サンデー山口

　山口大学、県立大学、山口芸術短期大学の学生たちが、地域活動交流ターミナル「メディエイター」を立ち上げる。メディエイターとは、学生の地域活動参加、大学を越えた学生間交流などを支援・仲介する学生窓口。まちに潜む学生パワーを地域に生かすため、学生有志が３大学と地域の橋渡し役を務める。

　山口・小郡地域に住む大学生は、およそ１万人。近年は各大学とも地域交流に積極的だが、学生を地域活動に積極的に活用しようとする地元の動きは、今のところ見られない。
　そんな中、「せっかくの学生パワーを眠らせておくのはもったいない」と、学生自らが立ち上がった。山大の堀由宇也さん（22）、岡部馨さん（22）、壁総徹さん（22）、芸短大の衛藤由香さん（20）、國田麻希さん（19）の５人は、今年10月に市内で開催される「全国学園都市サミット」の運営委員会で出会い、意気投合。３大学の学生と地域を仲介する窓口を設ければ、そこから新たな交流が生まれ、地元活性化にもつながると考えた。
　メディエイターのメンバーは、県大生も加えた３大学の学生10人で構成。各学内で活動する様々なサークルを登録し、祭りやイベント、ボランティア活動などといった地域活動への参加要請に対し、互いの調整を図り、地域に紹介する。すでにサークルの登録は開始。活動拠点となる窓口は、中心商店街に置く方向で検討中だ。
　また、狭い地域にありながら、交流の乏しい大学間の親睦を深めるのも大きな目的。市中心部を会場に開く３大学合同新入生歓迎会や合同学園祭、大学の壁を越えたサークル交流会などのイベントも計画している。
　発足会は２月11日（祝）、午前９時から山大大学会館で行う。各大学のサークル代表や教授、学園都市サミット関係者、市・町職員らを招き、第１回総会、活動説明などを行う。４月からは各地区に出かけて説明会を開き、地域との関係づくりを進める。発起人の一人、堀さんは「山口地域の元気の橋渡し役になります。皆さんご期待下さい」と意欲をみなぎらせている。問い合わせは、堀さん（TEL080-1903-1135）。