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店長情報

2006年06月25日

札の辻・21

 先日所用で広島へ行き、ひるどきになったので電車内の広告に出ていたあるデパートで開催中の、「やっぱりお江戸展」を見て食事もした。
 催会場は、江戸文字の橘右之吉、印伝、江戸てぬぐい、江戸切子、江戸すだれ等工芸品のほかには、江戸伝統味の店が多く、銀座すし栄、浅草今半、銀座スエヒロ、上野薮そば、柴又の草だんご、日本橋丸善のハヤシライスなどの出店が並んでいる中で、やはり人形町の店と同じように行列のできていた「玉ひで」の「元祖江戸前親子丼」にきめた。
 江戸中期の1760(宝暦10)年に、将軍家の鷹匠であった山田鉄右衛門が、シャモ専門店の玉鉄(後に玉ひで)を創業する。明治の中頃になると町人文化が定着し、5代目の未亡人山田トクが、鳥鍋の残りの割下を卵でとじることを思いついたのが親子丼のはじまりで、たちまち評判となり1979(昭和54)年には、7代目の山田耕治氏がランチタイムに、現在の玉ひで丼を考案し、昼休みの時刻にはサラリーマンで店が混む。
 出された親子丼は人形町本店と同じく、大ぶりな黒塗り椀にやわらかいシャモ肉を、たっぷりと卵でとじたものでネギもなく、とろりとした割下の味がうれしい。
 うな丼、天丼はもちろんのこと、明治の文明開化以後につくられてきた牛丼、カツ丼、深川丼など、庶民はどんぶりの味覚を舌になじませてきている。
 お江戸でなくとも、周防灘の魚でハモ丼、アナゴ丼、アサリ丼、キス、エビ、アジの天ぷら丼と、どんぶり専門の店が山口にあって良い。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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