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2005年06月25日

第4回山口市議会定例会 ごみ有料化やコミバス問題

第4回山口市議会定例会 ごみ有料化やコミバス問題

19人が一般質問
 現在開会中の第4回山口市議会定例会は、20日から22日の3日間で一般質問を行った。議員19人が登壇し、様々な質問で執行部の考えをただした。今回は、10月の県央1市4町合併にかかわる話題が目立ち、中でも、ごみ処理の有料化をともなう統一ごみ袋導入についての質問が多かった。

 現在、山口市の指定ごみ袋は大サイズが1枚10円で、この中にごみ処理の費用は含まれていない。これに対して阿知須町では、ごみ袋代にごみ処理費用が上乗せされているため、一枚40円となっている。合併対象となる他の3町でも阿知須と同様、ごみ袋代は処理費用を含んでいる。合併後はこの格差を是正するために、ごみ袋を統一し、袋代はごみ処理費用にあてる予定。価格は当面、現行の山口市指定ごみ袋に合わせる。
 これらの大筋については1市4町合併協議会ですでに合意に至っていたが、今議会では統一ごみ袋の導入時期が問題となった。もともとの調整案では「ごみ袋の統一は、合併後すみやか(3年以内)に行う」と確認されていたのが、市の判断で「新市発足までに準備。合併と同時に導入」に変更されたためで、議員からは「協議会の調整案を変更する場合正式な協議や説明が必要」「新市の制度は、新しい議会で改めて決定すべきではないか」との意見が出た。合併と同時に導入するという決定について合志栄一市長は「ごみ処理費用の住民負担は、現行制度では1市4町間での格差が大きい。できるかぎり早く是正することが望ましい」とし、「現行のごみ袋は市町ごとに容量が異なっており、処理費用を一元化するためには合併と同時に統一ごみ袋を導入することが必要。10月1日という期限もあるため、このたびは特に、急いで決定した」と説明し、理解を求めた。
 藤村和男議員(民主クラブ)は、合併によって市と市民が何を得られるのか、市長の見解を尋ねた。合志市長は、「人件費削減などによる財源確保」「各地域が個別に持っていた資源の、トータルとしての有効活用」「交流人口の増加による地域活性化」の3つのメリットがあるとし、これによって市は、自活力のある自治体へと成長できると述べた。市民にとってのメリットについては「都市経営が一本化されることで、多様なライフスタイルに対応したまちづくりが可能になる。保健・医療・福祉などの分野では、より専門性の高いサービスが可能になる」と説明した。
 新宅儀次郎議員(山口未来クラブ)は、昨年10月に運賃を値上げしたコミュニティバスについて、値上げ前後での利用者数や運賃収入の状況を質問した。合志市長は「値上げ後は利用者が減少した反面、運賃収入は増加した。運行経費に対する運賃収入の比率も増えたが、目標とする50%には到達していない」と現状を説明。野村幹男議員(新世紀クラブ)は「コミュニティバスの運行は、採算性だけでは判断できない山口の良さでもある。今後も本格運行へ向けて努力してほしい」と要望し、「利用者が減っても収入が増えればよいという考えは、コミュニティバスの性格に適さない。広告収入など、運賃値上げ以外の方法で採算性を確保できないか」と質問した。合志市長は「交通不便地域や高齢者のための移動手段の確保は必要。広告はすでに一部で導入しているが、今後もさらに、地域住民や企業の協力をあおぎたい」と答えた。合併後の展望については「新市の地域間連携や交流促進のためにも、公共交通の充実は重要な政策課題と考えている」として「各地域のニーズや特性を考慮し、コミュニティバスだけにこだわらず、タクシーの活用なども含めた効果的な交通システムを検討したい」と述べた。



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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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