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2007年02月17日

「トルソ」 植木 茂

「トルソ」 植木 茂 

今、郷土工芸室に植木茂の小さな彫刻作品が16点並んでいる。制作年代のわからない木の作品が多い。しかしよく見ていくと、これとこれは同じような感じの作品だとわかってきて、なんとなく作品の新旧が理解できる。 ほとんどの題名に使われているトルソという言葉。美術用語としては胴体部分だけの彫像を意味する。しかし作家は自分なりに表現した人間の姿を、かたちにこだわらずにトルソと呼んでいるようだ。
 作品を正面や斜めから見てみる。すると面と面が接してできた線が、じつにきっちりと作られていることがわかる。この線が作品のかたちをピタッと決めている。かたちに対する作家の鋭敏な感覚が伝わってくる。
 どことなくユーモラスな姿の作品を眺めていると、無垢の木という素材がとても暖かなものに感じられる。今や、家の中でも仕事場でも手に触れるもののほとんどが合成樹脂製品だ。そんな環境のなかに生きていると、こんなところからも木材の魅力を感じるんだなと思った。

県立美術館学芸課長 斎藤 郁夫


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)サンデー美術館
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