2006年07月07日
ステキな人3
初雪を冠った岩山が連なる南島。その中にぽつん、ぽつんとある農家。簡単な板張りの家だが、煙突があり、窓にはレースのカーテンがかかり、外壁は空色やベージュ、若草色に塗ってあって、絵本の中の家のように可愛かった。こぢんまりとして見えたが、中には5寝室あるという。家の周りには緑の牧草、食む羊、遠くの雪山。のどかな風景だ。
しかし、羊を飼って一家4人家族を養うとなれば、その数は最低3千頭いる。1年中放牧しているとはいえ、その手間は莫大なものとなる。冬が厳しいこの地だから、夏の間、冬用の牧草の貯えを作ったり、見回りでも広大な土地なので簡単にはいかない。のどかと思うのは観光客ばかりだろう。
北島は南島より4度くらい暖かい。こちらには牛が多かった。ロトルアという町で羊の毛刈ショーを見た。羊が19種もあるのにびっくりした。一つの種の羊になにかしかの不満があれば、交配して別種を作る。Bという食用の羊に脂が多い、近頃はヘルシー志向、となるとCという羊と交配してDという脂の少ない羊を作る。欲望の数だけ種が増える。
連日大きな観光バスを運転してくれたのは女性。ニュージーランドはもっとも進んだ男女雇用均等法の国だと聞いた。彼女は休憩時間には本を読んでいた。寡黙な力強い人だった。どこに行っても若い日本人に出会った。この国は自由で住みやすいと言った。どう自由なのだろうか。
今頃、ニュージーランドの羊は雪の中で眠っていることだろう。
しかし、羊を飼って一家4人家族を養うとなれば、その数は最低3千頭いる。1年中放牧しているとはいえ、その手間は莫大なものとなる。冬が厳しいこの地だから、夏の間、冬用の牧草の貯えを作ったり、見回りでも広大な土地なので簡単にはいかない。のどかと思うのは観光客ばかりだろう。
北島は南島より4度くらい暖かい。こちらには牛が多かった。ロトルアという町で羊の毛刈ショーを見た。羊が19種もあるのにびっくりした。一つの種の羊になにかしかの不満があれば、交配して別種を作る。Bという食用の羊に脂が多い、近頃はヘルシー志向、となるとCという羊と交配してDという脂の少ない羊を作る。欲望の数だけ種が増える。
連日大きな観光バスを運転してくれたのは女性。ニュージーランドはもっとも進んだ男女雇用均等法の国だと聞いた。彼女は休憩時間には本を読んでいた。寡黙な力強い人だった。どこに行っても若い日本人に出会った。この国は自由で住みやすいと言った。どう自由なのだろうか。
今頃、ニュージーランドの羊は雪の中で眠っていることだろう。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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