2007年03月30日
快挙!平川中の中塚千尋さんNZ水泳大会5種目制覇
日本代表メンバーとして参戦
平川中学校1年の中塚千尋さん(13)が、3月1日から12日まで2週間にわたる「日本水泳連盟海外派遣事業ニュージーランド遠征」に日本代表メンバーとして参加。現地で開かれた中学校の大会に出場し、400m自由形、200m個人メドレー、100mバタフライなど、外国人選手を相手に5種目で優勝するという快挙を成し遂げた。
海外遠征には、中塚さんを含め、日本水泳連盟から選抜された25人の中学生が参加し、ニュージーランドの中学校全国大会「2007 ニュージーランド エイジ グループ チャンピオンシップス」(ハミルトン)に出場した。
153cmと日本人選手の中でも最も小柄だった中塚さんは、会場で見た170cmを超える外国人選手の迫力に圧倒されたという。その上、慣れない英語でのスタート合図。今までにない緊張感の中、大会に臨んだ。
しかし、水の中に入ると、中塚さんは本来の力を発揮。400m自由形、同個人メドレー、200m自由形、同個人メドレー、100mバタフライの5種目に出場し、全種目で優勝するという快挙を成し遂げた。特に400m自由形では自己ベストを4秒近く縮める4分30秒10、400m個人メドレーでは自己ベストを10秒縮める5分1秒59という驚異的な底力を見せつけた。
鳥取県生まれの中塚さんが水泳を始めたのは、2歳の時。それから父の仕事の関係で、岡山、広島と引っ越しを繰り返しながらも大好きな水泳は続け、小学4年の夏には初めて日本水泳連盟主催のジュニアオリンピック大会に出場した。
中塚さんの才能が開花したのは、昨年4月に山口市に越してきてから。黒川にあるスポーツクラブNAPで、教え子を4年連続で全国優勝に導いている名指導者・大野憲助さんに出会ったのがきっかけだ。“鬼コーチ”と呼ばれる大野さんの厳しい指導に最初のころは怖くていつも泣いていたが、日に日にタイムが縮んでいくことに手応えを感じていったという。そして、昨年夏のジュニアオリンピック大会では生まれて初めての優勝を経験。「信じられなかった。練習は厳しいけれど、本当はとても温かくて優しいコーチが大好き」と、今では絶対的な信頼を置いている。
ニュージーランドの大会後、真っ先に日本にいるコーチに電話をしたという中塚さん。「“よくやりました”という優しい声を聞き、本当にうれしかった」と言い、「将来は世界で戦える選手になりたい」と笑顔を見せる。
また、大野コーチは「慣れない場所で疲れもたまっている中、よく頑張ってくれた。彼女はここ一番の強さと集中力を兼ね備えている。4年後の国体で優勝させるのがわたしに与えられた使命ですよ」と力強く語った。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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