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2003年11月02日

札の辻・21

新聞社の発行する本紙のほかに号外がある。
大辞典によれば「号外は重要ニュースを速報するため臨時に発行するもので、明治、大正、昭和を通じラジオ・テレビの普及するまでは速報メディアとして機能した。最初に日本で号外が出たのは、1868(慶応4)年で、中外新報(現日経新聞)が上野の彰義隊戦争を報じた」とある。
しかし当時の号外は、まだ江戸の瓦版程度で、事件・事故が中心であった。因みに江戸時代の瓦版で現存する最古のものは1615(元和1)年の大坂夏の陣であった。
現在の号外は、ラジオやテレビの場合とは角度を変えた写真と活字での解説的な速報性が注目されている。
ところで、その号外の熱心なコレクターがいる。山口県信用保証協会会長の湯田克治さんだ。氏は自治省、山口県庁と役人生活を送りながら今日まで、45年間にもわたり号外、号外と耳を立て眼を走らせてきた。
2003年度に氏が入手した号外のリストを見ると、1月・貴乃花引退(日刊スポーツ)、2月・米シャトル空中分解(読売)、3月・イラク開戦(朝日)・中略・9月阪神優勝(朝、毎、読)、ダイエーⅤ(西日本)等々、中央紙やブロック紙から出た号外全般に及び、その上に神田の古書店街で入手した戦時中のものを含む膨大なコレクションなのだ。
 わが記憶に残る号外は「帝国陸海軍は本8日未明、西南太平洋に於て米英軍と戦闘状態に入れり」である。あの冬空にひびいた鈴の音は忘れられない。
 号外は飛耳長目を伴走する。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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