2006年11月10日
ナバラ州首相から商議所に"認定書” 日本のクリスマス発祥の地山口

宣教師フランシスコ・サビエルの生誕地で、山口県と姉妹提携を結ぶスペイン・ナバラ州政府のミゲル・サンス・セスマ首相はこのほど、山口商工会議所青年部の事業「日本のクリスマスは山口から」に対する“認定”のメッセージ文書を贈った。同商議所は「発祥地の“お墨付き”をいただいたことを励みに、今後も市民が誇りの持てる郷土となるよう頑張りたい」と話している。
今から約450年前、日本初のクリスマス(降誕祭)が山口市で執り行われた――宣教師ルイス・フロイス著の「日本史」、日本に滞在したイエズス会の神父や修道士が書いた手紙をまとめた「イエズス会士 日本通信」にも書かれた史実をもとに、同商議所青年部は「クリスマス発祥の地・山口」を内外に積極的にPRしようと、98年から「日本のクリスマスは山口から」の事業を展開。クリスマスイベントや、山口七夕ちょうちんまつりでの「ちょうちんツリー」点灯、C・S赤れんがのイルミネーション装飾、子どもたちに史実を伝える紙芝居の作成・貸し出しなどさまざまな活動を行ってきた。
さらに今年3月、当時の会長だった山田次朗さんが、サビエル生誕500周年でもある年に、「公の認定書をいただけないか」という内容の手紙をナバラ州政府に送付。すると、サンス首相から「(前文略)私たちは、ことさらに、クリスマスが日本のかけがえのない文化・慣習として祝われていることをうれしく思っています。なぜなら、日本のクリスマスは友好のきずなで結ばれている山口が発祥の地であるからです。そして、この友好交流の布石を築いたのは、500年前にナバラ州で生まれ、キリスト教と西洋文化を日本に伝えたサビエルなのです」というメッセージ文が8月に山口に届けられた。
そして今回、国民文化祭の開催に合わせて来山した同州のハビエル・カバリェロ・マルチネス司法大臣が、首相のメッセージ文書を改めて授与。「サビエル生誕500周年という節目の年に、山口とさらに友好が深まったことはすばらしい」と付け加えた。文書を受け取った青年部の小見山一成会長は「このメッセージを励みに、オンリーワンのクリスマスタウンを目指して、今後も頑張っていきたい」と謝辞を述べ、同商議所の河野康志副会頭は「商工会議所として、発祥地の“お墨付き”をいただいたことを嬉しく思う。まちづくりに生かしていきたい」と話した。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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