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2004年08月25日

地名

 北海道の地図を見ていたら、美しい地名が並んでいた。室蘭から太平洋岸を辿ると、白老(しらおい)・新冠(にいかっぷ)・様似(さまに)、ちょっと内陸に入って忠類(ちゅうるい)・鹿追(しかおい)・弟子屈(てしかが)・鶴居(つるい)、海岸線に戻って、白糠(しらぬか)・厚岸(あっけし)、海に出て、ユルリ島、水晶島…。アイヌの人達の名付けた地名だ。名にはアイヌの心が盛られているのだろう。いつか調べて、この美しい地名の由来を知りたい。風通しのよい廊下で、地名を読みながら、千葉まで南下した時、郵便屋さんが、我家のポストに何か配っていった。
 届けられたのは、本だった。杉谷昭人著・詩集「宮崎の地名」。地名だ。すごい偶然に狂気して本を開いた。
「上」(そら) この山道をのぼりつめて/そこをそらという/とつぜん野菊が咲きみだれていて/そこをそらという/(略)/村人だけがのぼる狭い険しい峠/そこをそらという
 垣の内(かきのうち)・秋・雲雀山(ひばりやま)・狩底(かりぞこ)・礫土(され)・小春(こばる)・・・と趣のある地名がつきない。地名に記された詩を読みながら、しばらく、南国宮崎の地を楽しく散歩した。
 杉谷氏へお礼として山口名物の外郎を送った。手紙に、“宮崎青島名物の外郎より、数段美味しい山口の外郎を送ります”と書いた。すると数日して礼状がきた。“挑戦的な贈り物、外郎をありがとう”とあった。青島は美しい地名だ。しかし、外郎は、絶対山口の方が美味しい。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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