2007年05月11日
西京高で水球本格スタート
2011年の山口国体に向け、今年度から西京高校水泳部に「水球」が県内で初めて取り入れられた。まだ部員は2人だが、県が日本体育大学から招へいした水球の名コーチ・神田久輝さん(29)の指導の下、今月から本格的な練習に励んでいる。
「水球」とは水泳競技の一つで、1チーム7人ずつのプレーヤーが、プール内で泳ぎながら相手のゴールの中にボールを投げ込み、その得点によって勝敗を競う“プールで行うハンドボール”のようなゲーム。海外ではプロリーグもあるほど人気のスポーツで、日本でも今は北海道以外の都府県で行われている。
山口県は、05年まで学生・社会人とも水球のチームが存在しない県だったが、この年4年後の国体に向け、県水泳連盟が小・中学生のクラブチーム「山口水球クラブ」を発足させた。現在約50人の子どもたちが市小郡屋内プールなどで水球を楽しんでいる。
そして今年、県体育協会は、県内に水球の専門的な指導者がいないことから、日体大水球チームのコーチを6年間務め、日本選手権や日本学生選手権でチームを何度も優勝に導いている神田久輝さんを西京高校の常勤講師兼水泳部顧問として招へいした。神田さんは4月から、同校のほかに山口水球クラブにも顔を出し、熱心に指導を行っている。
現在、同校で水球を行っているのは、1年生の大津貴志くんと吉村省吾くんの2人。毎日、立ち泳ぎやボールの投げ方、向かい合ってのシュートなど、基本的なプレーを中心に練習に励んでいる。先月末には、山口水球クラブの子どもたちや黒川にあるスポーツクラブNAPに通う選手たちとも合同練習を実施。今後、人数が増えれば県外に出て練習試合を積極的に行い、経験を積んでいきたいという。
神田さんは「まずは水球の楽しさやチームワークの大切さを伝えられれば。それから水球に限らず、バレーやサッカーなど他の種目から練習方法を取り入れ、パス回しや攻撃の仕方など細かく指導していきたい」と張り切っている。
中学校ではパソコン部だったという吉村くんは「練習はかなりハードだけど、自分たちが山口県の水球の基礎を築けるということにやりがいを感じている」と言い、小学生のころスイミングスクールに通っていた大津くんは「今後は人数を増やして、みんなを支えられるような存在になりたい」と力強く話している。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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