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2006年09月17日

札の辻・21

 つい先日の早朝、仁保川沿いの道路脇に動物が横たわっているので、ネコかと思い近寄ると車にハネられたタヌキであった。タヌキ寝入りでなく永遠の眠りである。早速、保健所に連絡し処置してもらった。
 動物園のタヌキは一日にニワトリの頭を数個もらうそうだが、タヌキはもともと雑食性で野生も餌には困らない。
 彼等の好物は野ネズミでほかにカエル、小魚、昆虫や木の実、柿、栗、リンゴと美食家である。これから秋の味覚には不自由なく町の中にまで出没しゴミ箱もあさる。
 またタヌキは古くから伝説に童話にと人間とのつき合いがある。
 中世室町期にはタヌキが禅僧に化けて寺の和尚になったりしている。代表的なのは群馬県館林市の茂林寺に伝わる文福茶釜の話である。1394-1428(応永)年間に狸が化けた老僧守鶴の愛用する茶釜は、汲めども汲めども湯が無くならないことから、化け狸であることが見破られ守鶴は寺を追われた。
 その茂林寺の伝説から生まれたのが、野口雨情作詞・中山晋平作曲の証城寺の狸囃子である。

 証、証、証城寺
 証城寺の庭は
 ツ、ツ、月夜だ
 みんな出て
 来い来い来い
 おいらの友達ゃ
 ぽんぽこぽんのぽん

 茂林寺には現在「狸塚」と「狸囃子」の歌碑が建立されている。
 山口でも瑠璃光寺の五重塔や池畔はロケーションとして不足はない。秋の月明の夜、室町の子孫たちが腹鼓を打ってくれないものか。  (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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