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2007年02月27日

31日~美術館で3校が順次卒展

芸短大の2人が挑戦
 31日(水)から2月18日(日)までの期間中、3年ぶりに県立美術館を会場として、県立大学、山口芸術短期大学、山口大学の美術・デザイン系学部の学生らによる卒業・修了制作展が順次開かれる。それぞれが絵画や彫刻、陶芸、染色、写真、版画など学業の集大成を発表。芸短大専攻科芸術文化専攻の礒部真理子さん(21)と兼行真季子さん(20)は、同大過去最大規模の縦1・5㍍、横8㍍というデニムを使った大作に挑戦。生地を削るなどして濃淡を出し、雪舟の水墨画をイメージさせる作品に取り組んだ。入場は無料。

 2人がデニムを題材に選んだのは、昨年11月の国民文化祭がきっかけ。この時、実行委員会からの呼びかけで、雪舟の代表作「山水長巻」の一部をデニム生地に表現したのだ。
 初めての試みに苦戦しつつも、2人はほかの学生と協力しながら作品づくりに没頭。生地を漂白して濃淡をつけるなど試行錯誤を繰り返し、一つの大きな芸術作品を完成させた。「今までデニムが絵になるなんて考えもしなかった」と口をそろえる2人は、その予想以上の出来栄えに感激。白い紙を墨で濃くして濃淡を出す水墨画とは逆で、デニムに明るい部分を入れて暗い所を残すという技法におもしろさを覚え、修了制作展でもこの技法に再挑戦しようと決めた。
 ブルーウェイ(宮野)の協力で、前回の4倍もあるデニム生地を提供してもらった2人は、雪舟の「山水長巻」をベースにしたオリジナル作「山口名所行脚の旅」を表現することに。手分けをして、錦帯橋や角島、関門海峡、瑠璃光寺五重塔など県内の観光名所と、雪舟の作品によく出てくる木や石、さらに自分たちが各地を旅している様子を盛り込んでいった。
 下書きを終えると画用紙を四つに切ってそれぞれを64分割に。その一つひとつを400倍に拡大、さらに200倍にして256枚のパーツをつなげ、1枚ずつチャコペーパーを使ってデニム生地に写すという細かい作業を繰り返した。順調に進んでいた中、漂白段階で2人は大きな壁にぶちあたった。前回と生地の質が違ったためか、漂白するとどうしてもデニムが黄色になってしまうのだ。「ここまでやったのに、どうしよう…」。肩を落としていた時、担当の武田雅行助教授の「アクリルの白い塗料“ジェッソ”を、薄く塗り重ねて白くしてみては」というアドバイス通りやってみたところ、色の問題も解決。その後は雪舟特有の筆のタッチに似せてマスキングテープを張り、その上からジェッソを塗り重ね、紙ヤスリで削るといった作業に集中した。
 2人は「あまり前例のない技法なので、不安もあったけどそれ以上にやりがいを感じた。細かい筆づかいにまでこだわっているので、みんなに“これがデニム?”と言われるような作品に仕上げたい」と話している。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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