2007年02月09日
10年ぶり認可外から認可園へ移行 矢原に「めばえ保育園」新設
市内保育施設が1園増
矢原の夢の星保育園矢原園舎が4月1日、認可保育園「めばえ保育園」(福永朱美園長、定員90人)に生まれ変わって開園する。認可外保育施設から認可園への移行は、県内ではごくまれなケース。現・夢の星保育園矢原園はそのまま穂積町へ新築移転され、穂積園として今春開設。市内の認可園は07年度、1園増の29園、認可外は同数の17施設になる。
保育施設には大別して、認可園と認可外施設がある。前者は公立または民間事業者が知事の認可を受けて設置している施設で、設備や職員数、カリキュラムなど、国の定める認可基準を満たしていることが条件。自治体からの助成を受けて運営されており、入園手続きは市が一括管理。一方、後者はそれに該当しない保育施設を指すが、認可園と変わらない、また園によってはそれ以上の規模、保育サービスを提供している施設もある。
今春開園するめばえ保育園の前身、夢の星保育園は、91年に開設。3人の子を抱え、仕事と家庭の両立に苦労を重ねた福永園長が、大内の自宅1階を保育施設として開放したのが始まりだった。当初は0~3歳の幼児を時間預かりしていたが、就学前まで引き続き預かって欲しいという保護者の要望を受けて保育期間を延長。園児数は年を追うごとに増えていった。評判は人づてに広がり、97年には地元の要請から矢原園を開設。99年には大内園も拡張して、いずれも100人規模の保育園に成長した。
施設、保育内容ともに充実した同園に、認可申請の話が持ち上がったのは6年ほど前のこと。しかし当時は、時間預かりや延長、休日保育などのきめ細やかなサービスができなくなることへの懸念や、法人格が必要になることなどから、申請を見送りにしていた。そして06年、関係者らの間から認可申請の話が再浮上。矢原園を穂積町へ移転する形で在園児の受け皿を整え、社会福祉法人・育慈会の設立と認可園の新設を決めた。
入園申請をしていながら入園待ちとなっている児童(待機児童)の数は、2月1日現在で市内に79人。待機児童ゼロ作戦を進める市では、めばえ保育園の新設で市内保育施設が実質1園増加し、小郡のたんぽぽ保育園の定員も5月に30人増の90人になる見込みとなったことから、待機児童の解消につながるのではと歓迎する。「認可園であろうと認可外であろうと保育方針に変わりはないが、認可を受けるにあたり本当に多くの人に支えられた。これまでのノウハウを生かし、より地域に密着した子育て支援を展開していきたい」と福永園長。めばえ保育園では休日保育なども実施していく。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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