2006年10月07日
秋穂・阿知須・小郡・徳地に地域広報紙
市が15日付けで各地一斉に発行
05年10月の1市4町合併で、旧秋穂、旧阿知須、旧小郡、旧徳地町は、各地域で配布していた広報紙の発行を終了した。以降、各地の広報は「市報やまぐち」に一括掲載されるようになったが、全市を対象とするため、各地域の細かな内容の掲載には限界を生じた。さらに、旧4町の市民からは地域版復活を望む声が多かったことも受けて、市は新たな「地域広報紙」を発行する。
市は「地域広報紙あいお」「同あじす」「同おごおり」「同とくぢ」を15日付けで発行する。地域広報紙の発行については、各総合支所への問い合わせがあったり、旧4町でそれぞれ開かれた移動市長室でも話題にのぼったりすることが多かった。広報紙の地域版の必要性を強く感じた市は発行を決め、費用についても9月に開かれた定例市議会に補正予算案の一つとして提出し、承認を受けた。
広報紙の製作にあたっては、地域の人にとってより身近な内容を充実させるために、市職員以外の手も借りながら、紙面作りを進める。
■地域広報紙あいお(A4判・8㌻、約3千部発行)
秋穂総合支所から委託を受けた小林淑恵さん、内田直美さん、牧徹さん、松田典子さんの4人で結成した「あいおしらせたい」が紙面作りに取り組む。4人で情報収集、取材、記事編集など発行にかかるすべての作業に取り組む。「地域の人に秋穂の良さを再発見してもらえるような紙面を届けたい。民間の視点からまちのさまざまな元気を発信する」と4人のメンバーは張り切っている。なお、次号は07年1月15日に発行予定。
■地域広報紙あじす(A4判・4㌻、約3300部、月1回発行)
阿知須総合支所とNPO法人ゆにーくが共同で紙面作りを行う。地域の人にとって愛着のある紙面になるよう「あじなまち瓦版」という愛称も付けた。阿知須商工会や「道の駅きららあじす」などのネットワークも生かして地域情報の収集を行う。同支所総務課の村長正悟さんは「将来的には阿知須地域の人たちによる編集グループを持ちたい。発行によって、紙面作りにぜひ参画したいという人が現れることも期待している」と話す。
■地域広報紙おごおり(A4判・4㌻、約1万1500部、月1回発行)
小郡地域のまちづくり活動に取り組む「ライフネットおごおり」(野村聡美代表)が小郡総合支所と共同で製作する。特派員40人によって集められた、人や出来事についての地域情報を紹介する。また、生活での結びつきが強い旧市南部地区に配布するという構想もある。野村さんは「さまざまな人からの情報を受け入れたい。小郡に暮らす人たちを元気づけ、地域がさらに活気づくような広報紙を目指す」と意気込んでいる。
■地域広報紙とくぢ(A4判・6㌻、約3200部、月1回発行)
徳地総合支所の職員や公民館長、民間アドバイザーで編成されたプロジェクトチームが製作する。今後は、情報収集などに携わる「広報広聴モニター」や広報紙の愛称を公募するほか、地域の人からの投稿も積極的に受け付ける方針だ。将来的には特派員も設置し、情報収集への取り組みを強化する。同支所総務課吉松和範さんは、「民間でお任せできる人が現れれば、いずれ引き継ぎを行う。それまでに地域の人に定着させ、徳地全体の盛り上がりに寄与するような紙面作りに取り組みたい」と話す。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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