2006年08月13日
猛暑続く山口 熱中症にご注意!
「こまめな水分補給や帽子の使用を」
最高気温が30度を超える猛暑が続き、全国各地で頭痛や吐き気、けいれんなどをもよおす熱中症が多発している。山口県でも、7月1日から8月9日までの熱中症患者の救急搬送件数は216件と昨年の約2倍に上っており、県防災危機管理課は「こまめに水分を取り、外出時には帽子や日傘の使用を」と、熱中症対策を徹底するよう注意を呼びかけている。
山口測候所によると、8月上旬の平均気温は平年より約2度高い34・5度。7月26日以降は真夏日が続いており、日中の最高気温が33~35度という日も珍しくない。今後も気温は平年並みか平年より高く、日照時間も平年並みか長いと予想している。
県内では、7月に入ってから熱中症と見られる症状で救急搬送される人が増えており、8月9日時点で熱中症の搬送件数は216件。このうち約4割が高齢者で、主な発症状況は屋外作業中(63件)、スポーツ中(42件)、居室・屋内で仕事中(39件)、歩行中(21件)となっている。体力の落ちている高齢者や幼児だけでなく、日ごろ元気な人でも激しい運動をした後や、疲れがたまっている時は油断大敵。飲酒や睡眠不足も熱中症の引き金になりやすい。
また、墓参りやガーデニングなどの作業中にも症状がでることがあるほか、直射日光の当たらない屋内でも高温多湿の状況になるため注意が必要。さらに、熱中症が多く発生する時間帯は、午後3時から5時ごろで、気温が高くなる昼過ぎから夕方に集中している。
日本気象協会の熱中症予防情報によると、山口では「厳重警戒」のランクがきょう以降も続くため、今後も十分注意する必要がある。
熱中症にならないために!
熱中症になると、体温上昇や発汗停止とともに虚脱・けいれん・精神錯乱・昏睡などを起こし、手当てがおくれれば生命の危険を伴うこともある。この夏、熱中症にならないために、どのようなことに気をつければよいか、県健康増進課に聞いた。
①体調を整える
睡眠不足や風邪気味など、体調の悪いときは暑い日中の外出や運動は控える。
②服装に注意
通気性のよい服を着て、外出時には帽子や日傘を使用する。
③こまめに水分補給
「のどが乾いた」と感じた時には、すでにかなりの水分不足になっていることが多い。定期的に少しずつ水分を補給することが大切で、特に大量の汗をかいた後は、スポーツドリンクなどを飲むのがおすすめ。
④強烈な日差しを避ける
木陰を選んで歩くのも一つ。また、気温はそれほど高くなくても、湿度が高い場所やアスファルトの路上など照り返しの強い場所にいる時も注意が必要。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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