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2000年01月01日

No.5 「海べのあさ」

No.5 「海べのあさ」

岩波書店
文・絵:マックロスキー
 訳 :石井桃子

 幼稚園年長組の次女の目下最大の関心事は「いつ、自分の歯は抜けるのだろうか」ということだ。3月生まれの上、小柄な彼女の乳歯は、まだしっかり歯茎にしがみついて動く気配はない。前歯の抜けた友達の笑顔を見ては指で自分の歯を動かし嘆息をついている。弟分にしている飼い犬の歯が抜けた時には相当ショックだったようで、それから数日間、暇さえあれば「ゲンちゃん(飼い犬の名)イーしてごらん」と犬を追いかけ回していた。
 そんな次女を見ながら『海べのあさ』のサリーを思い出した。朝起きた時、自分の歯がグラグラしているのに気付いたサリーは動揺する。それに対しおかあさんは「それはきょう サリーが 大きな子になったという しるしなのよ」と説明する。大きい子になる│子どもにとって何と魅力に満ちた言葉だろう!■このひとことでサリーの心がいかに鮮やかに成長していったかが、ページ毎にたっぷりと描かれている。
 子どもたちの成長はめざましい。「大きい子」への仲間入りに一歩出遅れた娘だが、歯抜けの笑顔を見せながらこの本を開く日も、そう遠くない気がしている。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)えほんのとびら
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