サンデー山口

山口南ロータリーが呼びかけ「Ｇｕｉｄｅ ｗａｎｔ！」

　「市内にいらっしゃる外国人の皆さん、国民文化祭で外国語ガイドを手伝ってもらえませんか？」――。創立42周年を迎える山口南ロータリークラブ（太尾田修会長、会員38人）はこのたび、「国民文化祭２００６やまぐち」の開催に合わせた新事業を企画。11月４日（土）、５日（日）に市内で行われる「街なか生活文化祭　アートふる山口」会場内で外国人来場者をもてなすボランティアガイドの募集を開始した。

　「ロータリークラブ」は、１９０５年にアメリカ・シカゴで誕生した国際的な奉仕団体。山口県央部には山口、山口中央、山口県央、山口南の四つのクラブがあり、１９６５年創立の山口南ロータリークラブは、山口に次いで２番目に古い歴史を持つ。毎年数多くの多彩な活動を展開しており、創立40周年を迎えた05年は年間17もの事業を実施。４月15日には記念事業として、山口にゆかりのある雪舟の胸像を市に寄贈し、設置した常栄寺の山門前で除幕式を行った。今年に入ってからも、香山公園の景観美化のために瑠璃光寺前の池にニシキゴイ３５０匹を放流したり、国際奉仕活動の一環でブラジルの日系福祉団体へ募金を行うなど、すでに６事業に取り組んでいる。
　そしてこのたび企画した事業の名称は「“おいでませ　で愛　ふれ愛　山口市”インターナショナルブース　イン　アートふる山口」。交換留学生の支援など国際交流活動にも積極的に取り組んできたこれまでの実績を踏まえ、山口の一大イベントにおける外国人のためのガイドブースの設置を発案したのだ。催しに来場した外国人に対するきめ細やかなもてなし、山口のＰＲはもちろんのこと、準備段階での事前研修などを通して、ガイドを務める市内の外国人にもより山口の魅力を知ってもらう狙いがある。
　ガイドの内容は、４カ国語を使っての会場内のイベントや史跡、山口の歴史の紹介。催し自体は２日間にわたって行われるが、外国語ガイドは５日のみ、午前９時から午後５時までとしている。ガイドに必要な知識を学ぶ事前研修会は、10月７日（土）が趣旨と国民文化祭の説明、懇親会で、14日（土）がアートふる山口、山口の歴史・文化の紹介、29日（日）はアートふる山口の高校生ボランティアガイドと一緒に行う会場内散策の日程で開く。
　応募資格は、市内在住または在勤の留学生、外国人で、日本語のほかに英語、中国語、韓国語、スペイン語のいずれかが日常的に話せる人。さらに、事前研修会（全３回）および当日の４日間すべてに参加できることが条件。募集は各国語４人ずつで、交通費２万円（４日分）と食事が謝礼として支給される。
　応募は15日までに、同団体（TEL083-922-7303、office@y-minami-rc.net）へ。