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2006年05月28日

札の辻・21

 友人からとれたてのハタハタが届いた。山陰沖で獲れたもので、まだアメ色に近い肌にはぬめりがあり、日本海の魚族の目は活き活きしていた。
 もともとハタハタは秋田沖が漁場で、秋田音頭にも秋田美人と共に登場する。
 その秋田の県魚ハタハタが、秋田の海から姿が消えるというさわぎがあり、海洋環境の変化、沿岸開発による漁場の減少、乱獲などが要因とされ、平成4年から7年までの3年間を全面禁漁とした。その間秋田漁民の危機感は深く、ハタハタが他県で獲られるようになったらと心配した。しかし平成7年に解禁となるや漁獲量は復活し、平成12年には2千トンの大台を示し、秋田、青森、山形、新潟の各県で「ハタハタ資源管理協定」まで結ばれた。
 ところがハタハタは日本海を西へと産卵場が伸びてゆき鳥取など山陰海域でも数年前から水揚げされるようになり、山口県の北浦地方の一部でも姿が見られる状況で、日本海沿岸一帯における対馬海流の流動や海水温の変化も要因と見られる。
 また茨城県で日本一の漁獲を誇っていたアンコウも、今や山口県が水揚げ日本一となり、水戸のアンコウ業者がアンコウ口を開けていると聞く。
 秋田の酒肴ガイドにハタハタは目が青く澄み、体表にぬめりがあるものが鮮度が良く、鍋物に焼き物に天ぷらに良く11月から5月までの産卵期が旬と記されている。
 到来したハタハタは早速豆腐と鍋仕立てにしたが、みっちりと脂をたくわえた白身は、冬期だけでなく青葉の季節でも旨いから、黒潮が運ぶ味覚だと思った。
         (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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