他県にも広めたい。（Ｋ）  

　ネコ寺として有名な雲林寺の親寺は、萩市にある毛利輝元公の墓所がある天樹院である。雲林寺に千体仏の事は知っていたが、千体仏とはその昔亡くなったものがあると、その故人に似た仏を借り葬儀をする風習があったと聞いた記憶がある。角田宗岳住職は現在はその習慣はないといわれるが、遺影が無い時代にはその風習はあったのではと思う。

樽で作られた中に安置されている千体仏を超広角レンズで表現する。
（ニコンＤ200 10ミリ　F8　1／125秒ストロボ使用）