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2007年09月23日

「徳地に住んで見えてくるもの(色鉛筆で描く…)」 吉村芳生

「徳地に住んで見えてくるもの(色鉛筆で描く…)」 吉村芳生 

8月23日から第61回県美展が始まった。今年の大賞作品は、色鉛筆で描かれた大作である。
 色鉛筆で絵を描くという経験は、私たち誰もが経験しているはず。けれどもこれだけのものが色鉛筆で描かれたとなると、誰もが驚いてしまうのではないか。写真をもとに描いていると思われるが、ピントの合ったシャープな形はもちろんのこと、その後のぼやけた部分のぼやけ具合までもがきっちりと表現されている。
 ちょっと離れて画面を眺めていると、あの細く尖った鉛筆の先が少しずつ白い紙の上を動いて、ついにこれだけの大きな作品に変貌することに、なにか不思議なものすら感じる。
 完成までにいったいどれほどの時間が費やされるのだろう? そんな素朴な疑問が浮かんでくると、すぐまた画面に近づいて細部を見たくなる。
 ひょっとしたらこの作家にとっては、鉛筆で描き写せないものなどこの世界に存在しないのではないか…。瞬きも忘れて見入っていると、ふとそんな気がしてくる。

県立美術館学芸課長 斎藤郁夫


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)サンデー美術館
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