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2000年01月01日

No.8 「くまのコールテンくん」

No.8 「くまのコールテンくん」

偕成社
作:ドン=フリーマン
訳:松岡享子

 街にジングルベルが響きはじめると読み返したくなるのが『くまのコールテンくん』だ。コールテン君はおもちゃ売場に並べられたぬいぐるみのくま。リサはコールテン君を一目見て気に入りお母さんにおねだりするのだが、ズボンのボタンが取れていることを理由に買ってもらえない。あきらめきれないリサは次の日、あるだけのお小遣いを持ってコールテン君を買いに行く。家に帰ってリサが最初にしたことは、コールテン君のボタンをつけてあげること。リサの喜びは細い糸を伝ってコールテン君の胸にしっかり届いたにちがいない。
 11歳になる我が家の長女にも数年来つきあっているうさぎのぬいぐるみがいる。人形あそびをする年は卒業してしまったが、いまだに寝る時には枕元に置いている。二人の特別な関係を感じてか、長女の持ち物を無断借用してはおこられている次女も、このうさぎにだけは触れようとしない。子どもも10歳を過ぎるとストレートに心のうちを語らなくなる。私の耳には届かない長女の声が、このうさぎの耳には入っているのかもしれない。心の深い部分でつながり合える友だちに出会えたリサや長女は幸せものだ。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)えほんのとびら
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