2006年02月01日
山口コ・メディカル学院 卒業生に大学院入学資格
「高度専門士」の称号も
学校教育法の一部改正で、一定基準を満たす4年制専門学校の卒業生に、大学院への入学資格と「高度専門士」の称号が付与されることとなった。市内では、富田原町の学校法人山口コア学園山口コ・メディカル学院(竹尾和典校長)が指定されており、今春の卒業生から適用を受ける。
このたびの制度改正は、4年制専門学校の卒業生に、より高いレベルの教育機会を提供することと、専門課程において高度な教育を受けた人を適切に評価することが主な狙い。①修業年限が4年以上②課程の修了に必要な総時数が3400時間以上③体系的な教育課程の編成④試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定を行っていること--を基準に、文部科学省が資格付与校を指定した。指定校は全国119校で、県内では同校と岩国YMCA国際医療福祉専門学校の2校のみ。
これまでも、各大学院の個別審査を通れば入学資格が得られたが、今回の改正により、指定校卒であれば国公私立すべての大学院について入学資格が得られるようになった。つまり、大学卒業と同格の扱いとなる。
称号についても、従来の「専門士」から「高度専門士」に格上げとなり、2年制専門学校卒との違いが明確にされる。これは、4年制専門学校の職業訓練や教育内容の高度・長期化に対応するもので、専門課程での学習成果を適切に評価し、社会的地位の向上につなげる。
指定を受けた同学院は、山口市の積極的な誘致によって、96年4月に開校したリハビリテーション医療専門学校。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を養成する三つの専門課程を持ち、各専門職の人材育成を行っている。卒業と同時に国家試験受験資格が得られ、過去の合格率は9割以上。就職内定率にいたっては100%を誇る。また、言語聴覚療法学科を持つのは県内で同学院だけ。
高齢化の進展に伴い、リハビリテーション医療に対するニーズは高まる一方。さらに超高齢化社会を控え、絶対的な人材不足も懸念される。それだけに同学院は「時代の要求に応えられるよう、さらなる高度専門教育を目指しながら優れた人材を育成していきたい」と話す。来年度に向け、実習室の増設も進めるという。
来年度の学生募集は3月末まで。定員は理学・作業療法学科が各40人、言語聴覚療法学科が20人。次回の一般入試は3月4日。問い合わせは、同学院(TEL083-933-0550)へ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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