2019年05月15日
明治維新鴻業の発祥地、山口 今年は大村益次郎遭難から150年(175)大村益次郎
▲上野恩賜公園(東京都台東区)
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(5月8日付・松前了嗣さん寄稿の続き)
軍議
5月初旬、大総督府において、彰義隊討伐のための会議が開かれた。その席で益次郎は、「上野攻撃については、全責任を自分に負わしてもらいたい」と申し出た。
この時、薩摩藩側からは、様々な意見が出たが、西郷隆盛は、「大村先生が身を以て当たるといわるる以上、よろしく先生に一任すべきである」といい、反対意見を押さえ、益次郎の主張を快く受け入れたという。
だが、その作戦については、大総督府の参謀や、益次郎の部下の中にも、白昼堂々の戦いには自信が持てず、夜襲を主張する者が多かった。こうした意見に益次郎は反発した。
「官軍は王師である。勅命によって賊徒を討つのであるから、白昼公然と、正々堂々戦うべきであり、夜襲のごときはとるべきでない。もし夜襲を行えば、敵は夜陰に乗じて四散し、市中に放火して、江戸を灰燼に帰せしむる危険がある-」
益次郎は、江戸の市民にはなるべく迷惑をかけないようにせよといった朝廷の趣旨を主張。むやみに人民を殺傷したり、家屋を焼き払い、財産を奪うことを禁じ、戦禍を最小限に食い止めることを考えたのである。
(続く。次回は5月22日付に掲載します)
2019年05月15日
100号の大作も 二紀山口県支部展
▲昨年の展示風景
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春の二紀山口県支部(TEL083-922-4493)展が、5月17日(金)から5月19日(日)まで開催される。時間は午前9時から午後5時(5月19日は4時)までで、会場は小郡文化資料館(山口市小郡下郷)。入場無料。
山口県内在住会員15人による、昨年秋から描き進めてきた油絵・アクリル画・テンペラ画などの新作約20点が展示。静物など具体的なものから感じたイメージを表現した心象画が中心で、50号から100号の大作が並ぶ。市内からは、秋山泉さん、伊藤和子さん、臼杵裕世さん、河村康子さんの4人が出品する。
最終日の午後1時からは、会員同士が互いの作品について意見を述べ合う「研修会」もあり、その様子も自由に見学できる。ここでの意見を参考にしつつ、メンバーは秋の二紀展出品へ向けて作品に磨きをかけていく。
「100号の絵の大きさを多くの方に見て、実感していただけたら」と事務局の臼杵さん
2019年05月15日
5~3月 楽しく続けて健康保持を 維新公園で健康体操教室
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楽しく続けられる体操を学び、生活に取り入れて健康な体を作りませんか―。楽しく継続でき、健康の保持・増進が図れる健康体操とストレッチング方法を学ぶ体操教室が、維新百年記念公園で開催。参加者を募集している。
講師は、スタジオFの武内良笑副代表が務める。対象はこれまで受講していない人で、定員は先着50人だ。受講料は1回ごとに500円。初回は5月23日(木)で、来年3月までの全20回(開催日は4月24日付本紙掲載広告を参照)、すべて木曜日の午前9時半から11時までとなっている。
申し込み・問い合わせは山口県施設管理財団(TEL083-922-3712)へ。
楽しく続けられる体操を学び、生活に取り入れて健康な体を作りませんか―。楽しく継続でき、健康の保持・増進が図れる健康体操とストレッチング方法を学ぶ体操教室が、維新百年記念公園で開催。参加者を募集している。
講師は、スタジオFの武内良笑副代表が務める。対象はこれまで受講していない人で、定員は先着50人だ。受講料は1回ごとに500円。初回は5月23日(木)で、来年3月までの全20回(開催日は4月24日付本紙掲載広告を参照)、すべて木曜日の午前9時半から11時までとなっている。
申し込み・問い合わせは山口県施設管理財団(TEL083-922-3712)へ。
2019年05月15日
5月26日 五感で自然を感じる 「ネイチャーゲーム」維新公園で
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「自然とふれあうネイチャーゲーム大会」が、5月26日(日)午前9時半から午後0時半まで、維新百年記念公園(山口市維新公園4)弓道場付近で開かれる。
