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2003年08月03日

札の辻・21

 ゆるやかな川の流れは湖に入り、また湖から出た流れが川となる。太古、氷河期にできた6万余の湖に、雲と森を投影する自然美の国フィンランド。その国の絵画を県立美術館で見る。
 諸作品のうち次の4点に惹かれた。
 それはウェステルホルム作「急流」とハロネン作「冬の風景」、次にエングペリ作「ワタスゲの湿地」、そしてヤーネフェルト作「コリの秋の風景」である。
 これらの作品には、日本の画家にも共通するモチーフが感じられた。急流と冬の景色には東山魁夷の「森と湖」が、ワタスゲの湿地には平山郁夫の「敦煌」を、コリの秋の風景には小林和作の「八ヶ岳の秋」が重なる。
 東山魁夷が63年と65年に画いた「二つの月」と「白夜光」の2作品は、どちらもヘルシンキで画いたもので、彼は「フィンランドには雲にとどく山はない。湖と森の重なりが雲にとどく」といっている。
 かつてスカンディナビアの旅でストックホルムに行った。10月というのに静寂が凍てついたような白い森と青い湖の風景が思い出される。
 北欧の冬と夜は長い。人々は雪の中をトナカイの肉やニシンの燻製で耐える。
 雪とトナカイといえば、サンタクロースはフィンランドに住んでいる。と、信じられており、毎年のクリスマスには、世界各国から数万通の手紙がサンタ宛に届く。日本の子供たちからのクリスマスカードも多い。その返事に政府観光局の職員は大わらわだという。
 今回の美術展にはサンタでなく、ムーミン谷の住民が来ている。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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