サンデー山口:No.６４「あかてぬぐいのおくさんと７人のなかま」

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2000年01月01日

No.６４「あかてぬぐいのおくさんと７人のなかま」

福音館書店
文・絵：イ　ヨンギョン
　訳　：かみや　にじ
　絵本を通して外国の風俗や習慣に触れるのは楽しいものです。この絵本は韓国のおはなし。
　お針上手なあかてぬぐいのおくさんの針箱には七つの道具が入っています。ある日、おくさんが昼寝をしている間に道具たちは口げんかをはじめました。「寸法をきちんと測れるのは　私がいるから」とものさし夫人が自慢気に言うと「でも　きれいに布を裁つのは　この私」とはさみおじょうさんが口をとがらせ、すまし屋のはり娘は「縫い合わせるのは私の役目」と言い返す始末。その声におくさんは目を覚まし「私の腕がいいから、おまえたちも自分の役目を果たせるんじゃないか」と皆を針箱へ放り込んでしまいました。道具たちは泣いたりやつ当たりしたりの大騒ぎ。結局誰ひとり欠けてもうまくいかないと気付き、それからは力を合わせて針仕事に励むようになりました。
　お針仕事に精を出す道具たちの喜びは、仕上がった美しい民族衣装に表れています。
（ぶどうの木代表・中村佳恵）

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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0) │えほんのとびら

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