「ネイチャーゲーム」とは、人間の感覚を用いた様々なプログラムを通じ、自然の不思議や仕組みを学ぶ野外活動。米国で1979年に始まり、170種類以上のプログラムが存在する。五感で自然を感じることで、自然と自分が一体であることに気付かせてくれるという。
当日は、「目かくしイモムシ」「木の鼓動」「カモフラージュ」などのプログラムが予定されている。荒天中止。
料金は、高校生以上300円で中学生以下200円。当日は、野外で活動できる服装、水筒、筆記用具、ネイチャーゲーム体験カード(所持者のみ)を持参すること。事前申し込みは、山口芸短大の吉野信朗さん(TEL083-972-2880)へ5月23日(木)までに。当日の直接参加も可。
「自然とふれあうネイチャーゲーム大会」が、5月26日(日)午前9時半から午後0時半まで、維新百年記念公園(山口市維新公園4)弓道場付近で開かれる。
「ネイチャーゲーム」とは、人間の感覚を用いた様々なプログラムを通じ、自然の不思議や仕組みを学ぶ野外活動。米国で1979年に始まり、170種類以上のプログラムが存在する。五感で自然を感じることで、自然と自分が一体であることに気付かせてくれるという。
当日は、「目かくしイモムシ」「木の鼓動」「カモフラージュ」などのプログラムが予定されている。荒天中止。
料金は、高校生以上300円で中学生以下200円。当日は、野外で活動できる服装、水筒、筆記用具、ネイチャーゲーム体験カード(所持者のみ)を持参すること。事前申し込みは、山口芸短大の吉野信朗さん(TEL083-972-2880)へ5月23日(木)までに。当日の直接参加も可。
2019年05月15日
6月11日 「巨木と過ごす」ツアー 参加者募集中
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「やまぐち緑の回廊ツアー 巨木と過ごす癒しのひととき」の参加者が5月24日(金)まで募集中。日時は6月11日(火)午前8時半から午後5時までで、参加費は4千円。
樹木医の案内で、別府弁天池・厳島神社の巨樹群(美祢市)、八坂神社のホルトノキ(長門市)、阿川八幡宮のイヌマキ巨樹群(下関市)、川棚のクスの森(同)などを巡る。
申し込み等詳細は、5月10日付本紙掲載広告を参照のこと。問い合わせは、やまぐち農林振興公社(TEL083-924-5716)へ。
「やまぐち緑の回廊ツアー 巨木と過ごす癒しのひととき」の参加者が5月24日(金)まで募集中。日時は6月11日(火)午前8時半から午後5時までで、参加費は4千円。
樹木医の案内で、別府弁天池・厳島神社の巨樹群(美祢市)、八坂神社のホルトノキ(長門市)、阿川八幡宮のイヌマキ巨樹群(下関市)、川棚のクスの森(同)などを巡る。
申し込み等詳細は、5月10日付本紙掲載広告を参照のこと。問い合わせは、やまぐち農林振興公社(TEL083-924-5716)へ。
2019年05月15日
【1行記事】
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きょう5月15日午後1時から、山口県立大の開学記念行事が同大である。1941年に山口県立女子専門学校として開学し、本年度で78周年を迎えた。一般参加も可能。
今年1月から4月末までの山口市の人身交通事故は、発生134件、死者数2人、負傷者数168人。それぞれ前年より、18件減、増減なし、21人減。
きょう5月15日午後1時から、山口県立大の開学記念行事が同大である。1941年に山口県立女子専門学校として開学し、本年度で78周年を迎えた。一般参加も可能。
今年1月から4月末までの山口市の人身交通事故は、発生134件、死者数2人、負傷者数168人。それぞれ前年より、18件減、増減なし、21人減。
2019年05月15日
No.253 ふたつの写真展
▲牛腸茂雄「SELF AND OTHERS」(1977年)より
実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)
今月23日から企画展「下瀬信雄展」が始まる。萩市在住の写真家の大規模な個展だ。同時に始まるコレクション展でも写真家、牛腸茂雄の「SELF AND OTHERS」60点が展示される。ふたりの作品を通して、存分に写真の魅力に触れていただきたいと思う。
