2004年03月20日
「まち」=「大学」全国サミット10月開催
「第1回『まち』=『大学』全国サミット」が、10月2日(土)と3日(日)の両日、山口市内を会場に開催されることが決まった。「学園都市」をキーワードにまちづくり、地域に開かれた大学づくり等を進めている関係者が一堂に会し、まちと大学との連携について議論を交わす。このサミットは、10年も前から着々と進められてきた学園都市づくりの、一つの集大成ともいえる大舞台。全国に学園都市・山口をPRするとともに、情報化時代の模範とも言えるネットワーク型学園都市の実現を目指す。
サミットには、全国の自治体、大学、商工会議所等関係団体、学生などが参加。学園都市の現状や未来について意見を交わす。そして最終的には、全国の学園都市と学園都市とを結ぶ、ネットワークの構築を目指している。山口大学、県立大学、山口芸術短期大学の3大学を会場にテーマ別シンポジウムなどを開き、最後に参加地域の共同宣言を行う予定。また、山口・小郡などの地域住民向けには、著名人講師が「大学と地域との共生」をテーマに話す講演会や、3大学の学生による合同学園祭開催の案も持っている。
第1回目の委員会は、4月5日(月)に開催される。このほど、それに向けた準備委員会が開かれた。参加したのは、各大学、山口商工会議所、山口大学の学生ら。実行委員会組織の内容や開催プラン、今後のスケジュールなどについて話し合った。今後は、式典、分科会、イベントなどの各部会に分かれ、本格的な開催準備に取りかかる。
山口・小郡は、三つの大学、各種専修学校などを抱える、いわゆる学園都市。人口に占める学生の割合は、約1割ともいわれている。その特性を生かしたまちづくりを進めようという取り組みは、実は10年以上も前から着々と進展してきた。
まず93年から5年間、「山口学園都市フォーラム」が山口市、小郡町、防府市、秋穂町、山口市と会場を変えつつ開かれた。これは、県央部における中核都市形成を、学園都市を一つの切り口にして実現させようという試み。有志による実行委員会が母体で、国内外の先進地事例紹介やパネルディスカッションなどを通じ、提言を続けた。
同フォーラムの終了と前後して、同商議所が97年に「まち大学特別委員会」を立ち上げた。「創造ゼミ分科会」「学園都市づくり分科会」の二つからなり、前者からは00年に「山口型インターンシップ」、01年に「やまぐち街なか大学」が誕生した。一方後者からは、00年からの「山口まち大学会議」がスタート。初年度は3大学学長に同商議所会頭を加えたのみの会談だったが、今では、山口市長および小郡町長も参加している。また事務局も、03年に同商議所から山口市役所へ移転。行政も学園都市づくりに向け本気の姿勢を見せている。
「『まち』=『大学』全国サミット」は、「山口まち大学会議」の中で開催が提案された。市から委託を受けた同商議所が中心となり、実施の可能性を探るための調査研究、市民アンケートなどを1年にわたって実施、今回の開催が決まったのだ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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