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2004年04月09日

中也の直筆、記念館へ

中也の直筆、記念館へ

遺族を代表してあいさつする岩谷文子さん

 山口市出身の詩人・中原中也の直筆原稿192点が3日、湯田温泉の中原中也記念館(福田百合子館長)に寄贈された。原稿は、中也の生家が火事に遭った際に、中也の実弟である故・中原思郎氏らが運び出して以来、中原家の遺族によって大切に保管されていた。寄贈を受けた中也記念館は、現存する直筆原稿のほとんどを所蔵。名実ともに中也研究の拠点としての役割を担うことになる。
 今回寄贈されたのは、詩集「山羊の歌」に収録されている「朝の歌」や、詩集「在りし日の歌」収録の「冬の長門峡」をはじめとする詩の草稿や翻訳詩、評論、小説、随筆など192点。原稿用紙752枚に及ぶ。中原中也の直筆原稿は、中也記念館のほか、日本近代文学館などが数点を所蔵しているのみで、ほとんどが世に出回っていない。現存するものの大半が、中原家によって大切に守られてきたからだ。
 これらの原稿は、現在の中也記念館の場所に建っていた中也の生家に保管されていた。生家は、1972年5月の火事で全焼したが、その際、中原思郎氏ら遺族が、決死の覚悟で遺品とともに運び出した。
 思郎氏の死後は、夫人の美枝子さんが、ていねいに保管。作品名を言えばすぐに原稿が出てくるほど、みごとに整理していた。美枝子さんは、同館の収蔵庫のことをずっと気にかけており、収蔵庫の完成(昨年3月)を待っていたかのように、昨年6月に亡くなった。
 中原家を代表して、式典に出席した中原思郎・美枝子夫妻の二女で島根県三隅町在住の岩谷文子さんは、「大切に守ってきた原稿を手放すのは寂しい気もするが、中也記念館の収蔵庫で保管してもらうのが一番いいと思う。多くの人に中也の世界に触れてもらえるとうれしい」とあいさつ。福田館長は「詩人の生涯が詰まっている原稿を前にして胸がいっぱいになった。この資料を生かして、心に響く展示をしたい」と答えた。
 同館では、公開用として寄贈された原稿のレプリカ(複製)を作成するとともに、本物についても、入れ換えながら展示していくことにしている。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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