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2003年02月07日

マサイの恋人

 後、数カ月すると積み立て貯金が満期になる。私はアルバイトをしたり、懸賞に応募したりして手に入れたお金を、全部貯金してきたのだ。目的は? マサイ族に会うため。彼等に会うためにケニアに旅行する費用として貯めてきたのだ。
 3年前、福岡のデパートで開かれていたアフリカ写真展に行き、そこでマサイ族の青年の写 真を見た。見てしまったのだ。
 それは、遥か遠くまで広がる平原の中に立つ一本の木、その下に佇むマサイの男。小さな頭、哀愁の漂う見開かれた眼、ひきしまった褐色の身体、長い足。赤や黄色に彩 られた顔と胸。男の美しいことといったらない! 一瞬にして心は捕らわれ忘れられなくなった。美男はマサイ族…。「一目会わずにおくものか」の一念からケニアに行こうと、貯金を始めたのだ。
 そろそろ満期を迎える今、私の夢を果たした人がいたのを知った。世界は広い。マサイの青年と結婚した女性がいたのだ。彼女はその一部始終を「マサイの恋人」という本にした。帯には「生まれてからこれほど美しい男を見たことがなかった。マサイ族の戦士ルケティンガ、彼こそが生涯の恋人」。本の書評を新聞で見てすぐに本屋に注文したら、山口と小倉で品切れなのだ。なんということ、こんなにマサイ族の青年に興味を持っている人が多いなんて知らなかった。同好の士が市内にもいるなんて! 心強い。そろそろ私満期を迎えます。ケニアにご一緒しませんか。ひと目、世界一美しい男を!


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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