牛腸の60点の写真は、1970年代前半に撮影されたものだ。そのころ10代半ばだった私のまわりにも、被写体となったような子どもや大人がたくさんいた。子どもの遊びは自分たちのと同じだったし、大人を見れば、自分もあんなふうになるんだなと思っていた。
写された一人一人は、牛腸のカメラを通して、今、写真を見ている私と真正面から向かい合っている。彼や彼女たちの視線を受け止めながら、私の表情も微妙に変化しているだろう。
視線の交錯が生み出す切迫するような一瞬の実感―この感覚があるから、時間を超えて、私も彼や彼女たちと同じ世界に立っているように感じられるのだと思う。
山口県立美術館学芸参与 斎藤 郁夫
2019年05月15日
エフエム山口金曜新パーソナリティー 山田 香織さん
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エフエム山口で毎週月曜から金曜に放送中の番組「ピュア・モーニング」金曜日のパーソナリティーを今年4月から担当している。
「リスナーや周囲の支えによって、徐々に緊張感を楽しめてもきた。ラジオは、聴取者との距離が近いことが魅力のひとつ。寄せられるメッセージの多さに驚く」と読み上げた原稿や届いたメッセージの束を大切に持ち直す。
午前7時半からのオンエアに際し、5時半にはスタジオ入り。原稿のチェックや、新聞などに目を通して3時間半の生放送に備える。
4年前、テレビ局のロケを機に、イタリアに魅了された。「食も音楽もファッションもすべてが好き」というイタリア旅行が現在の生きがい。
「まだまだ緊張しながら務めているので、温かく見守って」と呼びかける。
山口市出身。西南女学院大卒。在学中からKBC九州朝日放送「ドォーモ」のリポーターを務め、2007年から山口を拠点にフリーランスで活動。イベント司会やCMへの出演多数。英・伊・西3カ国の外国語検定を取得し、現在、4カ国語目に挑戦中。
2019年05月15日
今日は上り坂
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春の細かい雨が降る日、福岡S病院に友人を見舞った。手術の前に会いに行った。友人はいつもの笑顔で、励ましに行った私を逆に元気づけてくれた。友人はケラケラと笑うのに、部屋には不安な空気が重く漂っていた。
病院を出て一人になりたかった。喫茶店でもないかと交差点を渡った。
“医療を届ける 思いを届ける”という幟の下に『国境なき医師団』の方が募金のためにそこに立っていた。目があった。若いキリリとした表情の女性がサッと手を差し伸べた。私はそれを握った。降り続いている霧のような雨が彼女の髪や頬を濡らしている。
置かれていたパンフレットには、疲れた母親に抱かれた痩せた赤ちゃんがいた。私を見ている。予防接種を受けるために行列をするアフリカの子供達の写真を見ながら、一助になりたいと思った。誰かが紛争を起こし誰かが助ける。誰かが壊し誰かがまた積み上げる。沢山の人達が死に、そして飢える。片や多数の食物が廃棄される。私にはわからない世界の問題があるのだろうが苦しむのは無力な庶民と子供。
『国境なき医師団』の活動をされる人達の、意志の強い光を放つ目と向かい合うと、心が上向きになっていくのがわかる。雨も上がり空が明るくなってきた。大丈夫だ。人は助け合いながら生き続けて行ける。
春の細かい雨が降る日、福岡S病院に友人を見舞った。手術の前に会いに行った。友人はいつもの笑顔で、励ましに行った私を逆に元気づけてくれた。友人はケラケラと笑うのに、部屋には不安な空気が重く漂っていた。
病院を出て一人になりたかった。喫茶店でもないかと交差点を渡った。
“医療を届ける 思いを届ける”という幟の下に『国境なき医師団』の方が募金のためにそこに立っていた。目があった。若いキリリとした表情の女性がサッと手を差し伸べた。私はそれを握った。降り続いている霧のような雨が彼女の髪や頬を濡らしている。
置かれていたパンフレットには、疲れた母親に抱かれた痩せた赤ちゃんがいた。私を見ている。予防接種を受けるために行列をするアフリカの子供達の写真を見ながら、一助になりたいと思った。誰かが紛争を起こし誰かが助ける。誰かが壊し誰かがまた積み上げる。沢山の人達が死に、そして飢える。片や多数の食物が廃棄される。私にはわからない世界の問題があるのだろうが苦しむのは無力な庶民と子供。
『国境なき医師団』の活動をされる人達の、意志の強い光を放つ目と向かい合うと、心が上向きになっていくのがわかる。雨も上がり空が明るくなってきた。大丈夫だ。人は助け合いながら生き続けて行ける。