2007年06月22日
07年第2回山口市議会定例会
11日から開催中の、07年第2回山口市議会定例会は、18日から20日まで一般質問を行い、22議員がさまざまな質問をした。今回、市総合計画のまちづくり構想を定める議案が出されていることもあり、原田清議員(新世紀クラブ)、有田敦議員(県都クラブ)ら複数の議員が市総合計画について市執行部の考えをただした。また、重見秀和議員(山口未来クラブ)は、亀山周辺ゾーンの一体的な整備について質問を行った。
原田議員は、08年度から17年度まで、市のまちづくりの基本方針を示す市総合計画について、盛り込まれる内容によってこの先の市政は大きく変わってくると前置きし、同計画内の施策の方向性や理念などを示すまちづくり構想に関して「どこか模範文章のように思える。もっと市としての思いが伝わる部分があってよいのでは」と述べた。その上で、同計画内で市執行部はどの分野に力を入れ、どの部分を強調したいのか、「山口市としての特徴」について渡辺純忠市長に尋ねた。さらに「人口30万都市への夢は持ち続けたい。そのためには、総合計画まちづくり構想内で合併に関する記述があってもよいのではないか」と述べ、30万都市形成に向けた内容が盛り込まれているのか、あるとすればどのような表現になっているのか説明を求めた。
これに対し渡辺市長は、市総合計画自体が山口らしいかどうかより、計画を実践することで山口らしさが引き出せるものになっていることが重要であると述べ、「山口市ならではのまちとしての価値を創造していくことを方針に掲げ、個性的な文化の創造を図る計画となっている」と回答。さらに同計画は、県都としての特性と地域資源を生かした広域県央中核都市の形成に向けた取り組みを進める計画でもあるとし、「分権型社会に対応するために都市経営能力を確保する視点からも、30万都市形成への思いは強まっている」との考えを示した。また、「中核都市でありながら高い都市経営能力を持った自治体として広域経済交流圏を構成し、いずれは圏域内外へ高度な都市サービスの提供を目指す」と説明した。
続いて質問に立った有田議員も30万都市の実現に向けた記載がない点を指摘し、用語説明で、従来の中核都市とは別に広域県央中核都市という言葉が定義されている点について「どのような位置づけになるのか明確に説明が欲しい」とただした。対して渡辺市長は「県都として果たすべきことを具体的に示そうとした結果であり、中核都市としての役割に加え、広域経済交流圏の拠点としての機能を合わせ持つということを打ち出したもの」と回答。
さらに有田議員は、まちづくりで「産業と就業の場の創出」は一番の柱であり、地域コミュニティーの維持、人口減少対策には欠かせないものであると述べた。その上で、まちづくり構想内では「必要」ではなく「望まれる」と記載されていることについて疑問を投げかけた。
渡辺市長は、構想内で、雇用問題を効果的にとらえ、従来行政が実施していた福祉、教育分野で就業の場を創出するなどして雇用促進を積極的に進めていくことを示す部分があることを説明。「望まれる」と記載したことについては、社会的な要請が高まっている方向性を示したものであると回答した。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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