サンデー山口

　佐波小学校近くの通学路に、このほど路肩が弁柄色（わずかに茶色が入った赤）に塗られた道路がお目見えした。これは、市が「安心・安全なまちづくり」の一環として、歩行者や児童の安全を確保するために、歩道部分にカラー舗装を行ったもの。今後は、年内までに同校のほかに５小学校、さらに09年度中までに10小学校の通学路に同様の舗装を行う。

　カラー舗装は、小学校周辺の交通量が多い通学路の内、幅員が狭いために車道と歩道が分離できない市道に実施される。路肩部分に色をつけることで、歩道を明確化させドライバーに注意を促そうというもの。市が交通安全対策事業として３カ年計画で進めていく。07年度は佐波小、勝間小、牟礼小、牟礼南小、富海小、華城小の通学路が対象で、２千万円（３年で８千万円を予定）の予算を計上している。舗装色は、ドライバーにはっきりと分かると同時に、防府の街並みになじむようにと考慮した結果、日本の伝統色でもある弁柄色を使用することを決めた。
　平和町内の佐波小通学路では、８月30日に工事が始まり、すでにカラー舗装が完了。今後は歩道と車道を分ける区画線がひかれる。また、牟礼小、富海小、華城小の工事対象道路では路面の傷みが激しいことから、まず補修を10日から実施。10月に入ってから順次カラー舗装に取りかかる。
　市道路課では「ドライバーの不注意で歩行者が巻き込まれてしまう事故はニュースなどで度々聞かれる。子どもをはじめ多くの人が安心して道路を利用できるように、ドライバーは歩道部分をしっかりと意識して安全運転を心掛けて欲しい」と呼びかけている。