サンデー山口

　昨年5月に市収入役を辞任。初の市議選挑戦で当選を果たした。「40年余りの行政経験を生かし、地域の自治活動を大切にしたまちづくりを進めていきたい」と抱負を語る。
　「市役所では常に、全体の奉仕者として公平でバランスのとれた仕事を心がけてきた。しかし、選挙活動で各地区を歩いてみると、やっぱり地元の温かさはいいなぁと感じた。今までできなかった分まで、地域のために働きたい」といい、南部地域の活性化には特別の思いを込める。
　県央中核都市の実現に関しては、「広い面積を持つ新市が発展するためには、いくつかの地域核をつくり、それぞれがしっかりと役割分担することが必要。地域核をつくる上で大切な地域の特色の基本となっているのは、やはり自治活動だ」という。また、「合併協議会など2市4町での協議を円滑に進めるためにも、30人の市議が一枚岩にならなくては」とも。
　執行部の一員として、市議会での経験は豊富。しかし、「今までとは気持ちが全く違う。あくまで新人らしく謙虚に臨む。市長と議会が両輪となって、山口県を主導する山口市でありたい」という。
　秋穂二島の自宅で夫人、子供夫婦、孫娘と5人暮らし。

1939年秋穂二島生まれ。58年防府商業高校卒。61年に山口市役所に入り、企画財政部長、収入役などを歴任。63歳。