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2004年05月14日

河川敷が憩いの場に

河川敷が憩いの場に

 身の丈を超す雑草や雑木が密生し、ゴミ捨て場状態になっていた大内御堀の御堀橋から市水道局横の中川橋にかけて、仁保川沿いの左岸約650メートルの河川敷が、一人の男性の頑張りで美しくよみがえった。見晴らしが良くなり、ゴミの投棄も大幅に減少。子ども連れの家族や散歩をする人たちに喜ばれているだけでなく、清掃活動に協力する人が現れるなど、地域住民の間でコミュニケーションの輪も広がっている。

 昨年末、この場所の雑草除去作業に一人でとりかかったのは、仁保川沿いに住む有井基和さん(64)。自宅前の河川敷は、以前から缶やビンだけでなく、自転車など大きなものまで捨てられるゴミ捨て場状態で、夜は未成年者の喫煙の場などにもなっていた。これまでに何枚もの「ポイ捨て禁止」の看板が立てられてきたが、全く効果なし。そこで有井さんは「この雑草や雑木が無くなれば、ゴミを捨てる人も減り、風紀も良くなるのではないか」と考え、昨年末から作業を開始。ほぼ毎日河川敷へ出かけ、4時間程度、一人で黙々と清掃活動を進めていった。
 まず手をつけたのは若者のたまり場になっていた御堀橋の下。そこは、2メートル以上伸びたノイバラやハゼ、カヤなどが生い茂り、橋の反対側が見えない状態だった。「初めの頃は妙に照れくさくて、人が通る度に隠れるようにしていた。しかし、一週間もすれば人目を気にすることもなくなり、作業もはかどるようになった」と笑いながら振り返る。
 作業開始から1カ月が経過した頃、有井さんの行動に共感した梅田茂夫さん(75)ら近隣住人も協力を申し出た。梅田さんは「彼の行動に、私たちは心を動かされた。これをきっかけに、今まで会話をしたことがなかった人とも話をするようになるなど、彼のお陰で地域が明るくなった」と喜んでいる。
 有井さんらは消防署の許可を得て、山積みになった雑草の焼却作業をこれまでに3回実施した。今週末に最後の草木の山を燃やせば、約5カ月間にわたる両橋間左岸、約650メートルの河川敷清掃が一通り終了する。
 今では、弁当を持ってピクニックに来る家族連れや、犬を走らせて遊ぶ人など、以前では考えられなかった光景も見られるようになり、荒れ放題だった河川敷は、憩いの場へと姿を変えた。
 3歳の子を持つ20代の主婦は「景色が良くなって『川を泳ぐカモが見えるようになった』と子どもが喜び、散歩によく来るようになった」。犬を連れていた50代男性は「土の上を走らせることができるようになって、犬が喜んでいる」と笑顔を見せる。
 途中、気の遠くなるような作業に有井さんは、何度も止めようと思った。しかし、通りがかりの人や協力者からの励ましの言葉、美しくなった河川敷を喜ぶ人たちの声が支えとなり、頑張ることが出来た。「人の役に立っていることを実感でき、この場所で作業をすることが、自分の生きがいに変わっていった」と有井さんは話す。
 今後もきれいになったこの状態を保てるように、継続的に清掃活動を続けていく考えだ。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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