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2006年04月09日

札の辻・21

 月に1回は仕事でアメリカに行くという友人と、和風料理を食べながら海外出張中での食事について話す。
 いまの日本ではアメリカはもちろんフランス、イタリア、インド、中国、韓国と各国料理がいつでも食べられ、舌も国際的に馴らされているから別に困らない。しかし長期滞在になると和食が食べたいし、朝はミソ汁やお新香が欲しくなるといった。
 1867(慶応3)年、5カ月間に及ぶ2度目の訪米を終えた福沢諭吉は、アメリカの汽船「コロラド号」で横浜港に着く前、日記に帰国したらすぐに食べたいものを書いた。
一、スズキ又はクロダイのうしお汁
一、スズキの洗い
一、タイの煮付
一、ウナギの茶わんむし
一、ワサビと花鰹節
一、ホウレン草のしたし
一、枝豆
一、ウナギの蒲焼
一、漬物
一、めし
 一途な洋学党で前回の咸臨丸での航海のとき、吾は西洋を信ずるの念が骨に徹していると称した諭吉も、2度目には音をあげていると阿川弘之の「食味風々録」にある。
 福沢日記といえば、文明開化で全国に広がる西洋料理店のことから、自身の食生活まで克明だが、1986(明治19)年に慶應義塾大学を卒業した山口県阿武郡明木村出身の瀧口吉良君から、「馬関の煙草」を贈ってきたとの記述もある。下関産の煙草があったらしい。山口の菜香亭が長崎の自由軒と共に西洋料理部を開いたのは1987(明治20)年で、第2代斉藤幸兵衛は上野精養軒で2年修業した。 
         (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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