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2002年03月17日

札の辻・21

 今年の春の到来はテンポが速い。
 2月下旬に長崎県の大村湾をめぐる旅行をしたとき、海は春がすみのひろがりを見せ、バスの窓からは飛び交うツバメが見られたし、畑に満開の菜ノ花があった。
 山口でも先日のプロ野球オープン戦広島-横浜の試合のとき、西京スタジアムに入る坂道の歩道沿いに植栽されている梅はすでに散りはじめ、代わって桃が満開となっていた。
 そして3月10日下関気象台は、県内に春一番の風が日本海を進む低気圧の影響をうけて吹いたと発表した。
 昔から壱岐地方で春に入る頃、最初に吹く強い南風を春一番と呼んでいた。最近は語感の良さから天気解説にも使われ、春近しの頃日本海低気圧により吹き込む強風を指すようになったが、気象用語だけでなく、商品の宣伝文句にも登場するが、語感だけの利用で本来の意味と違っていることが多い。
 天気図できめられた春一番の吹く平均日は2月22日である。これによると今年の春一番は少々遅れたことになる。
 陰暦の2月22日は大阪四天王寺の聖霊会(しょうりょうえ)で、この日には貝製の造花を供えるきまりがある。この貝は難波の浦に冬の名残をつげる貝寄風と呼ぶ季節風が吹いたあと採るという。
 春一番、二番と吹くアラシの日を数えて、春三番の頃はサクラが散らされ、「花起こし」「花散らし」とも呼ぶ。
 一の坂川の河畔にサクラ吹雪が舞い、散った花びらは重なり合って花筏となりゆったりと川面 を下る。
 花ニ嵐ノ例エモアルゾ。  サヨナラダケガ人生ダ。
と中国の詩人は詠んだ。 (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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