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2002年07月21日

札の辻・21

 ことしは台風の発生が早くから相次いでいる。
 年によって変動はあるが、北太平洋南西部に発生する台風は年平均28個で、そのうち日本に上陸するのは3、4個といわれている。それが7月中旬までに5、6、7、8号と続いて列島を襲来した。
 記録に残る最も早い台風は1916年4月15日で、遅い台風は1894年12月10日である。
 『老人は海を見渡した。そして今、自分が独りきりであることをしみじみと思った。深く暗い海の中へ虹色の光線が射し込み、ゆるやかなうねりがあった。空には海鳥の一群がくっきりとその姿を刻み、ときには雲に溶けた。老人はハリケーンの季節にハリケーンの襲来していないときが、一番良い天気に恵まれることを知っていた』。
 これはヘミングウェイの代表作”老人と海”の一節である。
 台風5号が東支那海を北上後、朝鮮半島を横断し日本海へと抜けた7月7日(日曜)、前夜までの風が治まったので秋穂湾に出漁した。
 早朝6時前、灰色の雲の間から陽光のこぼれる中を竹島沖へといそぐ。はるかな陸地に、きらら博跡のドームが白鯨を連想させる姿で見えた。
 ”老人と海”は1958年に映画化された。大半を独りで出演したスペンサー・トレシーは、孤独な老人の限界と、海に生きる男の意地を熱演し、男っぽい乾いた作品が、全世界の映画ファンの共感を得た。
 さて、わが老人と海の釣果は、午前中だけの釣りでアジとキスが約50尾。
 ところが、今度は台風6号が過ぎたあと、友人から見島沖で釣れたという大ダイが届いた。その見事なウロコの輝きに見とれ、こちらは若人の海だなと思った。 (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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