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2006年04月23日

札の辻・21

 詩人草野心平の生誕101年を期して刊行された「草野心平日記」全7巻限定1千部が完結し、このほど版元の思潮社から手もとに届いた。
 磊落にして洒脱であった詩人のくらしぶりを、戦前、戦後から最晩年に至るまで半世紀にわたる日記・手帳113冊をまとめたもので、生前の1982年に出版された筑摩書房発行の「草野心平全集」全11巻につづく詩業の集大成でもある。
 筑摩版の全集にはもちろん、今回の日記にも中原中也は登場する。
 中也と関係の深かった小林秀雄や大岡昇平とはまた別に、詩人同志のつき合いからにじみ出る心平流の中也論は、詩誌「歴程」の合評会で自作を朗読する中也の肉声が聞こえてくるほどの実感がある。
 草野心平もまた天衣無縫であった。
 日記83年の4月8日(日曜)。
 本当にめざめたのは12時。それまでうつら。TVで阪神・巨人戦をみる。5-3で阪神勝つ。掛布の3ラン(9回表)。冊子人民中国を読了。詩「蛙の合唱」のことを考える。ヨミウリの「サクラと日本人」の記事を読む。5時半から夕飲をはじめる。もう何年もおれの日記には夕飯と夕食はなし。夕飲である。5合と肴少々。就寝前One・Cup。
 この心平日記は04年5月から出版開始、出身地の福島県川内村、財団法人セゾン文化財団、資生堂などが基金提供した。
 
 「草野心平日記の全巻購読ありがとうございました。感謝の気持ちとして最終巻を無料とさせていただきます。思潮社」

 蛙の歌が近い。 (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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