2005年07月13日
あなたも市民ディレクターに
「市民ディレクター」を養成する県内で初めての試みが今月スタートする。これまで情報を受ける側でしかなかった市民が番組を制作、放送メディアで発信する“市民チャンネル”の立ち上げを目指した取り組み。こうした番組の放送はすでに全国各地で始まっており、実施団体「NPOコミュメディア」では講座への積極的な参加を呼びかけている。
住民だからこそ持てる視点や人とのつながりを生かし、自らの感動や伝えたい思い、地域情報や課題を映像番組などにして発信する「市ディレクター」。コミュメディアでは今年度、基礎的な講座や作品制作を市民に体験してもらう養成プロジェクトを開始し、来年度から活動する市民ディレクター第1期生を育てる。なお、完成した作品は、山口ケーブルテレビで12月に放映される。
アメリカに定着している「パブリック・アクセス・チャンネル」(PAC)を日本で最初に取り入れた鳥取県の「中海テレビ放送」をはじめ、市民メディアを起こす動きがいま、全国各地で活発になってきている。PACとは、市民が企画・制作するチャンネルのこと。普段は一方的に情報を受け取るだけのメディアを、自分の意見を自由に発言、表現できる場として活用しようというのだ。
「市民が情報を発信することで、より身近で役立つ情報が得られ、人と人とのつながりも広がる。さらには地域課題を見つけ、主体的にまちづくりに取り組む住民の姿勢も生まれるはず」と発起人の白木美和さん。フリーアナウンサーであり、市民活動団体の代表も務める彼女は、ボランティアや市民活動の情報発信の難しさやマスコミ報道のアフターフォローの乏しさ、情報の一方性を直に感じてきた。「メディアの専門家たちに技術を学び、あなたの思いを形にしませんか。学生や主婦、興味がてらの単発受講者も歓迎です」と呼びかけている。
初級入門講座は、30日(土)と31日(日)に山口情報芸術センターで実施。午前は、30日が入江正敏山口ケーブルビジョン編成制作局長、31日が坂井恒春県ひとづくり財団学習振興課課長の講演で、午後は両日とも、山口ケーブルビジョンの原口岳人さんによるワークショップ「クスッと笑える映像を創る」を行う。定員30人。参加費(2日分)は一般2千円、学生千円で、託児もある。申し込みはコミュメディア(TEL083-922-8772)へ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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