2005年10月30日
札の辻・21
関門の潮は時に緩く
時に激しく
西へ東へと全てを
洗い流してゆく
多くの歴史よ今いずこ
ならば今を大切に
あなたの大事な人の
ために、そして
あなたのために
この愛の鐘を
これは、10月15・16の両日下関市で開催された国際ロータリー地区大会(山口・広島)の記念事業として下関市へ寄贈が決まった「愛の鐘」に刻まれる詩文である。
鐘は青銅鋳造で高さ3.5㍍の塔と共に、水族館である海響館に近い海峡の岸壁に設置されることになった。
関門海峡は周防灘と響灘を結ぶ運河的な存在で、潮流が満潮時には西へ、干潮になると東へと流れる。流速は最高10ノットに達し、1日に4度流れの方向を変える。
海峡の歴史は約800年前の源平合戦がよく語られているが、それより更に古く神話伝説の頃から紀・記の時代を経て、遣隋、遣唐の使節たちも、この青い海の廊下を渡って行った。
今回の地区大会に出席し、会場である海峡メッセ下関の8F展望ルームで満珠・干珠両島から巌流島に至る海峡パノラマを俯瞰した。
「歴史と海峡の町」を合言葉に、下関市は海峡の風景を生かした町づくりを進めており、壇の浦砲台跡に旧長州砲5門を置き、旧英国領事館の整備やサビエル上陸地点記念碑など、対岸の門司を含む海峡観光ゾーン開発の潮音が聞こえてくる。
すでに完成している恋人灯台につづいて「愛の鐘」の音が潮流にひびく日は近い。 (鱧)
時に激しく
西へ東へと全てを
洗い流してゆく
多くの歴史よ今いずこ
ならば今を大切に
あなたの大事な人の
ために、そして
あなたのために
この愛の鐘を
これは、10月15・16の両日下関市で開催された国際ロータリー地区大会(山口・広島)の記念事業として下関市へ寄贈が決まった「愛の鐘」に刻まれる詩文である。
鐘は青銅鋳造で高さ3.5㍍の塔と共に、水族館である海響館に近い海峡の岸壁に設置されることになった。
関門海峡は周防灘と響灘を結ぶ運河的な存在で、潮流が満潮時には西へ、干潮になると東へと流れる。流速は最高10ノットに達し、1日に4度流れの方向を変える。
海峡の歴史は約800年前の源平合戦がよく語られているが、それより更に古く神話伝説の頃から紀・記の時代を経て、遣隋、遣唐の使節たちも、この青い海の廊下を渡って行った。
今回の地区大会に出席し、会場である海峡メッセ下関の8F展望ルームで満珠・干珠両島から巌流島に至る海峡パノラマを俯瞰した。
「歴史と海峡の町」を合言葉に、下関市は海峡の風景を生かした町づくりを進めており、壇の浦砲台跡に旧長州砲5門を置き、旧英国領事館の整備やサビエル上陸地点記念碑など、対岸の門司を含む海峡観光ゾーン開発の潮音が聞こえてくる。
すでに完成している恋人灯台につづいて「愛の鐘」の音が潮流にひびく日は近い。 (鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