2007年07月06日
山口国際交流芸術祭
山口EU・日独・日英・ナバラの会などでつくる実行委員会は、7月から9月まで、市内で第5回「山口国際交流芸術祭2007~ヨーロッパ芸術祭」を開催する。今年は「夢と希望」をテーマにフランスを特集。期間中、月に1回コンサートや映画上映会などを行っていく。
03年から年に1回、同実行委員会が「映画祭」として始めたイベントも今年で5年目。2年前から音楽やダンスも取り入れ「芸術祭」として内容の充実を図ってきた。今回は7月から9月までの3カ月間、市民参加型のコンサートや映画上映を通して、人々が夢や希望を持って語り合え、幸福になるメッセージを発信していこうと考えている。
7月は、16日(祝)の午後3時から5時まで、亀山町の山口サビエル記念聖堂で「西洋音楽発祥の地山口~フランス音楽特集コンサート」を開催する。これは、93年から7年間、山口市で開かれた“西洋音楽発祥の地 山口世界音楽祭”の考えを受けついだもの。2部構成で1部は「バロック音楽の楽しみ」、2部は「フォーレ『レクイエム』」と題して実施。フォーレのレクイエムは、モーツァルトやブラームスと共に人気の曲で、今回同聖堂の協力でレクイエムの演奏に必要なパイプオルガンが使えることになった。実行委は「山口でのレクイエムの完全な形での演奏は極めてまれ。聖堂のすばらしい響きと共に美しい音色を楽しんでほしい」と話している。
8月24日(金)の午後6時半から8時半までは、中河原町のC・S赤れんがで「中原中也生誕百年記念トーク&コンサート」を開催。今年生誕100年を迎えた山口市出身の中也は、フランス語を学び、ランボーの詩を翻訳するなどフランスに造詣が深く、また西洋音楽やフランス音楽をよく聴いていた。
当日は2部構成で、1部は中原中也記念館に保管されている中也が所蔵していたSPレコードの再生や同館の中原豊副館長の講話など。2部は「中也の詩に作曲された歌曲トーク&コンサート」を行う。
9月は、22日(土)と23日(祝)の2日間にわたり、大手町の県教育会館でフランス映画の上映会(同芸術祭と西京シネクラブ9月特別例会の共同主催)。世界遺産の巡礼路を舞台に、余計なものをそぎ落とした生身の人間同士の触れあいや心の動きを描き出した感動作「サン・ジャックへの道」と、人生におけるターニングポイントを迎えた男女の心の機微を描いた「愛されるために、ここにいる」の2作を上映する。
チケットは、各イベントにつき一般1300円、学生千円(当日は200円増し)。フランス映画の上映は1作品につき同料金。問い合わせは、実行委員会(TEL902-7100)へ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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