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2004年10月10日

札の辻・21

 ある集いの会食で、天ぷらの付塩がこれまで食べ慣れてきた塩の味とは少し変わって舌にやさしく感じた。
 この塩は会に出席した友人が持参したモンゴル産で、岩塩を精塩したものだという。
 包装に曰く、「3億年前の完全天然結晶塩です。合成分や汚染物質は含みません。苦みがなくまろやかな甘みがあります。肉や野菜など陸の食材に最適です」と。モンゴル太古の塩との見出しもあった。
 塩は人間が生きてゆく上での重要な基本的調味料で、古代ローマでは労働賃金として塩が支払われていた。
 塩づくりには海水や岩塩が素材となるが、わが国は四方が海だから室町時代にはじまり江戸時代を経て入浜式塩田が瀬戸内海を中心に発達し、とくに周防灘沿岸の製塩業は米、紙と共に防長三白のひとつと呼ばれた。
 塩鮭、塩辛、塩漬、塩焼、塩せんべい、塩ようかん、塩もちと日本人と塩の間柄は深い。
 モンゴルは地下資源にめぐまれた国である。硫黄、燐、銅、鉄につづいて岩塩が採掘される。
 モンゴル民族は人類史の中でもっとも古い遊牧民族で、厳寒期には零下40度にもなる苛酷な自然環境に耐えながら数千年にわたり草原生活をつづけてきた。モンゴルには「牧畜より良い仕事はない。肉よりうまい食べものはない」という言葉があるように、主食は羊の肉で岩塩で味をつける。
 塩で思うのは大相撲の塩撒きだ。いま横綱朝青龍を頂点にモンゴル出身力士は幕内5、十両2を含む37名がいる。そのうち土俵の塩も岩塩になるのでは。 (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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