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2004年10月13日

菩薩だけれど

私は友人からこんな長い手紙をもらいました。
 10月にもなると、朝夕の秋風も冷たくなり、昼間にだけほんの少し、暑く濃かった夏の尻尾が残っている。その尻尾に捕まって、どこかステキな海外のリゾート地にでも出かけなきゃ割に合わないわ、とこの夏忙しく働かされた長男の嫁の私は思っている。地球は、二十一世紀になったとしても、没落士族の多い地方の小さな町Y市では、時間はわずかしか動かない。嫁は文字どおり家の女、家の所属物としての心構えと振る舞いを求められる。おうように構え、人のために働く菩薩のような日常を期待される。私は菩薩であることが嫌いではないが、この夏はちょっと忙しすぎた。一族十五人集合した盆。帰郷した者には実家は夜具から食事、その上、お土産まで揃えねばならない。お金も労力も莫大のものになる。北は北海道から南は鹿児島まで、子連れの十五人の襲来。平均三泊。お稽古があるからと一泊して早々に帰って 行っ た義 姉には、「大 変だと思うけれど、お母さんのお世話をよろしくね」と土産のハンドバックを渡されて言われてしまった。それよりも、その日からずっと二週間居続け た 東京から帰郷した義妹一家四人。食事の世話は当たり前、この地の人でない義弟の観光に見慣れた近所の観光地に付き合ったり、都会では絶対できないからと早朝のカブト虫狩りに生意気盛りの甥を連れて行く。義妹は実家しかゆっくり寝られないのよ、と言い起きては来ない。いいけれど…一日くらい自分で連れて行きなさいと言いたくなる。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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